BRIDGE(アメリカ)

ジェイムズ・コンロン渾身の新録音!
シュレーカーの代表作「烙印を押された者たち」
品番 曲目・演奏者

BCD 9400
(3CD,2枚価格)
シュレーカー:歌劇「烙印を押された者たち」

アニャ・カンペ(S,カルロッタ・ナルディ)/ロバート・ブルベイカー(T,アルヴィアーノ・サルヴァーゴ)/
マルティン・ガントナー(Br,アンドレア・ヴィテロッツォ・タマーレ伯爵)/
ジェイムズ・ジョンソン(Br,アントニオット・アドルノ公爵)/
ヴォルフガング・シェーネ(B,ロドヴィーコ・ナルディ)/ボー・ギブソン(T,メナルド・ネグローニ)/
ジョエル・ソレンセン(T,グィドマルド・ウーゾディマーレ)/ヒョン・ユン(Br,ミケロット・チーボ)/
エウジェネ・ブランコヴェアヌ(Br,ゴンサルヴォ・フィエスキ)/
マシュー・バーンズ(B-Br,パオロ・カルヴィ)/
ベン・ワグナー(B,ユリアン・ピネッリ)/キース・ジェイムソン(T,ピエトロ)/
ロニタ・ニコル・ミラー(S,マルトゥッチャ)/コリー・ビックス(T,第1の元老院議員)/
ホゼ・アダンン・ペレス(Br,第2の元老院議員)/クレイグ・コルクラフ(B,第3の元老院議員)/
ヴァレリー・ヴィンザント(S,ジネヴラ・スコッティ)/ダニエル・ウォーカー(S,侍女)/他
ジェイムズ・コンロン(指揮)
ロサンゼルス歌劇場管弦楽団,ロサンゼルス歌劇場合唱団

録音:2010年4月、ロサンゼルス、DDD、170'21

※フランツ・シュレーカー(1878-1934)の代表作「烙印を押された者たち」の新録音。2010年3月、ロサンゼルスのドロシー・チャンドラー・パビリオンにおける上演のライヴ録音である。16世紀のジェノヴァ。容姿の醜いアルヴィアーノは島を所有していたが、自らの容姿ゆえ近づかず、それを良いことに貴族たちが娘を浚って悦楽に耽っていた。アルヴィアーノの市長の娘の画家カルロッタの愛を打ち明けられる、彼は自信がなく受け止められない。カルロッタは貴族の一人に島へと浚われ、アルヴィアーノは相手を殺すが、官能に耽ったカルロッタは相手の名を求めながら息絶える。あまりのことにアルヴィアーノは狂ったように立ち去る。「烙印を押された者たち」は1918年4月にフランクフルトで初演され、大きな成功を収めた。美と毒が混じったような物語と音楽には効し難い魅力があり、規模が大きく上演困難な作品にも関わらずしばしば取り上げられている。このロサンゼルス歌劇場での上演では、2006年から音楽監督を務めているジェイムズ・コンロンが極めて力の入った演奏をしており、さらにアニャ・カンペ、ロバート・ブルベイカー、ヴォルフガング・シェーネ(ブルベイカーとシェーネは2005年のザルツブルク音楽祭での上演でも同じ役を歌った)、マルティン・ガントナーとヨーロッパで活躍する名歌手を招き、さらに座付きの優秀な歌手たちを総動員して、たいへんに力の入った演奏を繰り広げている。英文解説冊子に歌詞の独英対訳付き。

ギャリック・オールソンのリスト第2弾!

品番 曲目 演奏者

BCD 9409
「リスト:ピアノ作品集Vol.2」
ベートーヴェン(リスト編):アデライデ/
バッハ(リスト編):幻想曲とフーガ/
リスト:
 エステ荘の噴水/
 詩的で宗教的な調べ〜孤独な中の神の祝福,葬送/
 灰色の雲/
 4つの小品〜第2番 変イ長調 モデラート/
 メフィスト・ワルツ第1番

※第1集(BCD9337)に続くギャリック・オールソンのリスト作品集。1970年のショパン・コンクールの覇者であるオールソンは極めて明快で曇りがなく、透明な美しさがたいへん魅力である。有名なメフィスト・ワルツ第1番にしても誤魔化しのないクリアな演奏でとても新鮮に感じられる。

ギャリック・オールソン(Pf)
録音:2012年7月23-25日、ニューヨーク、パーチェイス,
DDD、76'27


3人の優秀な古楽歌手による美しい中世音楽の世界

品番 曲目 演奏者

BCD 9419

「中世の歌」
チコーニア:泉へと見下ろして/作者不詳:ああ美しいばらよ/
ダンスタブル:ああ美しいばらよ/トレボール:美しいサクラソウ/
作者不詳:私が新しい花を見つめる時/アルフォンソ10世:ばらの中のバラ/
マショーに基づくファエンツァ手稿:すべての花の/
作者不詳:ゼフィルスを見つけたのは昔のことではない/
作者不詳:愛は私に/作者不詳:雪も氷もバラを/
デュファイ:花の中の花/ラインバウト・デ・ヴァケイラス:五月の始め/
作者不詳:王のエスタンピ第3番/
バンショワ:価値ある花マーガレット,愛の果樹園で

※米国の3人の優れた古楽歌手によるアンサンブル、トレフォイルによる中世歌曲集。ヨハンネス・チコーニア、ジョン・ダンスタブル、トレボール、ラインバウト・デ・ヴァケイラス、ジル・バンショワといった作曲家、賢王として知られるカスティーリャ王アルフォンソ10世 (1221−1284)、さらに名もない作者の曲が集められている。男声(カウンターテノール)に透明な美声のソプラノが加わることでキリリとした美しさが引き立っている。

トレフォイル:
【ドルー・ミンター(C-T,Hrp,Perc)、
 マーク・リンプル(C-T,Lute,中世G,シトル)、
 マーシャ・ヤング(S,Hrp)】
録音:2013年3月19−21日、ニュージャージー、マディソン、DDD、64'21


バロックの協奏曲好きにはお勧め!ガツンと来るテレマンの協奏曲集

品番 曲目 演奏者

BCD 9421

「テレマン:管楽器と弦楽器のための二重協奏曲集」
@フルート、ヴァイオリン、弦楽のための協奏曲 ホ短調 TWV 52:e3
A2つのヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 ト長調 TWV 52:G1
Bトランペット、ヴァイオリン、弦楽のための協奏曲 ニ長調 TWV 53:D5
C2つのフルート、ファゴット、弦楽のための協奏曲 ホ短調 TWV 52:e2
D2つのヴァイオリンと弦楽のための6声の協奏曲 ト長調  TWV 52:G2
Eリコーダー、フルート、弦楽のための協奏曲 ホ短調 TWV 52:e1

※バロックの協奏曲がお好きなら強くお勧めの1枚。テレマンの複数楽器のための協奏曲を、ニューヨークを拠点とするバロック・アンサンブルのルベルが演奏している。6つの協奏曲はいずれも多彩で楽しめる曲ばかりだし、ルベルの演奏も鮮やかだ。米国のバロック音楽は穏健というイメージがあるが、ドイツ生まれのリーダーのイェルク=ミヒャエル・シュヴァルツの趣味だろう、総じて骨太の演奏でガツンと来る手応えがたまらない。何種類目かのブランデンブルク協奏曲を買うのもいいけれど、たまには膨大な数のテレマンの傑作協奏曲群に足を踏み入れるのもよいだろう。

ルベル(バロック・アンサンブル):
【マティアス・マウテ(リコーダー,Fl)、ソフィー・ラリヴィエール(リコーダー)、アンドルー・シュワルツ(Fg)、イェルク=ミヒャエル・シュヴァルツ(Vn独奏)、カレン・マリー・マーマー(Vn独奏)、ドンソク・シン(Cemb)、ほか】
録音:2013年1月21−25日、コネチカット、スタンフォード、DDD、64'40


※その他BRIDGEレーベル新譜
品番 曲目 演奏者

BCD 9405

「自己へのノート」〜ポール・ランスキー(b.1944)作品集
@アーチ/
A地平線/
B自己へのノート/
Cパルティータ/
D線と影

※ポール・ランスキーはニューヨーク出身でジョージ・パール、ミルトン・バビットらに師事。繊細な調性感やジャズのリズムを現代音楽の語法と融合した洗練された作風。様々なジャンルの音楽の要素をほどよくモダンにミックスするところにこの作曲家の技術の確かさが感じられる。BRIDGEレーベルからは10枚のアルバムが発売されている。弦楽オーケストラのための「アーチ」はバーバーやコープランドとの親近性も感じさせつつスパイスの効いた都会的なリリシズムを感じさせる。「地平線」ではジャズとウェーベルンが融合し、管弦楽曲「線と影」はジェリー・ゴールドスミスを思わせるダイナミックな作品。

@Dジャスティン・ブラウン(指揮)オーデンセ交響楽団
Aリアル・クワイエット:【アンドルー・ルッソ(Pf)、フェリックス・ファン(Vc)、デイヴィド・コシン(Perc)】
Bミヘ・リー(Pf)、
CD.スタロビン(G)、吉永まり(Perc)
録音:2009/2012年


BCD 9415

「バーナード・ランズ(b.1934)のピアノ音楽(1960-2010)」
@3つの表現(1960)/
A表現IV〜2台ピアノのための(1964)/
Bメモ5(1975)/C前奏曲(2007)/D即興曲(2010)

※バーナード・ランズはイギリス出身でダルムシュタットでブーレーズ、マデルナに指導を受けた後、イタリアでダラピッコラ、ベリオに師事した。このため、1960年代の作品はトータル・セリエリズムの点描的な厳しい作風となっている。2000年代の作品では印象主義や様々な音楽の影響を受けたより柔軟な作風へと変貌している。いずれも寡黙で沈黙と測りあうような静かな音楽で、生前、武満が彼を高く評価していたのも頷ける。かつてサントリー・ホール国際作曲委嘱シリーズにも招かれた。

@ABアーシュラ・オッペンス(Pf)
ACDロバート・レヴィン(Pf)

録音:2013年


BCD 9416

ウェーバー:
クラリネット協奏曲第1番 ヘ短調 Op.73
クラリネット協奏曲第2番 変ホ長調 Op.74
クラリネット小協奏曲 変ホ長調


※ウェーバーのクラリネットを独奏に用いた協奏曲を3つ収録。アレクサンダー・フィタースタインは米国のクラリネット奏者。近年、独奏者として、また室内楽演奏でのクラリネット奏者として幅広く活躍している。

アレクサンダー・フィタースタイン(Cl)
マーティン・ウェスト(指揮)サンフランシスコ・バレエ管弦楽団

録音:2011年3月、カリフォルニア、サン・ラファエル,DDD、54'14


BCD 9420

「ウェーベルン、ウォルペとフェルドマンのピアノ作品」
ステファン・ウォルペ(1902-1972):フォーム(1959)
モートン・フェルドマン(1926-1987):ピアノ(1977)
ステファン・ウォルペ:フォームIV:壊れたシークエンス(1969)
アントン・ウェーベルン(1883-1945):変奏曲Op.27
モートン・フェルドマン:廃墟の静寂(1986)

※ウェーベルンと彼の音楽に強い影響を受けた二人の作曲家のピアノ曲を収録。ウォルペの1959年の「フォーム」はウェーベルンの音楽と見分けがつかないほどよく似ているが、1969年の「フォームIV」では独自の個性が感じられる。フェルドマンの1977年の大作「ピアノ」は演奏時間(23分)といい、その内容といい、強烈な個性が迸っている。フェルドマン晩年の大作「廃墟の静寂」では22分の間、終始,ピアニッシモと沈黙が作り出す瞑想的な時空間が拡がる。

アレック・カリス(Pf)
録音:2013年、DDD、59:28



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