SOUPIR EDITIONSレーベル(フランス)
コリンヌ・クロスカの聴き応えあるブラームス&シューマン!
S 258
ブラームス:7つの幻想曲Op.116
シューマン:フモレスケOp.20
コリンヌ・クロスカ(ピアノ)
録音:2020年10月30日・2022年5月6日 オルヴィリエ、スーピル・スタジオ、57’08
※継続的にSOUPIR EDITIONSレーベルに録音しているコリンヌ・クロスカの最新盤。
クロスカはポーランド人の父とイタリア人の母の間に生まれる。母が素晴らしい歌手であったことから、幼少期より音楽に目覚める。フランソワ・クロエ、ピエール・サンカン、エリアーヌ・リシュパンに師事。いくつかの国際コンクールで優勝し、フランスを拠点に各国で活躍する。ソリストとして活躍する他に、室内楽や歌曲のピアニストとしても数多く活躍している。
クロスカの確かなテクニックに裏打ちされた演奏に引き込まれる。既にリリースされているアルバムを見ると、古典派から後期ロマン派まで網羅しており確かなキャリアの持ち主である。このアルバムの2曲の録音時期は少し開いてはいるが、どちらも高い集中力の演奏を聴くことができる。どちらも比較的自由な作風を持つが、クロスカは音楽の核を捉えて推進力と構築力を両立させている。サウンドステージも豊かで聴き応えのある好アルバムである。