ジョシュア・ピアースとアントン・ナヌートのカゼッラ、レスピーギ、ラフマニノフ!/他、新譜4タイトル

MSRレーベル(アメリカ)

ジョシュア・ピアースとアントン・ナヌートのカゼッラ、レスピーギ、ラフマニノフ!
MS 1839
カゼッラ:ピアノと管弦楽のためのパルティータ
レスピーギ:ピアノと管弦楽のためのトッカータ
ラフマニノフ:パガニーニの主題によるラプソディ Op.43

ジョシュア・ピアース(ピアノ)
アントン・ナヌート(指揮)スロヴェニア放送交響楽団
録音:1991年4月9-11日 スロヴェニア,DDD、72’25
※1990年代初頭に米国のPHOENIXレーベルから発売されたカゼッラ、レスピーギ、ラフマニノフの新古典主義的なピアノと管弦楽のための作品集がMSR CLASSICSから再発売。ラフマニノフのパガニーニの主題によるラプソディは極めて有名だが、カゼッラとレスピーギのそれぞれ管弦楽のためのパルティータはわりと珍しいだろう。カゼッラのパルティータ(1925年)は、シンフォニア、、パッサカリア、ブルレスカの3楽章から成る新古典主義の作品。特に第3楽章がイタリア古典的でカラッと明るい味が利いていて面白い。レスピーギのトッカータ(1928年)は、1928年11月28日にレスピーギのピアノ、ヴィレム・メンゲルベルク指揮ニューヨーク・フィルの演奏で初演された。バロック音楽を下地にしているものの暗くダイナミックな力作。
後にMSR CLASSICSの看板ピアニストになるジョシュア・ピアースが40歳の時の録音。ラフマニノフは緊張感の高い熱演、カゼッラは軽妙に、レスピーギは重厚にと、それぞれの作風をピタリと当てた素晴らしい演奏を聞かせてくれる。また伴奏指揮がスロヴェニアの巨匠アントン・ナヌートというのが嬉しい。ラフマニノフのラプソディはナヌートの指揮も非常に充実している。

※その他MSRレーベル新譜
MS 1794
「バーバラ・ハーバック作品集VOL.17」
 ~ハーバック(b.1946):合唱音楽集Vol.1
ラッパであの方を讃えなさい/歌え、アレルヤを/
丘は喜ばしいホザンナを叫ぶ/歌え、歓喜を/
ベツレヘムのこの夜/歌え! キリストが生まれた/
聞こえる光/水浴しなさい、私の魂よ/キリストの暗い杯/
向きを変えよ、ああ私の魂よ/メアリーの喜びに満ちた叫び/
平和と喜びの中私は今旅立つ/
私は時々母なし児のように感じる/私にイエスを与えなさい/
あの川を渡る時/幾千年が過ぎた/ここに私は立つ/
愛の酒に酔い/セントルイスの日没/女性作曲家/
アメリカ、約束された地

ジェネヴィーヴ・エリス(指揮)
アポロ・ヴォイシズ
ルイーズ・クレア・マーシャル(アルト)
サラ=ジェイン・ルイス(メッゾソプラノ)
ティモシー・エンド(ピアノ)
録音:2023年6月9、11―12日 英国 ロンドン、DDD、75’40
※MSR CLASSICSが作曲家としても演奏家としても重用しているバーバラ・ハーバックの作品集第17集、合唱作品集第1集。宗教曲、キリスト降誕と誕生、四旬節と復活祭、霊歌、さらには世俗音楽まで様々。多くは米国の教会合唱に則りながらも響きの新しさを目指したものである。
アポロ・ヴォイシズはロンドンの合唱団。四半世紀の活動歴があり、クラシック音楽のみならず映画音楽など様々な場で活躍している。

MS 1806
「アリストテレスからオペラまでの中世の歌」
作者不詳:ポイボスの明るい輝きはまだ昇っていない
フィリッペ・デ・ヴィトリ:名前の徳に
ギヨーム・ド・マショー:喜び、歓喜、そして甘い糧
作者不詳:豹のように
作者不詳:私が君に歌うことを望んでいるか?
ギヨーム・ド・マショー:誰もがただ星を数えるだけだ
ギヨーム・ド・マショー:朝に笑った者が晩に泣いている
ベルナール・ド・ヴァンタドルン:森林が花に満ちる時
レモン・ヴィダル/アルノ・ダニエル/ベルトラン・ド・ボルン/モンジェ・ド・モントダン:おうし座とふたご座の間で
ギヨーム・ド・マショー:愛されることは甘美だ

コンコーディアン・ドーン:
【クリストファー・プレストン・トムソン(テノール,中世ハープ,指揮)
 カリン・ウェストン(ソプラノ)
 ミシェル・ケネディ(ソプラノ)
 クリフトン・マシー(カウンターテノール)
 デイヴィッド・ディッキー(カウンターテノール,リコーダー)
 アンドルー・パジェット(バス)
 ニッコロ・セリグマン(ヴィエル)】
録音:2021年6-9月 米国 ニューヨーク州 ウェストチェスター郡 マウント・キスコ、DDD、67’38
※「フォルトゥナ・アンティクワ・エ・ウルトラ ~中世の運命と幸運と恋の歌曲集」(MS 1805)に続く米国の中世音楽団体、コンコーディアン・ドーンのCD。今回は、米国の中世音楽、詩の研究家、サラ・ケイの協力の元、中世のフランス語およびオック語の歌を取り上げている。
コンコーディアン・ドーンは2012年結成。ニューヨークなど米国東海岸を中心に活動している。

MS 1813
「ジェイク・ヘギー(b.1961):エミリー・ディキンソンの詩による歌曲集」
愛の顔つき/毎日ではなく/
どれほど私は光をよく知っているか/
それは狂気かもしれないのか~これが?/
冬のバラ/星の多い夜/クリスマスへの途上で/
バラが頬の上で飛び回る
(全19トラック)

メリッサ・デイヴィス(ソプラノ)
ジェリー・ウォン(ピアノ)
録音:2021年3月31日,4月1日,5月12-13日 オーストラリア メルボルン、DDD、47’16
※「デッドマン・ウォーキング」などのオペラで知られる米国の作曲家、ジェイク・ヘギー(1961-)が、19世紀半ばの米国の孤高の詩人、エミリー・ディキンソン(1830-1886)の詩に作曲した歌曲を集めたCD。極めて独特なディキンソンの詩情に、ヘギーが寄り添うような優しい音楽を付けている。
メリッサ・デイヴィスは米国生まれのソプラノ。オーストラリアのメルボルンを拠点として活動している。ピアノのジェリー・ウォンは彼女の夫。二人の同じ時期に録音されたヘギーの歌曲集「ガラスの天井」(MS 1783)が発売されている。