①ドビュッシー、武満の名作を始めとするフルート、ヴィオラ、ハープのための作品集!②名ギタリスト、ステファノ・グロンドーナのキャリア50周年記念盤!/他、新譜12タイトル

STRADIVARIUSレーベル(イタリア)

ドビュッシー、武満の名作を始めとする
フルート、ヴィオラ、ハープのための作品集!
STR 37244
「ガーデンズ」
~フルート、ヴィオラ、ハープのための近現代作品集
ドビュッシー(1862-1918):フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
武満徹(1930-1996):そしてそれが風であることを知った
アンドレ・ジョリヴェ(1905-1974):小組曲
カイヤ・サーリアホ(1952-2023):新しき門
ソフィア・グバイドゥーリナ(b.1931):喜びと悲しみの庭

ハープ・トリオ・シャガール:
【アドリアーナ・チョッフィ(Hrp)
 カテッロ・コッポラ(Fl)
 シモーネ・デ・パスクァーレ(Va)
録音:不記載[73:42]
※ドビュッシーの名作ソナタの作曲以来、フルート、ヴィオラ、ハープというフォーマットはその後の世代の作曲家にインスピレーションを与え、多くの作品が書かれた。このアルバムでは起点となったドビュッシーに始まり、新古典主義風でチャーミングなジョリヴェの「小組曲」を経て、武満の作品の中でも最高傑作との呼び声高い「そしてそれが風であることを知った」、特殊奏法のノイズと豊かな旋律性が不思議に共存するサーリアホの「新しき門」、熱きパッションが炸裂するグバイドゥーリナ作品まで、ドビュッシーのソナタと同じ編成とは思えないほど多様な作品が収められており、聴きごたえ充分。ハープ・トリオ・シャガールはイタリアの若手音楽家によるアンサンブル。

名ギタリスト、ステファノ・グロンドーナのキャリア50周年記念盤!
STR 37302
「ステファノ・グロンドーナ・キャリア50周年記念盤」
 ~アントニオ・デ・トーレスの9つのギターを弾く
ヨハン・ヤーコブ・フローベルガー(1616-1667):ドメニコ・スカルラッティの墓
フェデリコ・モンポウ(1893-1987):《歌と踊り》第10番
フリアン・アルカス(1832-1882):アンダンテと練習曲
エンリケ・グラナドス(1867-1916):スペイン舞曲第5番
ミゲル・リョベート(1878-1938):5つのカタロニアの歌
ミゲル・リョベート:ロマンスと練習曲
フランシスコ・タレガ(1852-1909):4つの前奏曲とアラビア風奇想曲
フェルナンド・ソル(1778-1839):2つの練習曲
エイトル・ヴィラ=ロボス(1887-1959):5つの前奏曲

ステファノ・グロンドーナ(G) 
録音:2003-2022年 [79:17]
※アルバム・タイトルにあるアントニオ・デ・トーレス(1817-1892)とはスペインの著名なギター製作者で彼が今日よく演奏されているモダン・ギターの元型を確立した。このディスクではトーレスが製作した9つのギターを使ってスペインを中心とした様々な時代の作曲家達の作品を収録している。ギターを演奏するステファノ・グロンドーナはイタリア、ジェノア出身のギタリストでヨーロッパの多くの国際コンクールの受賞歴を持つ。

※その他STRADIVARIUSレーベル新譜
STR 37250
「コントラパッシ(対位法)」
①ポウル・ルーザス(b.1949):ピアノ・ソナタ第1番《ダンテ・ソナタ》
②ガブリオ・タリエッティ(b.1955):
《マレボルゲ》~エレクトリック・ギターとピアノのための
《フランチェスコ・ランディーニの3つの歌》~ピアノのための
③レアンドロ・ロ・ビアンコ:《R.ラウシェンバーグの地獄篇による3つの即興曲》~エレクトリック・ギターと電子機器のための

レオナルド・ズニカ(Pf)
②③レアンドロ・ロ・ビアンコ(エレキGtr)
録音:2022年7月12-13日マントヴァ、デジタル・スタジオ [55:22]
※エレクトリック・ギタリストで作曲家レアンドロ・ロ・ビアンコがプロデュースしたピアノ独奏及びピアノとエレクトリック・ギターのための作品集。ポウル・ルーザスはデンマークの作曲家でダンテの神曲にインスパイアされて書かれたエネルギッシュなピアノ・ソナタ。タリエッティ作品は2曲の3つの楽章を交互に演奏。ビアンコ作品は自ら弾くエレクトリック・ギターと電子機器のための作品でいずれも実験音楽の色彩が濃く、ノイズ系やプログレシヴ・ロックが好きな人にも楽しめる内容。

STR 37255
「ハプティック(触感)」
~2つのギターのための現代作品集
ヘルムート・ラッヘンマン(b.1935):「コールドウェルへの挨拶」(1977)
マーク・アンドレ(b.1964):「iv14」(2014-15)
パスカル・クリトン(b.1954):「トランス」(2014-16)

デュオ・ラレマン・マルケス:
【エステレ・ラレマン(Gtr)
 フェリペ・マルケス(Gtr)】
録音:2018年10月22-24日フランス、モントルイユ・スタジオ・セクエンツァ[51:02]
※世代も国籍も異なる現代作曲家による2つのギターのための作品集。ラッヘンマンは特殊奏法を多用した作風で知られるが、この「コールドウェルヘの挨拶」でもおよそ25分間、ギターのボディを叩いたりエッジの部分の短い弦をかき鳴らしてみたりと徹底的に特殊で実験的な奏法で作曲している。それは、さながらアコースティック・ギターで行う電子音楽といった趣の作品。聴き手のギターへの既成概念と先入観を一掃する。マーク・アンドレの「iv14」でもギターのボディを叩いたり擦ったりとギターの機能と可能性を極限にまで追求する。演奏しているギター・デュオ、デュオ・ラレマン・マルケスは現代音楽専門のアンサンブルとして1998年に結成され多くの作曲家に新作を委嘱し初演している。

STR 37257
「イタリアの展望」
~2つのギターのための20~21世紀の音楽
アルヴァロ・コンパニー(1931-2022):《映像~フランツ・シューベルトへのある思考》(1978)
アツィオ・コルギ(1937-2022):《協和音とリドゥーブル》(1973)
アルド・クレメンティ(1925-2011):《リチェルカーレ》(2002)
フランコ・マルゴーラ(1908-1992):ソナタ第2番
フランコ・ドナトーニ(1927-2000):《アルゴ第2番》(1993)
ビアンカ・マリア・フルジェリ(b.1935):《インタビュー》(1994)
ヴィットリオ・フェレガラ(1927-2011):《冬の日》(1994)
ジルベルト・ボスコ(1946):《小さな虹》(1994)
ジョルジョ・ガスリーニ(1929-2014):《リブラス》(2014)
ジョルジョ・コロンボ・タッカーニ(b.1961):《完璧なビートの》(2011)

デュオ・レンダ=トゥルッコ:
【ファビオ・レンダ(G)
 ベニアミーノ・トゥルッコ(G)】
録音:2023年10月23日、2023年12月9日、2024年1月8日、モルフェッタ、ディグレシオーネ・ミュージック・スタジオ [54:16]
※2つのギターのために書かれた作品で現代イタリアの作曲界の変遷を辿るアルバム。アルバロ・コルギの「映像~フランツ・シューベルトへのある思考」は確固とした調性で書かれた新古典主義というより古典主義そのもののような作品だが、これ以外の作品はいずれも無調、特殊奏法を駆使した20世紀後半から21世紀のいわゆるゲンダイオンガク的な様式で書かれている。ギターを演奏しているデュオ・レンダ=トゥルッコは現代音楽を専門に結成されたグループ。その超絶的な技巧は聴きごたえ充分。

STR 37289
「ヴォルヴァー」~ギター四重奏団作品集
カルロス・ガルデル:《ヴォルヴァー》《下り坂》《本と義務》《旋律とアラバル》
アニバル・トロイロ:《ガルア》
アリエル・ラミレス:《アクフォンシーナと海》
グスターヴ・レギザモン:《ザンバ・カーニバル》
アストル・ピアソラ:《天使のミロンガ》《カフェ1930》《オブリビオン》
ほか全16曲

フェアリー・ギター四重奏団:
【フランチェスコ・ファウスト(G)
 ロベルタ・メルコリオ(G)
 マリアピア・ナポリ(G)
 フランチェスコ・スミルネ(G)】
録音:不記載
※アストル・ピアソラを始めとするラテン・アメリカの作曲家の作品をギター四重奏の編曲で聴く一枚。フェアリー・ギター四重奏団は2020年に結成されたばかりのギター・アンサンブルでピアソラなどラテン音楽を主なレパートリーにしている。ピアソラ以外は日本でほとんど知られていない作曲家の作品が収められており、いずれも濃厚なラテン的パッションで溢れている。南米音楽ファンには垂涎の内容。

STR 37298
「時は息づく」~サックスとピアノのための作品集
G.J.グルジェフ:宗教的儀式
C.モンテヴェルディ:ニンフの嘆き、
C.モンテヴェルディ:それでも私はあなたを目指す
G.F.ヘンデル:ト短調のソナタ、親愛なる花嫁
G.J.グルジェフ:祈りと絶望
A.コレッリ:ラ・フォリア
J.S.バッハ:ソナタ ト短調BWV1020
P.ヒンデミット:サックス・ソナタ
ナポリ民謡:《最後の雲》

デュオ・スバッフィ・キャンピ:
【レオナルド・スバッフィ(Sax)
 クリスティーナ・キャンピ(Pf)】
録音:2023年7月、10月クラブ・スタジオ・フォギア [69:38]
※20世紀最大のオカルティスト、グルジェフの作曲した修行のための音楽からモンテヴェルディ、ヘンデル、バッハというおよそサックスでは演奏されない曲をサックスとピアノのために編曲している。このアルバムではヒンデミットのソナタのみがサックスとピアノのためのオリジナル作品というユニークな企画アルバム。

STR 37303
「キネティック・ヴァルヴス」~ユーフォニウムとオフィクレイドのための現代音楽集
マッテオ・トゥンド:イネスティ(移植片)(2022)
 ~ユーフォニウムとライヴ・エレクトロニクスのための
パスクアーレ・プンツォ:《ブラスの中の鏡面Ⅰ》(2023)
 ~ユーフォニウムとエレクトロニクスのための
マリア・ヴィットリア・アグレッティ:《ムテアI,II,III》(2022-2023)
 ~ユーフォニウムのための
ダニエーレ・ヴルピアーニ:《入手不可能なものの目録》(2023)
 ~オフィクレイドとエレクトロニクスのための
マッテオ・トゥンド:《発芽》(2019-20)~ユーフォニウムのための
ルイジ・ノーノ:《ドナウのポスト・プラエ・ルディウム》(1987)
 ~テューバとライヴ・エレクトロニクスのための

マリーナ・ボセッリ(ユーフォニウム&オフィクレイド)
録音:2023年5月27-28日、2022年2月4日、6月18日 [52:59]
※テューバあるいはユーフォニウム、オフィクレイド(テューバ属の低音金管楽器の一種)のために書かれたイタリア現代作曲家による作品集。ルイジ・ノーノ以外は全て21世紀に書かれた作品であり、曲によってはライヴ・エレクトロニクスを伴う。従来、オーケストラの低音楽器を支える縁の下の力持ち的な存在であったテューバもしくはユーフォニウムは近年、独奏楽器として現代音楽の作曲家から新しい媒体として注目されており、日本では橋本晋哉氏がよく知られている。ここに収録された作品はテューバ、ユーフォニウムの新しい可能性を模索した作品ばかり。いずれも特殊奏法を駆使し、テューバ、ユーフォニウムによる電子音楽といった風情の作風。これまでの既成概念を覆す、目から鱗の作品揃い。

STR 37305
「イタリアとオーストリアにかけるアーチ」
 ~バロック無伴奏ヴァオリン作品集
ニコラ・マテイス(1650頃-1713以降):ハ短調の前奏曲
カルロ・アンブロジオ・ロナティ(1645-1715):ニ短調の前奏曲
ジュゼッペ・トレッリ(1658-1709):ハ短調の前奏曲
トマゾ・アルビノーニ(1671-1751):ニ長調の前奏曲
ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747):ニ短調の前奏曲
ニコラ・マテイス:イ長調の前奏曲
マルカントニオ・ツィアーニ(1653-1715):ヘ短調の前奏曲
トマゾ・アルビノーニ:ハ長調の前奏曲
ジュゼッペ・トレッリ:ホ短調の前奏曲
ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770):主題と変奏
ピエトロ・ナルディーニ(1722-1793):奇想曲第13番
ヴァーツラフ・ピフル(1741-1805):フーガ第6番

リリアナ・ベルナルディ(Vn)
録音:2023年11月16-18日ローマ、聖マリア教会 [52:11]
※前期から後期のイタリア・バロック時代に書かれたヴァイオリン独奏曲を収録。アルビノーニ、タルティーニ、トレッリは比較的よく知られているものの、その他の作曲家はあまり演奏される機会も少なく、貴重な録音。雅やかなバロック音楽の花束といった趣のある一枚。バロック音楽を得意とするSTRADIVARIUSの録音も秀逸。

STR 37306
「ジュリオ・グァルテルリ(b.1965)作品集」
リップル(波紋)(2023)~増幅されたファゴットのための
フロウ(2023)~ピアノのための
ロウ(生)(2019)~ギターのための
エブリエタス(酩酊)~打楽器と増幅された声のための(2022)
アローニ(2022)~増幅されたフルートのための
ソナタ(2022)~声のための
アイテム(項目)(2003)~コンサート・アコーディオンのための
ヒット・イット(2022)~プリペアド・ピアノのための

パオロ・カルリーニ(Fg)
チロ・ロンゴバルディ(Pf)
アルトゥーロ・タッリーニ(Gtr)
アントニオ・カッジャーノ(Perc)
ロベルト・ファブリチアーニ(Fl)
モニカ・ベンベヌーティ(Sop)
コラード・ロヤッチ(アコーディオン)
録音:2022-2024年 [58:58]
※ジュリオ・グァルテルリはイタリアの中堅作曲家の一人。アコースティックな楽器とエレクトロニクスを組み合わせ、静謐な音響で創作する作曲家として知られている。アコースティックな楽器の特殊奏法と電子音響を組み合わせることで今までにないシュールレアリスティックな音楽を作る一方、声のための「ソナタ」では歌詞を伴わない唸り声をリズミカルに構成するなど、どこかプリミティヴでユーモラスな音楽を作曲している。アコーディオンのための「アイテム」は聖歌風の清らかで静謐な音楽と、激しい表現主義的音楽がぶつかり合うエネルギッシュな力作。

STR 57948
「オンダ・ソノーラ(音の波)」
~ソノーラ・ジュニア・サックス
マイケル・ガイスラー:オン・ファイアー
サン=サーンス:バッカナール
ウィム・メルテンス:快楽のための戦い
マイケル・ガイスラー:ア・リトル・ラヴ・ソング
ブライアン・タイラー:フォーミュラ1(F1公式テーマ)
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
ほか全11曲

ドメニコ・ルチアーノ(指揮)
ソノーラ・ジュニア・サックス
録音:2023年10月21-22日サラ・コンシリーナ・スカルペッタ劇場 [56:28]
※ソノーラ・ジュニア・サックスは2012年にローマで結成されたサックスだけによるユース・ジュニア・アンサンブル。サン=サーンスのバッカナールやブラームスのハンガリー舞曲からノリのよいポップス風の作品までサックス、吹奏楽ファンにお薦めの一枚。

STR 57950
「アルマ・ジプシー」
~ピエトロ・ラツァッツァーラ自作自演集
アルマ・ジプシー、ヴァルス・ガリアーノ、対立のエレジー、
アノーシュのタンゴ、ラ・フォル・ジュルネ(狂乱の日々)、
ちいさな物語、ヴァルス・ガリアーノ

ピエトロ・ラツァッツァーラ(G)
録音:2024年4-5月イタリア、バーリ[23:47]
※ピエトロ・ラツァッツァーラはイタリアのギタリスト、作曲家。もとはクラシック・ギターを学んでいたが、現在はポップス音楽の作編曲家として幅広く活躍している。このアルバムは彼のオリジナル作品でまとめられている。いわゆるジプシー(ロマ)音楽、タンゴなど音楽の要素を時にジャズ風、時にフュージョン、ピアソラ風、ロックンロール風に料理して聴き手を飽きさせない。

STRADIVARIUSレーベル・カタログ