ORF(オーストリア) |
恒例の古楽音楽祭レゾナンツェン2011! 今回も、豪華な、興味深い面々が集っています! |
品番 | 曲目 | 演奏者 |
CD 3150(3CD) |
レゾナンツェン古楽音楽祭2011~「商売繁盛」 | |
ムリニエ:様々な鳥の歌/ |
ヴァンサン・ドゥメストル(指揮)ル・ポエム・アルモニク |
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テレマン:「ターフェルムジーク」第3集~組曲 変ロ長調,終曲 変ロ長調 |
ヴェロニカ・スクプリク(指揮)オランダ・バロック協会 |
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フェルナンデス:鐘が鳴り/神々しい真珠が/甘い喜びなんてない/アンドレアス、家畜はどこだ?/この突然の厳しさ/黒人の少年よ、受け入れなさい/ ガルシア・デ・セスペデス:この夜は招く |
テレサ・パス・ロマン(指揮,ソプラノ,リコーダー)コンフント・デ・ムシカ・アンティガ・アルス・ロンガ |
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ヘンデル:「アレッサンドロ」~序曲,とても愛らしい媚態よ/ ヘンデル:「ラダミスト」~パッサカリア,ジーグ/ ハッセ:「アルタセルセ」~ヒルカニアの森の中へ行け |
ラース・ウルリク・モーテンセン(指揮)コンチェルト・コペンハーゲン |
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ニッコロ・ダ・ペルージャ:美徳よ/ |
ミケーレ・パゾッティ(指揮)ラ・フォンテ・ムジカ |
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ヘンデル:「時と悟りの勝利」から(6曲) |
ラース・ウルリク・モーテンセン(指揮)コンチェルト・コペンハーゲン、 |
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コンペール:間抜けだ/ |
ディルク・スネリングス(指揮,バス)カピッラ・フラメンカ |
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フレスコバルディ:ドレミファソラに基くカプリッチォ第1番/ |
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb) |
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ファン・エイク:おどけ者 |
ルイス・ペーター・グライプ(指揮,リュート)、カメラータ・トライエクティナ |
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アリオスティ:「裏切りの中の誠」から(7曲) |
ファビオ・ビオンディ(指揮)エウローパ・ガランテ |
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※ウィーンの古楽祭、レゾナンツェンの2011年のCDが登場。今回の目玉はファビオ・ビオンディ率いるエウローパ・ガランテで、ヘンデルの「時と悟りの勝利」、アリオスティの「裏切りの中の誠」という二つの大作からの抜粋を収録。また超絶技巧メッゾソプラノ、ヴィヴィカ・ジュノーがラルス・ウルリク・モルテンセン率いるコンチェルト・コペンハーゲンと共演、バロックオペラの醍醐味を聞かせてくれる。その他リナルド・アレッサンドリーニのチェンバロ独奏や、来日公演が大好評だったヴァンサン・ドゥメストルとル・ポエム・アルモニクの楽しい演奏など、バロック音楽好きならCD3枚たっぷり楽しめる。 |
モーツァルト・マニアは要注目! 1800年頃、ザルツブルグの作曲家3人の室内楽! |
品番 | 曲目 | 演奏者 |
CD 3136 |
「モーツァルトにチャンスはないよ!」 ~1800年頃のザルツブルグの作曲家 ①ルイージ・ガッティ(1740-1817):クラリネット、ヴィオラ、チェロのための三重奏曲 変ロ長調/ ②モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 ト長調 K.423/ ③M.ハイドン:弦楽五重奏曲 ヘ長調/ ④L.ガッティ:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 ※モーツァルト・マニアは要注目。ザルツブルクに関わる作曲家3人の作品を収録。ルイージ・ガッティ(1740-1817)の録音は珍しい。ガッティは北イタリア、ラツィーゼ出身。1783年に、1778年に亡くなったジュゼッペ・ロッリの後任としてザルツブルクに着任。非イタリア人のため副楽長止まりだったレオポルト・モーツァルトを悔しがらせたという。いたって穏やかな作風がガッティの人柄を偲ばせる。スカラムーシュ四重奏団は、ガット弦を張ったピリオド楽器を使用しており、ゲスト奏者も同様。モダン楽器では味わえない素朴な肌触りの演奏である。 |
スカラムーシュ四重奏団: |
新鮮!ピリオド小オーケストラによるJ.シュトラウス、ワーグナー、他! |
品番 | 曲目 | 演奏者 |
CD 3152 |
「メランの湯治音楽」 J.シュトラウス2世:「こうもり」~序曲,侯爵様、あなたのようなお方は,ポルカ「雷鳴と雷光」Op.324,ワルツ「春の声」Op.410,皇帝円舞曲Op.437,ポルカ・シュネル「憂いもなく」Op.271/ プッチーニ:「ボエーム」第1幕から,「ジャンニ・スキッキ」~私の愛するお父さん/ レハール:「微笑みの国」~君こそ我が心のすべて,「メリー・ウィドウ」~ヴィリアの歌/ ワーグナー:「ジークフリート」~森のささやき/ マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲/ ツェラー:「小鳥売り」~チロルでバラの花を贈るときは ※ピリオド小オーケストラによるJ.シュトラウス、ワーグナーという非常に興味深いCD。南チロルの温泉で有名な観光町メラーノ(オーストリア名メラン)ではおよそ150年間、観光客向けのサロンコンサートが断続的に続けられてきた。2009年10月、ムシカ・セクロルムがこの地で演奏会を催し大きな話題となった。2011年1月2日に、同じ南チロルのドッビアーコ(=マーラーの別荘があったことで有名なトブラッハ)のホテルで行ったニューイヤーコンサートをライヴ録音したもの。19世紀から20世紀初頭の楽器を用いた小編成オーケストラには19世紀ピアノとハルモニウムも含まれ、その響きは実に新鮮。小編成演奏が珍しくないJ.シュトラウスはもちろんのこと、まるでジークフリート牧歌のような「森のささやき」や、無声映画の伴奏音楽を思わせるプッチーニやマスカーニなど、小オーケストラならではの楽しさが一杯。指揮のシュタイネッカーはマーラー室内管の創設以来のチェリストで、ルツェルン祝祭管にも参加。いる。ディマ・バワブはヨルダン、アンマン出身のソプラノ。2012年3月に行われた「ピーター・ブルックの魔笛」でパミーナを歌って評判になった。 |
フィリップ・フォン・シュタイネッカー(指揮) |
クラヴィコードによるバッハ&フレスコバルディ |
品番 | 曲目 | 演奏者 |
CD 3154 |
「クラヴィコードによるバッハ&フレスコバルディ作品集」 バッハ:トッカータ ホ短調 BWV914,パルティータ ホ短調 BWV830/ フレスコバルディ:組曲 ハ長調 ※クラヴィコード演奏によるバッハとフレスコバルディ。クラヴィコードとは箱型の小さな鍵盤楽器で、19世紀には廃れてしまった。ヨハネス・マリア・ボークナーはリンツの生まれ。現在ウィーン音楽大学でチェンバロを教えている。単にクラヴィコードで弾いたというだけでなく、楽器の特性を生かした素朴な味わいの演奏がよい。バルトロメオ・クリストフォリ製の楽器に基づいたトーマス・ヴィンセント・グリュック作のクラヴィコードを使用。 |
ヨハネス・マリア・ボークナー(クラヴィコード) |
遅れてきた後期ロマン派の作曲家、フランツ・ミットラー作品集! 演奏はアルティスSQにホルツマイアー! |
品番 | 曲目 | 演奏者 |
CD 3134 |
ミットラー(1893-1970): ①ヘッセの詩による弦楽四重奏伴奏の4つの歌 ②弦楽四重奏曲第2番 ホ短調 ※遅れてきた後期ロマン派の作曲家、フランツ・ミットラー(1893‐1970)のリバイバルは21世紀に入って徐々に始まったところである。ウィーン生まれのミットラーは、新ウィーン楽派が台頭する中、マーラーやR.シュトラウスの流儀を引き継いだ作曲家として人気を博していたものの、ユダヤ系だったため、オーストリアがドイツに併合された後米国に亡命。この地で結婚して長く生活を送り、ヨーロッパに帰るのが1964年と遅かったことで、本国では忘れられた存在になっていた。マーラーやツェムリンスキーの残光が見て取れるヘッセの詩による歌曲集に対し、弦楽四重奏曲第2番は、まるでブラームスのように渋い音楽だったりと、後期ロマン派の音楽が好きな人なら興味は尽きないだろう。ベテランのウィーン・アルティス四重奏団が申し分のない演奏を聞かせてくれる。 |
ウィーン・アルティス四重奏団 |
※その他ORFレーベル新譜 |
品番 | 曲目 | 演奏者 |
CD 3135 |
「時の終わりから」 ~メシアン:世の終わりの四重奏曲と詩の朗読 オリヴィエ・メシアン(1908-92):世の終わりのための四重奏曲 (楽章間にトーマス・ベルンハルト(1931 - 1989)、パウル・ツェラン(1920 - 1970)の詩の朗読入り) ※メシアン初期の大作「世(時)の終わりのための四重奏曲」全8楽章が演奏される合間に詩の朗読(ツェランの詩の背後にはウェーベルンの室内楽が流れる)をはさんだユニークな企画CD。1941年にポーランドの捕虜収容所で作曲、初演されたこの作品は初演の際、曲の合間にメシアンによる聖書の朗読が行われたと伝えられ、このCDの朗読は聖書ではないものの、そうした初演時の雰囲気は伝わってくる内容。 |
メルリン・アンサンブル・ウィーン: |
CD 3151 |
「オーストリアの合唱音楽 1881-2010」 ヴォルフ:6つの宗教歌/ マーラー(ゴットヴァルト編):二つの青い瞳/ クシェネク:四季 Op.35/ ダーフィト:そして私は新しい空に座る/ ヘルヴィヒ・ライター:それは地の下の炎だ,愛を越えて,天使の歌/ ヴォルフガング・ザウゼング:緑の石に閉じ込められ,月の神 ※19世紀末から現代にかけての無伴奏混声合唱曲を収録。コンツェントゥス・ヴォカリスは1980年にヘルベルト・ベックによって創設された合唱団。 |
ヘルベルト・ベック(指揮) |
CD 3153 |
B.マルチェッロ(1686-1739):作品集 私の心を傷つけることはできない/ソナタ第3番/ ああ、あの小川の幸せなことか/ 思慮をもってあなたに口づけする/ソナタ第6番/ 愛の優しい穏やかさよ/ ああ、なんと過酷で苦しい歩みなのか/ソナタ第2番/ ああ、もう生きていけない/あなたの目は天に似て ※ヴェネツィアの貴族作曲家ベネデット・マルチェッロ(1686-1739)の作品だけのCD。バロック音楽の名メッゾ、サラ・ミンガルドと、イタリアの若いソプラノ、シルヴィア・フリガートが歌う二重唱集が中心。ガンバ・ディ・レーニョ(「木の足」の意)は、ヴィオラ・ダ・ガンバ主体のアンサンブル。 |
シルヴィア・フリガート(ソプラノ) |
CD 3155 |
「2012年第11回フィデリオ・コンクール」 ①ハイドン:トリオ・ソナタ ハ長調 Hob.V:16~第3楽章/ テレマン:トリオ・ソナタ ニ短調 TWV42:d10 ②メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 Op.66~第1楽章 ③ブランベック:行進曲第1番/ ホルダレークファ:「一人?」Op.2~第1楽章 ④デニソフ:チェロとサクソフォンのためのソナタ ⑤マーラー:「さすらう若人の歌」~僕の宝の人が結婚する時/ シューベルト:あなたと二人だけで D866-2 ⑥モーツァルト:クラリネット三重奏曲 変ホ長調 K.498 「ケーゲルシュタット・トリオ」~第3楽章/ ユ・ソンハ:死の上の反射 ※フィデリオ・コンクールは、ウィーン私立大学音楽院のフーゴ・ブライトナー協会が、若い音楽家の発展の場として2002年に始めたコンクール。最終選のライヴ録音がCDになるのが恒例である。いずれもまだ無名な人たちばかりだが、いずれ世界的に活躍する人も出てくるだろう。 |
①シェン=ファン・チュン(リコーダー)、 ディミトリオス・カラカンタス(バロックVn)、 ソーニャ・ライポルト(Cemb) ②ラウラ・バルボア(Vn)、 ロウキア・ロウラキ(Vc)、 ジョルジョス・フラグコス(Pf) ③フレデリック・アルヴァラド=デュピュイ(Cl) ベンヤミン・ファイルマイア(Cl)、 エリーザベト・ユエン(Cl) ④ネマニャ・スタンコヴィチ(Vc)、 ダミアーノ・グランデッソ(Sax)、 リザ・チュ(Pf) ⑤ラファエル・フィンガーロス(歌) ⑥ユ・ソンハ(Pf)、 ヴォルフガング・アレクサンダー・シェドル(Cl) キム・ミンヨン(Va) 録音:2012年3月29日、DDD、62'05 |