BARTOK RECORDS(アメリカ)

近代ジプシー・ツィンバロムの始祖アラダール・ラッツの歴史的録音集!
品 番 曲 目 演奏者

BR 1929
「アラダール・ラッツ(1886-1958)のツィンバロム」
3つのハンガリーのチャルダッシュ/ルーマニアの旋律による即興曲/
2つのハンガリー民謡/ルーマニア民族舞曲/
ハンガリーの旋律による即興曲/
D.スカルラッティ:ソナタ ト短調Longo338/
D.スカルラッティ:ソナタ嬰ヘ短調Longo481/
ムファット:ミニュエット/ダカン:楽しみ/
F.クープラン:ショワシーのメヌエット、タヴニーのメヌエット/
ジョン・ブル:アルマンド/
(アラダール・ラッツのスピーチによる紹介)/
ストラヴィンスキー:ワルツとポルカ

※アラダール・ラッツはいわゆるジプシー・ツィンバロムの名手として各地を演奏旅行し、パリではサン=サーンスに「ツィンバロムのリスト」と絶賛された。やがて彼はバッハ、クープランなど西欧のクラシック音楽を勉強し、次第に楽器の可能性を広げることを考え始め、極力トレモロ奏法を排した演奏様式で当代を代表するツィンバロム奏者としての地位を確立。かのストラヴィンスキーも彼との交流からここに収められているようなツィンバロムのための作品をいくつか残している。興味深いのはスカルラッティ、クープランらのチェンバロのための作品をツィンバロムで演奏していることで、そもそもツィンバロムからチェンバロが派生・発展したことを考えると、こうした先祖がえり、逆輸入的な発想はバロック音楽に内在する民族的、東欧的要素をあぶりだす結果となり非常に面白い。

アラダール・ラッツ(ツィンバロム)、
イヴォンヌ・ラッツ(Pf)
録音:1926-1933年頃/イヴォンヌ・ラッツ保管のテープによる1969年制作のレコードをリマスタリング復刻



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