フランスの巨匠デュサパンのオペラ「パッション」

ENSEMBLE MODERNレーベル(ドイツ)

フランスの巨匠デュサパンのオペラ「パッション」
EMCD 047
パスカル・デュサパン(b.1955):歌劇「パッション」(2006-08)
~イタリア語によるオペラ(台本:パスカル・デュサパン、リタ・デ・レッテリース

フランク・オッル(指揮)
アンサンブル・モデルン
キエン・モツェリ(Sop)
ゲオルグクニグル(Br)
ウエリ・ヴィゲット(Cemb)
ヴォーカル・コンソート・ベルリン
ティエリー・コデュイス(音響操作)
録音:2016年2月7,8日フランクフルト [74:14]
※毎年、東京オペラ・シティで行われる武満徹作曲賞コンクールの2021年度の審査員を務めたパスカル・デュサパンが2006年に作曲した歌劇。デュサパンはモンテヴェルディの歌劇「オルフェオ」「ポッペア」「ウリッセ」にインスパイアされ、これらの作品を土台とした新しいシアター・ピースを書こうとしたと言う。デュサパンといえばフランコ・ドナトーニとクセナキスに学んだモダニストだが、彼の音楽は現代音楽の要素の中にもドビュッシー、メシアンの流れを汲む独自のリリシズムを持っている。このオペラは実験的な音響の中で時に調性やモードによる抒情的な旋律が歌われ、またチェンバロがバロック音楽の引用を行う。洗練された21世紀のオペラ。