[東武商事] クラシック音楽CDの輸入・製作・卸を行っています。

(ORFレーベル)
①読響への客演で好評のコルネリウス・マイスターの新譜!現代作曲家たちよるニュー・イヤー・コンサート!?
②これは最高!保守的なオーストリアから奇天烈作曲家が登場!!! 他新譜5タイトル

(ORFレーベル)
①読響への客演で好評のコルネリウス・マイスターの新譜!現代作曲家たちよるニュー・イヤー・コンサート!?
②これは最高!保守的なオーストリアから奇天烈作曲家が登場!!! 他新譜5タイトル

orfORF(オーストリア放送)レーベル

読響への客演で好評のコルネリウス・マイスター注目の新譜!
現代作曲家たちよるもうひとつのニュー・イヤー・コンサート!?
CD 3196
orf3196「高度なダンス・ミュージック~ウィーン・モデルン」
ヨハンナ・ドーデラー(b.1969):ワルツ
フリードリヒ・チェルハ(b.1926):ギャロップ
ラインハルト・フックス(b.1974):目覚ましコール
アルトゥーロ・フエンテス(b.1975):リリカ・チクルス=マンボ
ゲラルト・レッシュ(b.1975):ボサ・ノバ・アラビカ
ゼイネプ・ゲディズリョグル(b.1977):アクサク
フランツ・ハウツィンガー(b.1963)&ヴォルフガング・ズッパン(b.1966):サイド・ライト
クルト・シュヴェルツィク(b.1935):すばやいポルカ
ベルンハルト・ラング(b.1957):モナドロジーXXIII…スタンリー・Kのための
HK.グルーバー(b.1943):ラジオ・シティ
ハンネス・レーシェル(b.1963):チャーリー・チャップリンのモダン・タイムス
パトリック・プルジンガー(b.1970):モーター・ヘッド
ゲルハルト・E・ヴィンクラー(b.1959):プッシー=(r)=ポルカ

コルネリウス・マイスター(指揮)
ウィーン放送交響楽団
録音:2013年11月7日ウィーン・コンツェルト・ハウス(ライヴ) [57:51]
※毎年秋にウィーンで開催される国際的な現代音楽祭ウィーン・モデルンが2013年に新しい試みとして行ったコンサートのライヴ録音。いつもは小難しいゲンダイ・オンガクばかり書いて一般聴衆から敬遠されている現代音楽の作曲家たちが少しでも聴衆との距離を縮めると共にエンターテイメントと芸術性、先進性を両立させるための試みとして一人5分前後の管弦楽のためのダンス・ミュージックを持ち寄りコンサートを企画。結果は聴衆に大うけでコンサートは大成功した模様。大御所チェルハの錯綜しながらもツボを押さえた「ギャロップ」、ツァラトゥストラはかく語りきと美しく青きドナウをデフォルメしたラングの「スタンリー・Kのための形而上学叙説」が特に聴きもの。その他の作曲家もジャズやハリウッド調にオーケストラを鳴らしつつも現代音楽の作曲家らしくピリッとスパイスの効いた曲作りをしている辺りはさすが。

これは最高!保守的なオーストリアから奇天烈作曲家が登場!!
CD 3193
orf3193「クルト・シュヴェルツィク(b.1935):作品集」
事故/マグリットのように/女の説教/ブルトン/色彩/理論/青い家の園芸/死の舞踏/ほか全15曲

エルネスト・コヴァチ(Vn)、
ルディ・コープ(Trp)、
ゲルトラウト・ヴィンクルバウアー=ツォウレック(アコーディオン)、
ヨゼフ・ルイツ(Vc)、
クリスタ・シュヴェルツィク(語り)、
クルト・シュヴェルツィク(Pf, 語り)
※シュヴェルツィクはウィーン音楽院でヨゼフ・マルクスに師事し後にダルムシュタットでシュトックハウゼンにも教えを受けています。経歴だけを見ればヨーロッパの伝統と革新を継承した筋金入りの堅物作曲家という印象ですが、このディスクを聴くと見事にその印象は覆されます。これはどう聴いてもアメリカの片田舎で世間に背を向けてひたすら自分の音楽に没入する変人作曲家の作品としか思えません。すなわちケージのプリペアド・ピアノみたいな曲やナンカロウの自動ピアノ風に作られた曲あり、なんちゃってケチャみたいな曲がある一方でひとつの言葉を何回も繰り返して、その韻からフレーズを取り出す手法は一見ライヒですが、ライヒほど洗練されておらず、その手際の悪さ、素人くささが一種のヘタウマになって実にいい味を出しています。かと思えば突然お昼のメロドラマのテーマのみたいな陳腐なバラードが始まったりと、もはや何でもありの無法状態。そこで一体このシュヴェルツィク、何者?と思いネットで調べると一部では比較的知られた存在らしくORFレーベルでも既に管弦楽作品集が出ています(ORF CD217)。まるで実験音楽の玩具箱をひっくり返したような内容は時代や流行に流されず自分の好きなように音楽する、という作曲者の意志の表れ。現代音楽、アメリカ実験音楽、ミニマル、ムーンドッグ、先鋭的ジャズ、プログレが好きなファンに自信を持って推薦できる、2016年上半期のニューミュージック界最良ディスクと断言します。

※その他ORFレーベル新譜
CD 3188
orf3188「エヴァ・ライター:作品集」
①騒がしい電車内で(2014)~弦楽四重奏と電子機器のための
②トゥーレット(2008)~コントラバス・バロック・フルートとテープのための
③接続は今だけ(2008)~コントラバス・フルート、エレクトリック・ギターと打楽器、テープのための
④膨圧(2005)~ヴィオラ・ダ・ガンバとテープのための
⑤反革命(2009)~コントラバス・フルートとテープのための
⑥約束の列車(2010)~バロック・フルート四重奏とエレクトロニクスのための
⑦ストーカー解像度(2014)~語り、エレクトリック・ギター、ドラム、エレクトロニクスのための

エヴァ・ライター(バロックFl、リミックス)
ほか多数
[62:02]
※作曲者エヴァ・ライターはウィーン出身。リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバを学び、当初はバロック音楽演奏家として経歴をスタートさせたが、やがて前衛的な作曲を試みるようになり、その後、数々の賞を受賞した。作品は楽器の特殊奏法から繰り出されるノイズと電子的に作り出されたノイズが交じり合ったストリート・グラフィティのような音楽でアメリカのダウンタウンで活動する実験音楽家に共通する雰囲気を持っている。

CD 3190
orf3190シモン・ヴォセチェク(b.1978):
歌劇「ビーダーマンと放火犯」(2013)(全2幕)

ヴァルター・コベラ(指揮)
アマデウス・アンサンブル・ウィーン
ノイエ・オパー・ウィーン
録音:2013年 [79:19]
※ヴォセチェッはプラハ出身で現在はウィーンを中心に活動。ウルバンナー、チェルノヴィンに作曲を師事し、ヨーロッパの現代音楽の手法を継承している。このオペラはドイツでは有名なマックス・フリッシュによる寓話(日本のドイツ語の教科書にも度々取り上げられている)を原作としているが、音楽そのものは非常に厳しく書かれた無調音楽でベルクを思わせる完成度の高いオペラに仕上がっている。

CD 3194
orf3194「拡張されたフルート」~シルヴィー・ラクロワ
ラインハルト・フックス(b.1974):唇が葉っぱのマークに移動する際には(1997-2013)/
シルヴィー・ラクロワ:グレー・ブルー(2015)/
ダニエル・P・ビロ:キブロット(2013)/
スティーヴン・ファーガソン:オール・マイ・フルート(2014)/
ヴォルフガング・ズッパン:ルビコン(2010)/
タニャ・ブリュッゲマン:レグロス(2015)、AOA1(2015)/

シルヴィー・ラクロワ(Fl)
[79:23]
※シルヴィー・ラクロアはリヨン出身で現在はウィーンを拠点に活動するフルート奏者。クラングフォルム・ウィーンの創立メンバーとして1997年まで活動し現在は自らも作曲家として作品を発表しつつ現代音楽の普及に努めている。ここに収められた作品は一部にライヴエレクトロニクスを含みつつ、いずれも今のヨーロッパの前衛音楽シーンを代表する様式で書かれている。

ORFレーベル・カタログ

« »