エディション・バーディッシェ・シュターツカペレ第4弾!ゲオルク・フリッチュのリヒャルト・シュトラウス作品集!/他、新譜4タイトル

QUERSTANDレーベル(ドイツ)

エディション・バーディッシェ・シュターツカペレ第4弾!
ゲオルク・フリッチュのリヒャルト・シュトラウス作品集!
VKJK 2304(1CD、1.5枚価格)
「エディション・バーディッシェ・シュターツカペレ04」
リヒャルト・シュトラウス作品集
①交響詩「ドン・ファン」Op.20
②交響詩「マクベス」OP.23
③交響詩「死と変容」Op.24

ゲオルク・フリッチュ(指揮)
バーディッシェ・シュターツカペレ(バーデン州立管弦楽団)
録音:2021年11月21/22日& 2023年4月23/24日 ドイツ、カールスルーエにてライヴ収録、60‘05、DDD
※好評のシリーズ第4弾は、リヒャルト・シュトラウスの交響詩集。
エッジの効いたメリハリのある演奏で、音楽に推進力があり聴くほどに引き込まれてしまう。ライヴ収録ならではの生き生きとした表現が素晴らしく大編成の作品であるが、各声部の音が鮮明に聴き取れる録音も素晴らしい。演奏の良さに加え、この録音の良さがアルバムの価値を高めていると思われる。迫力のあるオーケストラのサウンドを、少しだけボリュームを上げて楽しみたい魅力的な仕上がりとなっている。
ゲオルグ・フリッチュはドイツ、マイセン出身。2020年よりバーディッシェ・シュターツカペレ及びカールスルーエ・バーデン州立劇場の音楽監督に就任している。古典派、ロマン派、現代音楽と幅広いレパートリーを持つ。バーディッシェ・シュターツカペレは300年近い伝統を誇るオーケストラ。かつてはカイルベルトやノイホルトが指揮をしていたことで有名である。近年では、大野和士が活躍していてCDもリリースされている。オペラ、コンサート、バレエ、バロック音楽、現代音楽と幅広い活動を行なっている。

※その他QUERSTANDレーベル新譜
VKJK 2405
「ロストの写本 1660年~1680年」
①作曲者不詳:シャコンヌ(Codex-Nr.VI)
②ヨハン・ハインリッヒ・シュメルツァー(1623-80):パストレッラ
③アントニオ・ベルターリ(1605-69):1000グルデンのソナタ
④ヨハン・ハインリッヒ・シュメルツァー:3つのヴァイオリンの為のソナタ
⑤タルクイニオ・メールラ(1595-1665):ラ・カッタリーナ
⑥作曲者不詳:ソナタ(Codex-Nr.CXLV)
⑦作曲者不詳:ソナタ(Codex-Nr.CXXX)
⑧ヨハン・ハインリッヒ・シュメルツァー:フェルディナンド2世の死に寄せるあいか
⑨マウリツィオ・カッツァーティ:ラ・カルカニーナ

⑩ヨハン・ハインリッヒ・シュメルツァー:ポーランドのバグパイプ
⑪マウリツィオ・カッツァーティ:パッサカリア

オープン・チェンバー・ベルリン:
【カテリーネ・アグリバット(バロックVn)
 エリザベート・ヴィースバウアー(バロックVn)
 マルティン・リッパー(ブロックフレーテ)
 マルギット・ウーベルラッカー(ツィンバロン)
 ウルリケ・ベッカー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 クリストフ・ゾンマー(テオルボ)
 アンネッテ・ラインフルト(ヴィオローネ)
 ジェレミー・ジョセフ(Org&Cemb)】
録音:2022年9月21〜24日 シェーネヴァイデ・キリスト教会(ベルリン)、DDD、71’39
※「ロストの写本(CODEX ROST)」はルードヴィヒ・ヴィルヘルム(バーデン=バーデン辺境伯)が、長期にわたるヨーロッパ旅行の時に注文を受けたフランツ・ロストの手によって編纂されたもの。当時活躍していた、シュメルツァー、ベルターリ、メールラ、カッツァーティの作品の他にも伝承曲なども加えて纏められている。
この資料としての価値の高い曲集を、ドイツで活躍する優れた古楽奏者によって演奏されている。
クリアで推進力に溢れた演奏は、録音の良さもあって大変親しみを感じる仕上がりとなっている。各楽器のラインがよく聴き取れる鳴りの良い演奏は、古楽ファンならずとも楽しめるアルバムである。

VKJK 2503
「モスト・エロクエント・ミュージック(最も雄弁な音楽)」
①クリストファー・タイ(ca.1505-ca.1573):イン・ノーミネ「クライ」
②ロバート・パーソンズ(ca.1535-1571/2):イン・ノーミネ
③ジョン・ダウランド(1562-1626):ラクリメ・アンティークエ
④ジョン・ダウランド:ラクリメ・ジェメンテス
⑤-⑧アントニー・ホルボーン(ca.1545-1602):「パヴァン集、ガリアード集、アルメーン集ならびにエア集」より
(夜回り/選択/無慈悲な/ヘイ・ホー・ホリデイ)
⑨アルフォンソ・フェッラボスコ2世(1575-1628):美しいスサンナはいつか恋をする
⑩ジョン・ウィルビー(1574-1638):泣け、泣け、我が眼
⑪アルフォンソ・フェッラボスコ2世:パヴァーヌ No. 4
⑫ウィリアム・バード(ca.1540-1623):ブラウニング「木々の葉は青く」
⑬アルフォンソ・フェッラボスコ2世:パヴァーヌ No. 2
⑭-⑰アントニー・ホルボーン:「パヴァン集、ガリアード集、アルメーン集ならびにエア集」より
(一人座して/ガイヤール/パラディーソ/忍冬[スイカズラ])
⑱ウィリアム・バード:イン・ノーミネ
⑲クリストファー・タイ:イン・ノーミネ「信頼」
⑳アントニー・ホルボーン:憂鬱の映像
㉑-㉔:アントニー・ホルボーン:「パヴァン集、ガリアード集、アルメーン集ならびにエア集」より
(ガリアード/忍耐/吐息/妖精のラウンド)

エレメント・オヴ・プライム(リコーダー五重奏団):
【カーリン・フォン・ヘールデン
 マグダレーナ・ラート
 ドメニカ・タナー
 ヴェロニカ・トラクスラー
 ミヒャエラ・ファウット】
録音:2024年10月30日、11月1日 メンヒフェルド福音教会、DDD、71’39
※エレメント・オヴ・プライムは2015年に設立された、リコーダー五重奏団。メンバーは、アントン・ブルックナー私立大学で知り合う。ブルックナー・ハウス、シュトゥルデンガウ・ドナウ・フェスティバル、オーストリア国営放送、青少年の為のコンサートツアーなどに数多く出演している。
作曲家たちの協力を得て、ルネッサンス音楽と現代的な作品を組み合わせたユニークなプログラムで活躍している。アルバムのタイトルは、シェイクスピアの「ハムレット」が由来となっている。

VKJK 2508
「シューベルト:冬の旅」
1、おやすみ/2、風見鶏/3、凍った涙/4、氷結/
5、菩提樹/6、溢れる涙/7、川の上で/8、回想/
9、鬼火/10、休息/11、春の夢/12、孤独/
13、郵便馬車/14、白髪/15、烏/16、最後の希望/
17、村で/18、嵐の朝/19、幻覚/20、道標/
21、宿屋/22、勇気/23、幻日/24、辻音楽師

トビアス・ベルント(バリトン)
アレクサンダー・フライシャー(ピアノ)
録音:2020年ヒルシュベルク・アルテシナゴーグ、DDD、76’45
※「冬の旅」の歌詞の世界は暗いイメージなので、歌手の表現もそれに寄り添ったものになることが多い。しかし、ベルントは持ち前の明るい声を活かして暗さや重さに偏らないストレートな歌い回しで聴かせてくれる。往年のヘルマン・プライを思わせるような説得力のある歌い方には非常に好感が持てる。フライシャーとのコンビネーションも素晴らしく、新しいシューベルトの世界が味わえる。更なる活躍を期待したい。
トビアス・ベルント(バリトン)はドレスデン十字架合唱団でトレーニングを受けた後に、ライプチッヒでヘルマン・クリスチャン・ポルスターに、マンハイムでルドルフ・ピアネーに師事。ラーデマン、ヘレヴェッヘ、リリング、ラトル、ブロムシュテット他の指揮者と共演している。レパートリーは大変幅広く、モンテヴェルディ、バッハ、ヘンデル、ハイドン、モーツァルト、メンデルスゾーン、ブリテンなどを得意としている。オペラでは、タンホイザー、コシ・ファン・トゥッテ、リナルド他に出演している。ベルリン国際歌曲コンクール、ブラームス・コンクールで優勝している。
アレクサンダー・フライシャー(ピアノ)はハンス・アイスラー音楽大学ベルリンで、ビルギッタ・ヴォーレンヴェーバーにピアノを、ヴォルフラム・リーガーに歌曲伴奏法を師事。これまでに、ボー・スコウフス、トーマス・クヴァストホフ、クリストフ・プレガルディエン、オラフ・ベーア他と共演している。ヴュツブルク・リート・フェスティヴァル、ヒルシュベルガー・リートフェストの音楽監督を務めている。

QUERSTANDレーベル・カタログ