「汐澤安彦の至芸」広響とのドヴォルザーク:交響曲第7番/パシフィックフィルとのチャイコフスキー:交響曲第4番、他

 TOBUレーベル(日本)

汐澤安彦の至芸
広響とのドヴォルザーク:交響曲第7番
パシフィックフィルとのチャイコフスキー:交響曲第4番
TBRCD 0171/72(2CD)¥3,850(¥3,500+税)
「汐澤安彦の至芸」
(CD1)
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調作品70
ブラームス:ハンガリー舞曲第6番
(CD2)
グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ボロディン:交響詩「中央アジアの草原にて」
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」より“だったん人の踊り”
チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調作品36

汐澤安彦(指揮)
(CD1)広島交響楽団
(CD2)パシフィックフィルハーモニア東京
録音:
(CD1)2019年5月12日、広島国際会議場フェニックスホール、ライヴ
(CD2)2023年11月1日、東京芸術劇場コンサートホール、ライヴ
※吹奏楽のレジェンドと賞賛された汐澤が最晩年にプロオケを振った名演。
23年振りに汐澤を迎えた広響は、マエストロの音楽への情熱と深いスコアの読みに共鳴して素晴らしい演奏を聴かせた。たとえばドヴォルザークの「7番」第4楽章の悠然とした足取りから発せられる力強いエネルギーと、巧みな表情やテンポの変化、クライマックスに向けて次第にギアが入りテンションが上がっていくさまは、計算によって作られたものではなく、永年にわたって汐澤の身体の中に沁み込んだものである。
チャイコフスキーの「4番」は汐澤の十八番であり、生涯最後の本番となった上智大学管弦楽団定期演奏会で指揮したのも、この交響曲だった。緩急自在のオーケストラの歌い回しや、クライマックスにおける爆発力は汐澤ならではのものであり、その巧みさは前半に演奏された小品でさらに際立っている。とりわけ一幅の絵巻物を見るかのような「だったん人の踊り」は、汐澤マジックの真骨頂と言うべき名演だった。
(岩野裕一氏のライナーノートより)

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