299MUSICレーベル(9月10日発売)
テレマンのカノン・ソナタをめぐるリコーダーの「遊び」
ゲームズ~田中せい子&ダニエレ・ブラジェッティ
NIKU-9070 3,080 円(本体¥2,800)
ゲームズ~テレマンのカノン・ソナタをめぐるリコーダーの「遊び」
田中せい子&ダニエレ・ブラジェッティ
①-③G. Ph. テレマン Georg Philipp Telemann (1681-1767):
6つのカノン・ソナタ〜ソナタ第3番 ヘ長調
18 Canons Mélodieux ou 6 Sonates en Duo, op.5
④V. ルッフォ Vincenzo Ruffo (c.1508-1587):
3声のカプリッチョ〜第12番「苦悩の人」 [2’06”]
Capricci in Musica à 3 voci – XII. El Travagliato
⑤-⑦G. Ph. テレマン Georg Philipp Telemann (1681-1767):
6つのカノン・ソナタ〜ソナタ第4番 ヘ短調
18 Canons Mélodieux ou 6 Sonates en Duo, op.5
⑧T. ウッドソン Thomas Woodson ( ? -1605):
ボールドウィン手写本〜「ウト・レ・ミ・ファ上に」 [2’43”]
Baldwine Manuscript – Upon Ut, Re, Mi, Fa
⑨-⑪G. Ph. テレマン Georg Philipp Telemann (1681-1767):
6つのカノン・ソナタ〜ソナタ第2番 ハ短調
18 Canons Mélodieux ou 6 Sonates en Duo, op.5
⑫-⑮L. A. ドルネル Louis-Antoine Dornel (1680-1757?):
3声のソナタ ト長調
Sonate à 3 dessus sans Basse en Sol majeur
⑯-⑱G. Ph. テレマン Georg Philipp Telemann (1681-1767):
6つのカノン・ソナタ〜ソナタ第1番 変ロ⻑調
18 Canons Mélodieux ou 6 Sonates en Duo, op.5
⑲-㉑P. ヒンデミット Paul Hindemith (1895-1963):
プレーン音楽祭「夕べの音楽」〜第5番「リコーダー3重奏曲」
Plöner Musiktag “Abendkonzert” – V. Trio für Blockflöten
㉒-㉔G. Ph. テレマン Georg Philipp Telemann (1681-1767)
6つのカノン・ソナタ〜ソナタ第6番 ハ短調
18 Canons Mélodieux ou 6 Sonates en Duo, op.5
㉕J. S. バッハ Johann Sebastian Bach (1685-1750):
ゴルトベルク変奏曲の主題に基づく14のカノンより
〜第11番「根音上の5声2重カノン」 [2’12”]
14 Verschiedene Canones, BWV 1087– XI. Canon duplex übers Fundament à 5
㉖-㉘G. Ph. テレマン Georg Philipp Telemann (1681-1767):
6つのカノン・ソナタ〜ソナタ第5番 ハ長調
18 Canons Mélodieux ou 6 Sonates en Duo, op.5
㉙桑原ゆう Yu Kuwabara (1984- ):
四つの遊び〜第一の遊び「いたちごっこ」 [1’04”]
Four Games for two recorders – I. Cat and mouse
田中せい子(リコーダー)
ダニエレ・ブラジェッティ(リコーダー)
④⑧㉕高橋明日香(リコーダー)
⑫-⑮㉕宇治川朝政(リコーダー)
⑲-㉑㉕浅井 愛(リコーダー)
録音:2025年1月8-10日 彩の国さいたま芸術劇場・音楽ホール Total Playing Time [54’41”]
※秀逸な音遊びであるテレマンのカノン・ソナタ(全6曲)を軸に据え、リコーダーのための様々な合奏曲−ルッフォ(16世紀)から桑原ゆう(現代)まで−がジャンルや時代の垣根を超えて織り込まれたプログラム。田中、ブラジェッティによる親密なデュオに高橋、宇治川、浅井の音色が加わることにより、リコーダーによる多彩な響きの「ゲーム」が華やかに繰り広げられる。
田中せい子 Seiko Tanaka
上野学園大学を卒業後、アムステルダム音楽院に留学。教授者及び演奏家ディプロマを取得し同音楽院を卒業。留学中より欧州、日本国内で活発な演奏活動を行う。上野学園大学、ヴァレーゼ音楽院、ミラノ音楽院にて教鞭をとった。現在はミラノ、東京の“ストゥディオ・フォンテガーラ”を主宰し教育、演奏活動を行っている。著書に「リコーダーのタンギング」(アントレ)がある。これまでに50名以上のリコーダー奏者に声をかけ、「J. B. ルイエ:48のソナタ全曲演奏会」、「J.ファン・エイク:《笛の楽園》全曲(144曲)演奏会」などユニークな演奏会シリーズを企画、展開している。
ダニエレ・ブラジェッティ Daniele Bragetti
イタリア・ジェノヴァ出身。ミラノ市立音楽院にてニーナ・スターンに師事。同音楽院を卒業後、イタリアでK.ブッケに師事。その後オランダに渡り、アムステルダム音楽院でM.ミッセンとJ.ファン・ヴィンガーデンに師事し同音楽院を卒業。ヨーロッパ、日本、南米でソリスト、アンサンブルやバロック・オーケストラのメンバーとして多年にわたりコンサート活動を行う。2008年、2010年にはチリのサンティアゴ・カトリック大学よりマスタークラス教授として招かれた。現在スイス・ジュネーヴ高等音楽院およびイタリア・ミラノ市立音楽院リコーダー科教授。リコーダーに加え室内楽、ルネサンス・バロック装飾法を教える。
田中、ブラジェッティは30年以上にわたりデュオ、教育活動を行うほか、第一線で活躍するリコーダー奏者に呼びかけ“ラ・ルベルティーナ”リコーダー・アンサンブルを開始、国内でも珍しいプロによる合奏団を通してリコーダー合奏の可能性を拡げてきた。さらに、2025年で結成17年目を迎えるリコーダー・オーケストラ“ソナトーリ・デル・フォンテゴ”では、1人でも多くの愛好家とリコーダーの響かせ方を共有すべく活動を続けている。
これまでにデュオでは2枚のCD「デュオ」(アントレ)、「テレマン:デュエット集第1巻」(マーキュリー)を、トリオでは田中の師であるW.ファン・ハウヴェと共に「ボワモルティエ:無伴奏トリオ 作品7(アントレ)」をリリースした。2018年には世界的リコーダー奏者K.ブッケ、W.ファン・ハウヴェと共に“オリーブ・コンソート”を結成、ブッケのレーベルであるイタリアのOlive Musicより2枚のCDをリリースし、うち1枚「リコーダーによる作法の新旧 “Gesti antichi e moderni per flauti dolci”」は仏ディアパゾン誌にて五つ星を獲得した。
公式webサイト https://stanaka8.wixsite.com/studio-fontegara
Youtube https://www.youtube.com/@studiofontegara
高橋明日香 Asuka Takahashi
上野学園中学校在学中よりリコーダーを専門に学び、上野学園大学リコーダー専門卒業、東京藝術大学大学院古楽科修士課程修了。大学を学部首席で卒業し、皇居内桃華楽堂にて御前演奏の栄を授かる。卒業後は定期的に渡欧し研鑽を積む。ソロ、アンサンブルで演奏活動を展開し、CD録音にも参加。現代曲の演奏にも力を注ぎ、これまでに多くの邦人作品を初演している。東京リコーダー協会、洗足学園音楽大学、各講師。
宇治川朝政 Tomokazu Ujigawa
桐朋学園⼤学卒業。ハーグ王⽴⾳楽院修⼠課程修了。カタルーニャ⾼等⾳楽院にてリコーダーを専攻、パリ国⽴⾼等⾳楽院にて室内楽を専攻する。ブルージュ国際古楽コンクール第2位受賞。国際テレマンコンクール第1位と聴衆賞ほか受賞歴多数。バッハ⾳楽祭、テレマン⾳楽祭で招聘公演を⾏った。NHK-FM名曲リサイタル、古楽の楽しみの公開収録に参加。チェンバロ奏者の福間彩氏とのデュオ“Ut/Fa”を中心に活動を行っている。
浅井 愛 Ai Asai
上野学園大学音楽学部卒業。東京藝術大学大学院音楽研究科修了。ロータリークラブ国際親善奨学生としてミラノ市立音楽院に留学。リコーダーを島⽥曉⼦、⽥中せい⼦、⼭岡重治、濱⽥芳通、D.ブラジェッティ各⽒に師事。“アクアレーラ” “Stilla Maris” “ミラノ・コンソート” 各メンバー。アントネッロ、バッハ・コレギウム・ジャパンの公演、「映画ドラえもんのび太の地球交響楽、絵世界物語」(音楽:服部隆之)に演奏で参加している。ソロCD「愛のリコーダー Il Flauto dolce e Amoroso」(音楽現代誌 推選盤)がある。現在、玉川大学芸術学部音楽学科、上野学園中学校非常勤講師。