MARSTON(アメリカ)
20世紀フランスの最も偉大なワーグナー・ソプラノとして
名高いジェルメーヌ・リュバン全録音集!
52070-2(2CD)
「ジェルメーヌ・リュバン 全録音集」
ウェーバー:「魔弾の射手」―まどろみが訪れたのに/静かに静かに(フランス語)
管弦楽団 1927年1月 パリ
ワーグナー:「タンホイザー」―歌の殿堂(フランス語)
グノー:「ファウスト」―テューレの王(2種)(フランス語)
管弦楽団 1928年6月22日
プッチーニ:「トスカ」
―私たちのあの小さな家に(フランス語)/―歌に生き、愛に生き
ギュスターヴ・クロエ(指揮)管弦楽団
レイエ:「シギュール」―ごきげんよう、陽の輝きよ
アンリ・ドゥフォセ(指揮)管弦楽団 1930年5月 パリ
ワーグナー:「ローエングリン」―暗い日々に一人で(フランス語)
ワーグナー:「タンホイザー」―歌の殿堂(フランス語)
アンリ・ドゥフォセ(指揮)管弦楽団 1929年1月25日 パリ
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」―やさしくかすかに(フランス語)
アンリ・ドゥフォセ(指揮)管弦楽団 録音年不詳
ワーグナー:「ワルキューレ」―灰色の服を着た老人が(フランス語)
アンリ・ドゥフォセ(指揮)管弦楽団 1929年5月17日 パリ
ワーグナー:「ワルキューレ」―灰色の服を着た老人が(フランス語)/―私の名はジークムント(フランス語)
ワーグナー:「ジークフリート」―私は遥か昔から今もずっと(フランス語)
ルネ・ヴェルディエール(テノール) アンリ・ドゥフォセ(指揮)管弦楽団 1930年2月4日パリ
ワーグナー:「神々の黄昏」―太い薪を積み上げよ(フランス語)
アンリ・ドゥフォセ(指揮)管弦楽団 1929年3月19、25日 パリ
バッハ:カンタータ「神はそれほどに世を愛して」―私の敬虔な心(フランス語)/
ショパン(リトヴィエンヌ編):悲しみ
ジャンヌ・クリージェ(ピアノ) 1929年4月15日 パリ
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」―やさしくかすかに(ドイツ語とフランス語の2種)
フィリップ・ゴベール(指揮)パリ音楽院管弦楽団 1938年6月1日 パリ
シューベルト:魔王 D328/シューマン:愛の歌 Op.51-5、ズライカの歌 Op.25-9
エーリヒ・イトール・カーン(ピアノ) 1939年 パリ
ヴォルフ:隠棲/ブランジーニ:谷を渡り、森を抜け/ルゲルネ:しるし/
フォーレ:シルヴィOp.6-3,フォーレ:水辺で Op.8-1
ジェラール・スゼー(バリトン ブランジーニ,ルゲルネ) ジョルジュ・ヴィズール(ピアノ)
1944年5月24、25日 パリ
デュランテ:愛に満ちた処女よ/ドビュッシー:美しい夕暮れ/ドビュッシー:あなたの顔を見て私はおののく/
ヴォルフ:さあ歩きましょう、マリア/ヴォルフ:真夜中に
ロジェ・ブランシャール(ピアノ) 1954年6月5日 パリ(放送用録音)
(付録)「リュシエンヌ・ドゥ・メオ 1928年フランスColummbia全録音」
①グルック:「アルセスト」―ステュクスの川の神々よ/
ウェーバー:「魔弾の射手」―たとえ雲が覆い隠しても(フランス語)
②ワーグナー:「ワルキューレ」―一族の男たちが
フェルナン・ウールトゥール(指揮)管弦楽団 1928年①2月25日 パリ、②4月14日 パリ
ジェルメーヌ・リュバン(ソプラノ)
リュシエンヌ・ドゥ・メオ(ソプラノ)
共演者多数、録音:1927~1954年、ADD、142’33
※20世紀フランスの最も偉大なワーグナー・ソプラノとして名高いジェルメーヌ・リュバン(1890-1979)の録音を網羅している。ジェルメーヌ・リュバンは1920年代から1940年代にかけてドラマティックソプラノとして名を馳せ、パリはもちろん、ウィーンやベルリンなど各都市でも人気を博した。バイロイト音楽祭には1938年に「パルジファル」のクンドリー、そして翌1939年にはヴィクトール・デ・サバタの指揮する「トリスタンとイゾルデ」でイゾルデを歌った。深みと伸びやかさと力強さを兼ね備えたリュバンの声は間違いなく一流の芸術だった。しかしフランスがナチスドイツの影響下にあった1940年代前半に、ナチスが積極的に利用したワーグナーの音楽を歌ったため、戦後はナチスドイツ協力者と非難され活動が大きく制限されてしまった。1950年代になって復帰が進んでいた矢先の1953年、息子が自殺し、これを機に引退、教職に転じた。録音にも積極的でなかったため、実力に比べて残された録音はかなり少ない。このMarstonのCDでは、リュバンの商業録音(未刊行を含む)のすべてと、戦後の貴重な放送録音を含むもので、リュバンのファンには待望のものだろう。
余白に収録されたリュシエンヌ・ドゥ・メオ1904年、パリ生まれのソプラノ。若くしてワーグナーやR.シュトラウスのオペラで活躍したが、1930年6月、26歳の若さで自殺してしまった。ここに収録されている3曲は彼女の芸術を伝える非常に貴重なものである。