アンサンブル・モデルン結成40周年記念!40人の作曲家がお祝いの曲を献呈!

ENSEMBLE MODERNレーベル(ドイツ)

アンサンブル・モデルン結成40周年記念!
40人の作曲家がお祝いの曲を献呈!
EMCD 048/049(2CD)
「BESCHENKT(あっぱれ)」~40のミニアチュア~
アンサンブル・モデルン結成40年を祝って
CD1)
マーク・アンドレ:rwh3(抜粋)/
マルティン・マタロン:flux,h.b.&エピローグ/
アンソニー・チュン:逆流/
パスカル・デュサパン:共に/
ヨハネス・カリツケ:スマイル!/
ハインツ・ホリガー:「ENSMO↔OMNES」/
ヨハネス・マリア・シュタウト:「頭文字-冬眠装置」/
マルティン・グリュッター:ディアトニック・シンフォニー/
ブリギッタ・ムンテンドルフ:「デイジー、デイジー」/
マイケル・ゴードン:紙吹雪/
キャシー・ミリケン:快進撃/
ゲオルグ・フリードリヒ・ハース:エッサウィラからの誕生日の花束/
ハイナー・ゲッベルス:アナコンダの歌/
マーク=アンソニー・タネジ:ア・ジョリー・ニーズ・グッド・アップ/
マンフレート・トロヤーン:ヴァルス・ミニッツ/
フレッド・フリス:ダンシング・イン・プレイス/
HK.グルーバー:タンゴ・フラグメント/
ヨハネス・モッチマン:ファンファーレと潜在周期/
ウラディミール・タルノポルスキ:オーバー・ドライヴ(抜粋)/
ヴィト・ジュライ:バタロの声/
フィリップ・マヌリ:思い出/
アンデシュ・ヒルボリ:ヒルボルグ・ミニアチュア/
サルヴァトーレ・シャリーノ:挨拶/
マルトン・イレシュ:EM-kor/
エンニオ・モリコーネ:40周年のために/
デイヴィッド・フェネシー:コーダ
2CD)
ペーター・エトヴェシュ:クリスマスの歌/
ハンスペーター・キブルツ:喜び/
ジョルジュ・アペルギス:防寒/
アーヌルフ・ヘルマン:頭の中のやさしさ/
ヨハネス・シェールホルン:in X/
サミール・オデー=タミミ:DGAM/
サイード・ハダッド:ア・ウィンター・カード/
ブライアン・ファーニホウ:裸のクリスマス・ツリー/
今井智景:「薔薇が咲いた」の変容/
マルクス・ヘッハトル:根無し草/
オルガ・ノイヴィルト:Merry X-M/
ベルンハルト・ガンダー:マリアは茨の森を抜けて/
エンノ・ポッペ:O Du/
ジョージ・ベンジャミン:静かな夜

インゴ・メッツマッハー(指揮)アンサンブル・モデルン
録音:2020年6月29日-7月3日フランクフルト、CD1[63:12]/CD2[28:57]
※2020年にアンサンブル・モデルン結成40周年を記念して製作されたアルバム。40年に因んで作風も様々な40人の作曲家がアンサンブルのためにお祝いの曲を作曲し献呈。すべて1~4分程度の小品で、さながら今日の現代音楽のモザイク模様のように壮観。同種の団体、たとえばアンサンブル・アンテルコンタンポランやクラングフォルム・ウィーンがヨーロッパの、ある特定の前衛様式で書かれた作品ばかり演奏するのに対し、こちらはそういった前衛派だけでなくマイルス・デイヴィスの影響を受けたマーク=アンソニー・タネジ、ロック系フリー・ミュージックのフレッド・フリス、映画音楽で有名なエンニオ・モリコーネ(彼は2020年に他界したのでここに収録された曲は彼の最晩年の作であろう)の作品を取り上げるなど、その人選、選曲のセンス、企画の独自性において他の追随を許さない。どれも面白いがハイナー・ゲッベルスの、デフォルメされた矢野顕子?みたいな「アナコンダの歌」、ストラヴィンスキーとクルト・ワイルが合体したようなタネジの「ア・ジョリー・ニーズ・・」、フレッド・フリスの中世ルネサンスとロックが融合したような、とぼけた「ダンシング・イン・プレイス」などは抱腹絶倒の快作。意外とまじめにゲンダイオンガクしているモリコーネ作品も必聴。21世紀音楽の見取り図、音のカタログとしてファンは必携のセット!

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