①ルネサンスと20世紀の鮮烈な出会い!マリピエロ&モンテヴェルディ:弦楽四重奏曲集②意外な美しさ!マリンバ伴奏によるバロック・フルート作品集!③ヴァカテッロのスクリャービン:ピアノ・ソナタ全集第2弾!/他、新譜6タイトル

STRADIVARIUSレーベル(イタリア)

ルネサンスと20世紀の鮮烈な出会い!
マリピエロ&モンテヴェルディ:弦楽四重奏曲集
STR 37281
「マリピエロ:弦楽四重奏曲第2、3、6番 + モンテヴェルディ:4声のためのミサ(弦楽四重奏版)」
モンテヴェルディ(1567-1643):4声のためのミサ(1650出版)~「キリエ」
マリピエロ(1882-1973):弦楽四重奏曲第2番「むくどりとバラード」
モンテヴェルディ:4声のためのミサ(1650出版)~「グローリア」
マリピエロ:弦楽四重奏曲第3番「カンターリ・アラ・マドリガレスカ」
モンテヴェルディ:4声のためのミサ(1650出版)~「クレド」
マリピエロ:弦楽四重奏曲第6番「ノアの箱舟」
モンテヴェルディ:4声のためのミサ(1650出版)~「サンクトゥス」「ベネディクトゥス」「アニュス・デイ」

シンクロニエ四重奏団(弦楽四重奏)
録音:2023年4月 [70:44]
※およそ300年の時を経て二人のイタリアの作曲家の作品を並べた異色の企画。因みにマリピエロはモンテヴェルディの研究と楽譜の校訂者としても知られた。モンテヴェルディの1650年頃に書かれた4声のミサ(声楽作品を弦楽四重奏に編曲して演奏)の全曲の間にマリピエロの弦楽四重奏曲第2、3、4、6番を挟むことにより、300年の時を経た作品同士が互いに化学反応し、時代を超えた不思議な感覚を生み出す。マリピエロは決してロマン主義的な作曲家ではなく、むしろ新古典主義的な傾向があるため、彼の作品を間に挟むことでモンテヴェルディの音楽にある意外な先鋭性が露わにされる。一聴の価値のある一枚。

意外な美しさ!マリンバ伴奏によるバロック・フルート作品集!
STR 37269
「森の音」~フルートとマリンバで聴くバロック音楽
レオナルド・ヴィンチ(1690-1734):ソナタ ニ長調
J.S.バッハ(1685-1750):ソナタ ハ長調BWV1033
G.P.テレマン(1681-1747):ファンタジア第10番嬰ヘ短調
J.S.バッハ:インヴェンションBWV777 No.6ホ長調
シェドヴィル(1705-1782)(伝ヴィヴァルディ):「忠実な羊飼い」~ソナタ ハ長調Op.13 No.2
シェドヴィル(伝ヴィヴァルディ):「忠実な羊飼い」~ソナタ ト短調Op.13 No.6

フルヴィオ・フィオーリオ(フルート)
ガブリエーレ・フィオーリオ(マリンバ)
録音:2022年1-6月[43:11]
※バロックのフルート作品をチェンバロではなく、フルートとマリンバで聴く面白い企画の一枚。マリンバのころころとした音色とフルートの雅やかな音色が意外にも美しく溶け合い、珠玉の演奏を繰り広げる。森の奥から妖精が出てきそうなファンタジックで夢見心地の時間が過ごせるアルバム。フルヴィオ・フィオーリオとガブリエーレ・フィオーリオは父子で息の合ったアンサンブルを聴かせている。録音も秀逸。

ヴァカテッロのスクリャービン:ピアノ・ソナタ全集第2弾!
STR 37285
「スクリャービン:ピアノ・ソナタ全集第2集」
アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915):
ピアノ・ソナタ第2番嬰ト短調Op.19
ピアノ・ソナタ第5番嬰ヘ短調Op.53
ピアノ・ソナタ第6番Op.62
ピアノ・ソナタ第7番《白ミサ》Op.64
ピアノ・ソナタ第8番Op.66

マリアンジェラ・ヴァカテッロ(ピアノ)
録音:2023年4月[63:30]
※STRADIVARIUSレーベルのスクリャービン:ピアノ・ソナタ全集第2弾(第1集は1、3、4、9、10番、品番:STR 37266)。マリアンジェラ・ヴァカテッロは1982年生まれのイタリアのピアニスト。当初、ピアニストだった父より手ほどきを受けた後、ヤマハの音楽コースを受講し、その後ミラノ音楽院で学んだ。14歳でリストのピアノ協奏曲第1番で公開の演奏会にデビューし、その後、リスト、スクリャービンと得意とするヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして世界中で活躍している。

※その他STRADIVARIUSレーベル新譜
STR 37258
マリア・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
①ギター協奏曲第1番ニ長調Op.99(1039)
②モーゼス・イブン・エズラの詩集Op.207~声とギターのためのソング・サイクル

ピエトロ・ロカット(ギター)
①ナディール・ガロファロ(指揮)エステ交響楽団
②ローニャ・ヴェイヘンマイヤー(Sop)
録音:①2023年2月8日フェラーラ、②2022年3月12-13日ナポリ、[51:41]
※カステルヌーヴォ=テデスコはユダヤ系イタリア人として生まれ、ムッソリーニのファシスト政権樹立後はアメリカに亡命、ハリウッドで映画音楽の作曲家としても活躍した。ギターと朗読のための「プラテーロと私」が特に日本では有名だが、このディスクではセゴビアのために書かれた代表作ギター協奏曲を収録。新古典主義的で端正に書き込まれたこの作品は美しいメロディに溢れた傑作である。また中世スペインの詩人イブン・エズラの詩に曲をつけた「モーゼスの寝椅子」はロンヤ・ウェイヘンマイヤーの美しいソプラノの歌声が聴きもの。

STR 37263
「ブラック&ホワイト」
~現代イタリアの打楽器アンサンブル作品集
①カルロ・ボッカドーロ:「スティック・コントロールI」(2007)~4人のパフォーマーのための
②ロレンツォ・パリエイ:「ポラリス」(2015)~3人のパフォーマーのための
③カルロ・ガランテ:月のない4つの夜想曲「真っ暗闇」(2017)~4人のパフォーマーのための
④マウロ・カルディ:「鏡」(2018)~6人の打楽器奏者と2人のマリンバ奏者のための
⑤アレッサンドロ・ソルビアティ:「合意」(2020)

アルス・ルディ(打楽器アンサンブル):
【アントニオ・カッジャーノ
 ロドルフォ・ロッシ
 ジャン・ルカ・ルゲーリ】
賛助出演:
アレッシオ・カヴァリエーレ
ロザリオ・チェラウド
ジュリオ・チントーニ
ジャミル・ジダン
録音:①-③⑤2016年9月24日、④2018年12月18日,[63:23]
※現代イタリアの作曲家による打楽器アンサンブルのための作品を収録。作曲家の生年は不明だが、ブックレットに掲載された写真から中堅世代以上と思われる。作風は様々だが、いずれも実験主義的な傾向が強く、現在のイタリア作曲界の動向を知る上で興味深い一枚。

STR 37272
「パトリック・ドゥール自作自演集」
パトリック・ドゥール(b.1960):
①ピアノのための9つの前奏曲(2015)
②変容協奏曲(2016)~4手ピアノと弦楽のための
③ピアノのためのラプソディ「ラ・サラザリエンヌ」(2019)
④ピアノのためのバラード(2021)
⑤ピアノのための「魂の幻影」(2007)

パトリック・ドゥール(Pf)
②フランク・ブラレイ(Pf&指揮)ワロン王立室内管弦楽団
[68:45]
※ベルギーのピアニスト、作曲家のパトリック・ドゥールはリエージュ音楽院で学んだ後、レオン・フライシャー、パドゥラ・スコダら巨匠に師事し、国際カロル・シマノフスキ・コンクールで最優秀賞を受賞、ピアニストとして世界各地でリサイタルを行っている。彼は作曲家としても活動しているが、その作風はショパン、リスト、ラフマニノフ、シマノフスキ、スクリャービンの影響を受けたもので大変ロマンティックなもの。ここに収められた作品は紛れもなく21世紀に入ってからの作品であるが、いずれも19世紀~20世紀初頭の後期ロマン派の様式で書かれている。