「コンポステラ」~ジャズ組曲など親しみやすい現代ファゴット作品集/他、新譜3タイトル

MSRレーベル(アメリカ)

ジャズ組曲など親しみやすい現代ファゴット作品集
MS 1810
「コンポステラ」~ファゴット作品集
①アンバー・フェレンツ(b.1973):意地悪なこどものための歌
②ケン・クーパー(1941-2003):ジャズ組曲
③ジェニ・ブランドン(b.1977):コンポステラ~無伴奏ファゴットのための
④マックス・レンツ(1887-?):おのぼりさん
⑤マックス・レンツ:年老いたファゴット吹きの物語
⑥アリッサ・モリス(b.1984):数学

エリック・ヴァン・デル・ヴェーア・ヴァルナー(Fg)
①②④⑤⑥リサ・レナード(Pf)
②スコット・デイヴィス(Cb)
②フアンマヌエル・ロペス(Drums)
録音:2018年1月[73:37]
※ファゴット奏者エリック・ヴァン・デル・ヴェーア・ヴァルナーはアメリカの数々のオーケストラの首席ファゴット奏者を歴任した後、現在はソリスト、室内楽奏者として活動するベテラン。このアルバムにはアメリカの若い世代の作曲家の作品を中心にファゴットのための作品が収められている。いずれも明朗な調性と形式で書かれた親しみ易いものばかり。ケン・クーパーの「ジャズ組曲」ではドラムとベースも加わり、ファゴットがサックスばりのグルーヴィなプレイを聴かせる。

その他、MSRレーベル新譜
MS 1811
「ヴィブラント・カラーズ~ダグラス・ヘドウィグ(b.1951):金管楽器のための作品集
①「オニックス」~金管五重奏のための
②「ヘリオドール」~金管五重奏のための
③「オブシディアン」~トランペット独奏のための
④トロンボーン・ソナタ「アンタラ」~トロンボーンとピアノのための
⑤「ウドマーヤ」~6つのトランペットのための
⑥「新世界」~ソプラノ、トランペットとピアノのための
⑦「ミュータント・カラーズ」~6つのトランペットのための
⑧「ブルックリン・ファンファーレ」~4つのファンファーレ
⑨「遠方より」~金管八重奏のための
⑩「魂の音楽の小屋」~フリューゲル・ホルン独奏と語りのための
⑪「或る角度から見た光」~金管五重奏とオルガン、打楽器のための

ダグラス・ヘドウィグ(指揮)
ラグニアッペブラス
アルトゥス・トランペット・アンサンブル
録音:2022年6月9-12日ルイジアナ大学 [72:50]
※作曲家ダグラス・ヘドウィグの金管楽器のための作品集。ヘドウィグは多様な楽器、編成のための作品を多数発表しているが、特に金管アンサンブルのための作品に優れたものが多く、その作品は世界中の多くの演奏家によって取り上げられている。このアルバムでは独奏曲から金管八重奏までバラエティに富んだ作品が収められている。曲はいずれも金管楽器の特性を生かした親しみやすい作風。

MS 1820
ケヴィン・マッキー(b1980):金管五重奏のための作品集
①エスケイプ(2007)
②鉄の馬(2019)
③炎の帰還(2008)
④ガレオンとカトラス(2013)
⑤常にただ感謝あるのみ(2021)

①-④ブラス・ワークス:
【ジェーソン・バーグマン(Trp)、
 セレッタ・ハート(Trp)、ローレンス・ローエ(Hrn)
 ウィル・キンバル(Trb)、ダン・ブライス(Tuba)】
⑤BYUホナーズ金管五重奏団:
【E.J.ミランダ(Trp)、ブランデン・ヘイニー(Trp)
 ウェストン・シムズ(Hr)、アシュレイ・ランズ(Trb)
 トマス・キンダー(Tuba)】
録音:2020年12月7-8日、2021年4月30日 [40:13]
※作曲家ケヴィン・マッキーはアメリカの作曲家でトランペット奏者。ブラスの世界ではかなり知られた存在で、彼の作品は世界中の金管楽器演奏者の間で盛んに演奏されている。このアルバムは彼のこれまでの金管五重奏のための作品を集めたものでファン、ブラス関係者は必携。作品はいずれも親しみ易い作風で楽しめる。