①アバドとも共演したウクライナ出身のズドレンコによるムソルグスキー:展覧会の絵、他!②イタリアの作曲家チーロ・フェリーニョのユニークな作曲・編曲集!

AULICUSレーベル(イタリア)

アバドとも共演したウクライナ出身のズドレンコによる
ムソルグスキー:展覧会の絵、他!
ALC 0127
「ゴールデン・ドーレ」
①ムソルグスキー:展覧会の絵
②スクリャービン:6つの前奏曲 Op. 13
③カバレフスキー:ロンド Op. 59

オルガ・ズドレンコ(ピアノ)
録音:ローマ、サラ・カゼッラ・コンサートホールにて収録 47’57
※オルガ・ズドレンコはウクライナ出身。チャイコフスキー音楽院で、エウゲニ・マリーニンに師事。また、ルドルフ・ブフビンダー、ヴィクトール・メルジャーノフ、ハンス・グラーフにも師事する。2001年に、ローマ・サンタチェチーリア音楽院を優秀な成績で卒業。イタリア国内の数々のコンクールで優勝する。アバド指揮のベルリン・フィルとの共演をはじめ各国の主要オーケストラと数多く共演する。現在はイタリアを拠点に活躍している。
ズドレンコは、全ての曲を非常に端正な表現で演奏している。展覧会の絵の作曲動機となった、親友で画家のハルトマンの絵はどちらかというと淡い印象のものが多い。そのことに寄り添った演奏で、展覧会当日のムソルグスキーの心象が再現されたものになっている。カップリングのスクリャービンもカバレフスキーも、その雰囲気を引き継ぐような選曲・演奏がされている。素晴らしいテクニックの持ち主と思われるが、それが音色に生かされていて好感の持てる仕上がりとなっている。

イタリアの作曲家チーロ・フェリーニョのユニークな作曲・編曲集!
ALC 0126
「アルティフィーチ」
~チーロ・フェリーニョ:作曲・編曲集
①フェッリーニョ:4つの交響的フレーム
(Ⅰ.記念碑/Ⅱ.デクマーニ/Ⅲ.遥か彼方/Ⅳ.ドンナンナ)
②フォーレ(フェッリーニョ編):3つの歌曲(ソプラノと弦楽合奏のための)
(Ⅰ.愛の夢/Ⅱ.ゆりかご/Ⅲ.蝶と花)
③ドビュッシー(フェッリーニョ編):亜麻色の髪の乙女(サキソフォンと弦楽合奏のための)
④フォーレ:パヴァーヌ~ショスタコーヴィッチ:ワルツ(ジャズ組曲より)(フェッリーニョ編;ソプラノ、サキソフォン、弦楽合奏のための)

ジェンナーロ・カッパビアンカ(指揮)
コレギウム・フィラルモニクム
②キアーラ・ポレーゼ(S)
③④キアーラ・マリア・ベアトリーチェ・カンナヴァーレ(Sax)
41’28
※チーロ・フェリーニョはイタリアの作曲家。サン・ピエトロ・ア・マイエッラ音楽院で、ピアノとチェンバロを学び、その後作曲を学ぶ。作曲のほか、数多くのオペラ劇場・オーケストラと仕事をしている。4つの交響的フレームは、それぞれナポリの歴史、歴史的建造物、景勝地を描いた絵画的な作品。第4曲目で「フニクリ・フニクラ」のメロディが使われている。
②はフォーレの歌曲をメドレーのようにした作品。オーケストレーションされているので歌の表現もダイナミックなものになっていて、ポレーゼの声が活かされている。③はドビュッシーの名曲をサキソフォンを入れた合奏版に仕上げている。④は、ソプラノのヴォカリーズとサキソフォンのデュエットになっている。どの編曲も発想が豊かで、知っている曲なのに初めて聴いたような印象になるところが面白い。

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