①ウィーン生まれ、アメリカで活躍したピアニスト、ロバート・ゴールドサンド(1911-91)の珍しい録音集成!②20世紀初頭に活躍したイタリアの名テノール、ジュゼッペ・アンセルミ(1876-1929)の全録音集

MARSTONレーベル(アメリカ)

ウィーン生まれ、アメリカで活躍したピアニスト、ロバート・ゴールドサンド(1911-91)の珍しい録音集成!
53026-2(3CD)
「ロバート・ゴールドサンド(1911-1991) 失われたリサイタル集」

ロバート・ゴールドサンド(ピアノ)
録音:1952~77年、ADD、404’22

クレメンティ:ピアノ・ソナタ 嬰ヘ短調 Op.25-5
グアルニエリ:ピアノ・ソナティーナ第3番 「ト音記号で」
録音:1977年9月30日 米国 ニューヨークシティ
ショパン:
新しい練習曲第1番 ヘ短調/練習曲 ヘ短調 Op.25-2/
練習曲 ヘ長調 Op. 10-8/練習曲 ヘ長調 Op.25-3/
練習曲 イ短調 Op.10-2/練習曲 イ短調 Op.25-11 「木枯らし」/
練習曲 ホ長調 Op.10-3/練習曲 嬰ト短調 Op.25-6/
新しい練習曲第2番 変イ長調/練習曲 ハ短調 Op.10-12 「革命」
録音:1975年7月23日 米国 ニューヨーク州 シラキュース
ショパン:練習曲 変ト長調 Op.10-5「黒鍵」/練習曲 変ト長調 Op.25-9 「蝶々」
ゴドフスキー:ショパンの練習曲による学習曲集~「からかい合い」
ショパン:舟歌 変二長調 Op.57/ワルツ 変イ長調 Op.42
録音:1977年9月30日 米国 ニューヨーク市
ショパン(ロザンタル編):ワルツ 変ニ長調 Op.64-1 「子犬のワルツ」
モーツァルト:ジーグ ト長調 K.574
録音:1975年7月23日 米国 ニューヨーク州 シラキュース
シューベルト(ガンツ編):「ロザムンデ」からのバレエ音楽
録音:1978年11月27日 米国 ニューヨーク市
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 K.576
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第24番 嬰ヘ長調 Op.78
録音:1960年頃 英国 ロンドン
シューマン:ノヴェレッテ 嬰ヘ短調 Op.21-8(短縮)
録音:1956年10月17日 米国 ニューヨーク市
ラフマニノフ:ショパンの主題による変奏曲(短縮)
録音:1952年頃 Concert Hall Society録音
ラフマニノフ:
前奏曲 変ホ短調 Op.23-9/前奏曲 変ロ長調 Op.23-2
前奏曲 ト長調 Op.32-5/前奏曲 ト短調 Op.23-5/前奏曲 ロ短調 Op.32-10
録音:1963年4月30日 米国 ニューヨーク市
リスト:パガニーニによる6つの大練習曲 S.141
録音:1956年1月24日 米国 ニューヨーク市
ショパン:
ポロネーズ ハ短調 Op.40-2
モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」の「あそこで手を取り合って」による変奏曲 Op.2
プロコフィエフ:前奏曲 ハ長調 Op.12-7/行進曲 ヘ短調 Op.12-1
アルベニス:「イベリア」~トリアーナ
録音時期場所不明
ヘンデル:組曲第2番 ヘ長調~第2楽章
録音:1956年1月24日 米国 ニューヨークシティ
ゴドフスキー:ヨハン・シュトラウス「こうもり」の主題による交響的変容
録音:1964年頃 Desto録音
バッハ(ヘス編):主よ、人の望みの喜びよ
録音:1960年12月9日 米国 ニューヨークシティ
※ウィーン生まれで米国で活躍したピアニスト、ロバート・ゴールドサンドの貴重なライヴ録音集。ロバート・ゴールドサンドは1911年3月17日、ウィーン生まれ。ウィーンで学んだ後、欧州で評判となり、そして1927年、ニューヨークでの演奏会で米国初登場。1930年代初頭まで精力的に演奏会をこなしていたが、1935年から40年までアルプスの麓で休養。しかし祖国オーストリアがナチのドイツに併合され、米国に移住し市民権を得た。1950年代以降は教職も引き受けるが、演奏活動は継続した。彼のレパートリーはバッハから彼の同時代の作曲家の作品まで広く、特に同時代の作曲家の作品を積極的に取り上げた。
ゴールドサンドは疑いなく20世紀半ばの名ピアニストの一人だった。ゴドフスキーの難曲「からかい合い」を(原曲のショパンの「黒鍵」と「蝶々」の後で)難なく弾きこなせるほど技術力は高く、音色はすこぶる美しく、そして音楽に詩情が宿っている。なにせCD1冒頭のクレメンティのソナタの、透明な響きがキラキラと輝きながら弾けるような演奏だけでも、彼を初めて聞くピアノ好きは目を見張るだろう。
にもかかわわらず彼の録音は極めて少ない。おそらく彼のCDは1枚も出ていなかったのではないだろうか。そこにmarstonが、ニューヨークでのリサイタルのライヴ録音や放送録音、マイナーレーベルへの録音の復刻などをCD3枚たっぷり集めた。ゴールドサンドの素晴らしさを理解するには、とにかく聞いてみるのが一番だろう。また一つmarstonが見事な仕事を成し遂げてくれた。
※CD1に不良が見付かったため、差し替えCDが付けられています。
※1970年代のライヴ録音にはステレオと思しきものも含まれますが、ピアノの音はほとんど左右に広がらず、実質モノラルとご理解ください。

20世紀初頭に活躍したイタリアの名テノール、ジュゼッペ・アンセルミ(1876-1929)の全録音集
55004-2(5CD)
「ジュゼッペ・アンセルミ(1876-1929) 全録音集」

ジュゼッペ・アンセルミ(テノール)
録音:1907~13年 ADD、371’15

ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」― 甘く清らかな夢よ
ヴェルディ:「リゴレット」―あれかこれか
レオンカヴァッロ:「道化師」―衣装を付けろ
ジョルダーノ「フェドーラ」―愛は君に禁じている
ピアノ伴奏 1907年4月22日 イタリア ミラノ
マスネ:「ウェルテル」―なぜ私を目覚めさせるのか/「マノン」―目を閉じれば(2種)
ヴェルディ:「ルイーザ・ミラー」―穏やかな夜に
ピアノ伴奏 1907年4月25日
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」―私の宝の人を
ヴェルディ:「リゴレット」―女心の歌
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」―ああローラよ
ピアノ伴奏 1907年4月25日,11月8日
トマ:「ミニョン」―彼女は信じなかった(イタリア語)
コチュベイ:彼女に言って/ダヴィドフ:何という幸せ
ロッシーニ:「セビリアの理髪師」―もし私の名前を
ピアノ伴奏 1907年4月29日
プッチーニ:「トスカ」―妙なる調和/マスカーニ:「イリス」―君の窓を開けなさい/
ヴェルディ:「リゴレット」―彼女が攫われた/彼女の涙が見えるようだ
ピアノ伴奏 1907年5月6日
トスティ:私は望む/理想の女/グリーグ:君を愛す(フランス語)
トスティ:あなたはもう私を愛していない/私の歌/デンツァ:青い目よ
ピアノ伴奏 1907年5月10日
トスティ:第2のマッティナータ「人気のない村の上に」/ロッシーニ:「セビリアの理髪師」―ほら空は微笑み
ポンキエッリ:「ジョコンダ」―空と海/プッチーニ:「ボエーム」―なんて冷たい手
チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」―青春は遠く過ぎ去り/
ディ・カプア:オ・ソーレ・ミオ/コスタ:目覚めなさい
ピアノ伴奏 1907年11月4日 イタリア ミラノ
ドニゼッティ:
「ルチア」―私の祖先の墓よ/間もなく私に隠れ場所を
「ルクレツィア・ボルジア」―私は名もない漁師の息子だと/「愛の妙薬」―人知れぬ涙
ビゼー:「真珠採り」―あの声/私には聞こえるように思える
レオンカヴァッロ:「道化師」―ああコロンビーナ/パデレフスキ:「マンル」―太陽の輝きのように
ピアノ伴奏 1907年11月8日
アンセルミ:大洋の上に/グノー:「ロメオとジュリエット」―愛よ、愛よ/ああ! 太陽よ 昇れ
トマ:「ミニョン」―さようなら、ミニョンよ、しっかり(イタリア語)
マスネ:「ウェルテル」―だが嵐の後のように,私は目が覚めているのかどうかわからない
ピアノ伴奏 1907年11月13日
ボーイト:「メフィストーフェレ」―野から牧場から/
ジョルダーノ:「マルチェッラ」―ああ聖なる自由よ,ああ私のマルチェッラよ/
ボーイト:「メフィストーフェレ」―最後の歩みに
ピアノ伴奏 1907年11月25日
アンセルミ:私たちの父よ/セレナータ「夜は白く」/
ドニゼッティ:「ファヴォリータ」―神の乙女、天使が,優しい魂よ
ピアノ伴奏(アンセルミの2曲はオルガンとヴァイオリンも加わる) 1908年3月12日
ザルド:悲し気な詩/あなたは…
ピアノ伴奏 1908年4月25日
プッチーニ:「ボエーム」―なんて冷たい手/ロッシーニ:「セビリアの理髪師」―もし私の名前を
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」―彼女の平安の/「コジ・ファン・トゥッテ」―私たちの恋人たちのやさしい息吹は
プッチーニ:「マノン・レスコー」―見たこともない美人
ヴィンチェンツォ・ベレッツァ(ピアノ) 1909年10月2日
フロトー:「マルタ」―夢のように(イタリア語)/サルヴィ:ドニゼッティの「アルバ公爵」―清らかで美しい天使
マスカーニ:「仮面」―私はぼんやりした雲のように/プッチーニ:「マノン・レスコー」―ああ!マノンよ、私を裏切った
フォンツォ:砂糖のように/ナルデッラ:女の愛
ヴィンチェンツォ・ベレッツァ(ピアノ) 1909年10月4日
トスティ:夢/とても優しく/セレナータ/魅惑
ビゼー:「カルメン」―君が投げた花を(イタリア語)/アンセルミ:ヴィッラネッラ/無限
ヴィンチェンツォ・ベレッツァ(ピアノ) 1909年10月6日
チャンピ(伝ペルゴレージ):ニーナが床に伏してから三日になる/
アラーニャ:シチリアの歌/デンツァ:黒い目/アンセルミ:凝視,新しい歌/トスティ:マレキアーレ
アンジェロ・ベッティネッリ(ピアノ) 1909年12月20日
トスティ:君なんかもう愛していない/デンツァ:なぜあなたはぐずぐずしているのか?/スクデーリ:どうか寝なさい/
ポンキエッリ:「ジョコンダ」―空と海/アンセルミ:ベアトリーチェ―とても優美で気高いので/マンチネッリ:希求
アンジェロ・ベッティネッリ(ピアノ) 1910年1月10日
ヘンデル:「セルセ」―喜び、愛らしく美しく/D.スカルラッティ:気を取り直して希望を抱きなさい
メンデルスゾーン:五月の愛の歌 Op.8-1/春に Op.9-4/ロマンツェ Op.8-10/春に Op.8-6
アンジェロ・ベッティネッリ(ピアノ) 1910年1月12日
R.シュトラウス:明日! Op.27-4 (イタリア語)/夜 Op.10-3 (イタリア語)
マイヤベーア:「アフリカの女」―ああ楽園よ! (イタリア語)/
ヴェルディ:「トラヴィアータ」―彼女から遠く離れて/燃える心を
アンジェロ・ベッティネッリ(ピアノ) 1910年1月17日
デ・クイルティス:カルメラ/ディ・カプア:マリア・マリ/レオンカヴァッロ:「道化師」―そういう冗談は
グノー:「ロメオとジュリエット」―さあ静かに眠りなさい (イタリア語)
アンジェロ・ベッティネッリ(ピアノ) 1910年1月19日
レオンカヴァッロ:朝の歌/ヴェルディ:「アイーダ」―浄きアイーダ/グラメーニャ:ジターナ
アンジェロ・ベッティネッリ(ピアノ) 1910年12月5日
ムニョーネ:朝の歌/希望、それは最後の女神/アンセルミ:ある女性に
レオポルド・ムニョーネ(ピアノ) 1910年12月5日
アンセルミ:ある女性に
ピアノ伴奏 1910年12月5日
レオンカヴァッロ:「道化師」―衣装を付けろ(2種)/ポンキエッリ:「ジョコンダ」―空と海(2種)
ドニゼッティ:「ファヴォリータ」―優しい魂よ/ビゼー:「真珠採り」―私には聞こえるように思われる (イタリア語)(2種)
マイヤベーア:「アフリカの女」―ああ楽園よ! (イタリア語)(2種)
ドニゼッティ;「ルチア」―神のもとへと翼を広げた君よ/トマ:「ミニョン」―彼女は信じなかった(イタリア語)(2種)
管弦楽伴奏 1913年1,2月 英国 ロンドン
※20世紀初頭に活躍したイタリアの名テノール、ジュゼッペ・アンセルミ(1876-1929)の全録音集。ジュゼッペ・アンセルミは、シチリア島、カターニャ近郊のニコロージの生まれ。子供の頃からヴァイオリンを学びナポリ音楽院にもヴァイオリンで入学した。その後ヴァイオリニストとして活動しながら、18歳頃から声楽も学んだようである。ギリシャのパトラでオペラ歌手としてデビューした後、1900年にジェノヴァでヴェルディ「リゴレット」のマントヴァ公で活動を本格化させる。翌年にはロンドンに初登場し成功をおさめ、以降はポーランドロシアを含む欧州各地と南米で活躍する人気テノールになった。1904年にはミラノ、スカラ座に初出演。スター歌手に上り詰めたアンセルミだったが、1918年、まだ声が衰える前の42歳で引退し、以降は歌唱指導をしながら悠々自適な生活を過ごした。1929年に亡くなった。
電気録音が導入される前に引退したこと、歌唱スタイルが19世紀末から20世紀初頭の古いスタイルであったことから、一時代を築いた大歌手にしては顧みられることが少ない人だが、とろけるような甘い声をしなやかなフレージングはやはり素晴らしい。この5CDの中では1913年のエジソン社の縦振動録音(横振動録音より音が良いとされた)が特に貴重。marstonの常で復刻も極めて丁寧。さらに80ページ近いブックレットには、英文解説と写真がぎっしり。マニアにはたまらない資料でもある。