ジョルジュ・ミゴ、ミヨー、オネゲル、他!20世紀フランスのヴィオラ作品集!/他、新譜4タイトル

STRADIVARIUSレーベル(イタリア)

ジョルジュ・ミゴ、ミヨー、オネゲル、他!
20世紀フランスのヴィオラ作品集!
STR 37185
「Visages(顔)」~20世紀フランスのヴィオラ作品集
ジョルジュ・ミゴ(1891-1976):序奏(1928)
ジャン=ジャック・ウェルネール(1935-2017):キルヒベルク(2014)
ダリウス・ミヨー(1892-1974):4つの顔Op.238(1943)
ジョルジュ・ミゴ:無伴奏ヴィオラ・ソナタ(1958)
リリ・ブーランジェ(1893-1918):2つの小品(1911/1914)
ジョルジュ・ミゴ:エスタンピー(1925)
アルトゥール・オネゲル(1892-1955):ヴィオラ・ソナタ(1920)

アンドレア・カニン(ヴィオラ)
パトリシア・パニー(ピアノ)
録音:2022年2月17-18日ドイツ・ロットシュテッテン [68:48]
※20世紀フランス、といっても世紀前半の主にフランス六人組とその周辺(同時代人)の作曲家によるヴィオラのための作品を収録。このアルバムに再三登場するジョルジュ・ミゴ(1891-1976)は日本では殆ど知られていないが、パリ音楽院においてオルガン曲で有名なマリー・ヴィドールに師事し交響曲を番号付きのだけでも13曲も残した多作家。19世紀末から1970年代まで激動の変化の時代を生きたが作風は穏健で作品はいずれも古きよき近代フランスの香りを湛えている。他に無調的な激しいオネゲルのヴィオラ・ソナタ、軽妙洒脱なミヨーの「4つの顔」など、ヴァラエティに富んだ作品が揃っている。アンドレア・カニンは特に忘れた名曲を発掘し復興させることに力を注いでいるイタリアのヴィオラ奏者。

※その他STRADIVARIUSレーベル新譜
STR 37214
「20世紀イタリアのピアノ音楽」
マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):緑の光線(1916)、「ひのき」(1920)
ジャチント・シェルシ(1905-1988):カプリチオ(1935)
ジャン・フランチェスコ・マリピエロ(1882-1973):共振(1918)
ルイージ・ダラピッコラ(1904-1975):アナリベラの音楽帳(1952)
ニーノ・ロータ(1911-1979):15の前奏曲(1964)
ジャチント・シェルシ:ヴィシュヌの変身を描いた4枚の絵(1953)

サンナ・ヴァールニ(ピアノ)
録音:2022年2月7-8日、3月29日 [75:26]
※20世紀イタリアの世代も作風も様々な5人の作曲家のピアノ曲を収録。「プラテーロと私」や数々のギター曲で知られるカステルヌーヴォ=テデスコの二つのピアノ曲は初期の作品でドビュッシーを思わせる佳品。ひとつの音を聴き込む作風でフランスのスペクトル楽派に影響を与えたシェルシの「カプリチオ」はまだ彼本来の様式に到達していないが、自由な無調で書かれた奇知に富んだ小品。「ヴィシュヌの変身を描いた4枚の絵」ではシェルシ本来の様式による4つの細密画のような作品。その他、12音主義者のダラピッコラ、映画音楽の巨匠ニーノ・ロータ(作曲家本人によると映画音楽は趣味のようなもので本来自分はクラシックの作曲家と公言していた)の万華鏡のように美しい15の前奏曲など聴きどころ満載。20世紀イタリア音楽の歴史を、たったこれ一枚で俯瞰できるお得な一枚。

STR 37217
「革命のフルート」
テオバルト・ベーム(1794-1881):グランド・ポロネーズOp.16
チャールズ・ニコルソン(1795-1837):ゴードン夫人のポプリ
ニルス・ペーター・イェンセン(1802-46):3つの幻想曲Op.14
テオバルト・ベーム:チロル地方の歌による変奏曲Op.20

アルカディオ・バラッキ(Fl)
ロリス・ディ・レオ(Pf)
録音:2021年6月29日フィレンツェ [63:07]
※18世紀後半から19世紀初頭に活躍したフルート奏者兼作曲家たちの作品を収録。彼らは新しいフルート奏法の開拓、楽器そのものの機能の改良にも携わり、フルートという楽器に革命を起こしたと言われる。彼らの作品そのものは今日、フルート奏者、よほどのフルート・マニアを除いてほとんど忘れられているため、資料としても貴重なディスク。いずれも古典派、初期ロマン派の端正な様式で書かれており、典雅な雰囲気が楽しめる。室内楽を得意とするStradivariusの録音も鮮やかで秀逸。

STR 37220
ジョルジオ・コロンボ・タッカーニ(b.1961)作品集
①ウォッチャー(2012/13)~アンサンブルのための
②クローラー(2014)~アンサンブルのための
③ウィンクラー(2016)~アンサンブルのための
④ピザフォルテ(2013)~ヴァイオリンのための
⑤紅褐色(2014/17)~フルート、ヴァイオリンとチェロのための
⑥ガチオの十字架(2010/16)~フルート、バス・クラリネット、ヴァイオリンとチェロのための
⑦光に向かって(2013)~ピアノのための
⑧風(2016)~アンサンブルのための

センティエリ・セルバッチ(アンサンブル,「森の小道」の意):
【パオラ・フレ(Fl)
 ミルコ・ジラルディーニ(Cl)
 アンドレア・レバウデンゴ(Pf)
 ロレンツォ・コロンボ(Vib)
 ピエルカルロ・サッコ(Vn)
 志村あや(Vc)
 カルロ・ボッカドロ(指揮)】
録音:2019年3月4日ミラノ[62:28]
※タッカーニはミラノ大学とヴェルディ音楽院で学んだ後、リゲティに個人的に学び、その後IRCAMで電子音楽についての研鑽を積んだ。ここには室内アンサンブルのための作品が収められており、いずれも素早い音型の集積によって構成された音楽にリゲティや「新しい複雑性」の作曲家の影響が感じられるが、全体に明るい全音階的な響きがするあたりにイタリア人らしさが感じられる。アンサンブルは緊密度の高い演奏で聴きごたえ充分。