MSRレーベル(アメリカ)
伴奏で秋山和慶も登場!
ボストン響の首席を25年務めた名トランペッター、チャールズ・シュリーター録音集成!
MS 1821(3CD)
「チャールズ・シュリーター/レトロペクティヴ」
CD1)独奏
①オットー・ケティング(1935-2012):イントラーダ(1958)
②オネゲル(1892-1955):イントラーダ(1947)
③ジャン・ユボー(1917-92):トランペット・ソナタ(1944)
④ロバート・シュダーバーグ(1936-2013):室内音楽Ⅷ「C管トランペットのためのソナタ」(1987)
⑤ノーマン・ボルター(b.1954):マーシャの贈り物(2005)
⑥エリック・イウェイゼン(b.1954):心からの歌(2007)
⑦トマス・スヴォボダ(b.1939):デュオ・コンチェルト(1997)
CD2)室内楽
①イヴ・シャルドン(1902-2000):トランペットとチェロのためのソナタ(1958)
②ロバート・シュダーバーグ:室内音楽Ⅶ「セレモニーズ」(1984)
③ヒンデミット(1893-1963):トランペット・ソナタ(1939)
④ストラヴィンスキー(1882-1971):新しい劇場のためのファンファーレ(1964)
⑤プーランク(1899-1963):ホルン、トランペットとトロンボーンのためのソナタ(1922/1945)
⑥プーランク:アヴェ・ヴェルム・コルプス(1952)~3本のトランペットのための
⑦ブリテン(1913-1976):聖エドムンズバリーのためにファンファーレ(1959)~3本のトランペットのための
⑧サン=サーンス(1835-1921):七重奏曲~トランペット、ピアノと弦楽五重奏のための(1879-80)
CD3)管弦楽とウィンド・アンサンブル
①フンメル(1778-1837):トランペット協奏曲ホ長調
②アラン・ホヴァネス(1911-2000):聖グレゴリーの祈り(1946)
③ルース・ロモン(b.1930):オデッセイ(1997)
④ノーマン・ボルター:オン・ザ・カスプ(1999)
⑤ジェームズ・スティーヴンソン(b.1969):デュオ・ファンタスティーク(2007)
⑥アルベルト・ティベリオ(b.1935):ステートメンツ(2010)
チャールズ・シュリーター(トランペット)
CD1)
②-⑥デボラ・デウォルフ・エメリー(Pf)
⑦ポール・ジェンキンス(Org)
CD2)
①ジョエル・メールシェル(Vc)
②③⑧デボラ・デウォルフ・エメリー(Pf)
④⑥⑦ジェイムズ・ティンズリー(Trp)
⑤ジェイムズ・サマーヴィル(Hr)
⑤ロナルド・バロン(Trb)
⑥⑦ウィリアム・スペラデイ(Trp)
⑧ホーソーン弦楽四重奏団
⑧ローレンス・ウルフ(CB)
CD3)
①秋山和慶(指揮)九州交響楽団
②③⑥ロナルド・フェルドマン(指揮)バークシャー室内管弦楽団
④ノーマン・ボルター(指揮)フリークエンシー・バンド
⑤エリック・バーリン(Trp)
⑤ジェイムズ・パトリック・ミラー(指揮)UMassウィンド・アンサンブル
録音:2001-2010年
CD1[68:13]/CD2[78:07]/ CD3[78:07]
※トランペット奏者チャールズ・シュリーターがこれまで録音したソロから室内楽、協奏曲までのレパートリーを集大成したアルバム。シュリーターは2006年まで25年にわたりボストン響の首席トランペット奏者を務め、それ以前もクリーヴランド管、ミネソタ管などで首席を歴任したベテラン。優れた教師としても知られ、多くの弟子を育て、タングルウッド音楽祭や日本のくらしき作陽音大でも教えた経験がある。
このアルバムはヒンデミット、プーランクのソナタやストラヴィンスキーの小品など、トランペット世界では知られているが、一般には馴染みのない作品が多数収録されており、貴重。トランペット・レスナーにとっては模範となる音源にもなるので必携。オーケストラとの協奏的作品ではフンメルの有名な作品からホヴァネスの珍しい作品まで揃っていてトランペット好きな人には楽しめる内容。フンメルの協奏曲の伴奏はなんと秋山和慶率いる九州交響楽団!
※その他MSRレーベル新譜
MS 1761
ダニエル・カー(b.1972):作品集第3集
①ピアノ三重奏曲Op.19
②「9つのベサニー・スワンの歌」Op.18~高い声とヴァイオリン、チェロとピアノのための
③「ヴォカリーズ」Op.9~高い声とヴァイオリン、チェロとピアノのため
ベネフィック・ピアノ三重奏団:
【ミッシャ・ヴェイマン(Vn)
キエレ・グオ(Vc)
サンファ・キム(Pf)】
②③ミンディ・エラ・チュ(M.Sop)
録音:2019年8月30日-9月1日ウィスコンシン大学 [78:19]
※ダニエル・カーはアメリカ東部の出身の中堅作曲家。このアルバムはピアノ三重奏とそれを伴奏とした歌曲集が収められている。作品はいずれも明快な調性で書かれたロマンティックなものでアメリカ東部の深い森が見えてきそうなリリカルな音楽。
MS 1782
「人生の物語」
~エミール・ナウモフ(b.1962):ピアノ作品集
ナディアのためのワルツ/ブルガリア舞曲/花開く魂/
夜想曲/牧歌/バーレスク・ブリランテ/4つの前奏曲/
4つのインヴェンション/レクイエム/7人姉妹のバラード/
メヌエット/ブルガリア1300年~主題と変奏
ボギョン・リー(Pf)
録音:2020-2021年アイオワ大学 [73:37]
※エミール・ナウモフはブルガリア、ソフィア出身の作曲家。7歳の時、パリでナディア・ブーランジェに師事し、その後デュティーユ、レナード・バーンスタイン、ユーディ・メニューインらとも親交を持ち、キャリアを積んだ。このアルバムは少年期、青年期から最近までのピアノ作品が収められており、彼の作風を端的に知ることができる。彼の音楽はいわゆる「現代音楽」ではなく、自分の出自であるブルガリアの民謡を基本としている。バルトークの影響を極めて強く受けているが、決してその模倣ではなく、哀愁のある旋律に溢れた作品は独自の世界を築いている。一聴の価値ある作曲家。バルトーク、ハチャトゥリアン、モンポウの音楽が好きな人にお薦め。
MS 1784
「レスピーギをめぐる友人の輪と彼らの歌曲集」
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):西は遥か遠く
ジュゼッペ・マルトゥッチ(1856-1909):3つの歌曲Op.84
オットリーノ・レスピーギ(1879-1936):森の神々
エルザ・サンジャコモ・レスピーギ(1894-1996):ルバイヤートの四行詩による歌曲
ヴィットリオ・リエッティ(1898-94):マックス・ジャコブの4つの詩の歌曲より
エルザ・サンジャコモ・レスピーギ:3つのスペインの詩による歌曲
オットリーノ・レスピーギ:雪が降る、夜、霧、雨
リムスキー=コルサコフ:ニンフ
ガブリエル・ヘーグ(ソプラノ)
ランドール・フスコ(ピアノ)
録音:2020年11月10-12日カリフォルニア、聖ステファン司教教会 [60:09]
※レスピーギと彼と関わりの深かった作曲家による歌曲を収録。エルザ・サンジャコモ・レスピーギはオットリーノ・レスピーギの妻で元は彼の弟子であり歌手でもあったが、作曲家としてもいくつかの作品を残している。マルトゥッチはレスピーギの師匠である。リムスキー=コルサコフとレスピーギの関係は意外に思われるかもしれないが、レスピーギは若い頃、コルサコフに師事していた。収録されている歌曲はいずれも19世紀末から20世紀初頭の成熟した和声書法と優美でたおやかな旋律に溢れており、楽しめる。ソプラノのガブリエル・ヘーグのリリカルな歌声も素晴らしい。
MS 1801
「イッツ・アバウト・タイム」~ウィンド・アンサンブルとジャズ・ミュージシャンのための音楽
①グレッグ・マクレーン(b.1956):邂逅
②ギレルモ・クライン(b.1969):ソーラー・リターン組曲
③ジェームズ・スティーヴンソン(b.1969):イッツ・アバウト・タイム
④バーンスタイン(デイヴ・リベロ編):「サム・アザー・タイム」~オン・ザ・タウンより
⑤マンシーニ(デイヴ・リベロ編):ドリームス・ヴィル
⑥(ボーナス・トラック)
ミルドレッド・J・ヒル(1859-1916):ハッピー・バースデイ
ニュー・イングランド音楽院シンフォニック・ウィンズ
②-⑥ウィリアム・ドゥリュリー(指揮)
①ジーン・ヤング(指揮)
①③チャールズ・シュリーター&マーヴィン・スタム(Trp)
②マーク・ワイスマン(Sax)
④⑤リアン・デヴリン(T.Sax)
録音:2007年4月12日、2014年3月8日、2022年4月28日ニュー・イングランド音楽院(ライヴ) [74:20]
※トランペット、サックスのジャズ・ミュージシャンがウィンド・アンサンブルをバックに華麗なプレイを聴かせる一枚。バーンスタインのオン・ザ・タウンからの「サム・アザー・タイム」はモダン・ジャズのセッションのテーマにもよく使われる名曲。重厚なアンサンブルにソリストたちの妙技が冴え、聴き応え充分の一枚。元ボストン響首席トランペットのチャールズ・シュリーターもゲスト出演!ブラス・ファンは必聴!
MS 1804
「フュージョン」~ピアノ連弾のための現代音楽」
ジョン・アダムズ(b.1947):ハレルヤ・ジャンクション(1996)
ファング・マン(b.1977):2つの色彩(1996/2001)
ジョン・コリリアーノ(b.1938):カレイドスコープ(1959)
ジョン・フィッツ・ロジャーズ(b.1963):アド・ルーセム(光に)(2007)
ウィリアム・ボルコム(b.1938):エデンの園(抜粋)
ラマゾフ・ラッカーズ・ピアノ・デュオ:
【リーナ・ラマゾフ(Pf)
ジョセフ・ラッカース(Pf)】
録音:2020年6月15-19日サウス・カロライナ音楽院リサイタル・ホール [50:35]
※いまや現代アメリカを代表する作曲家ジョン・アダムズの比較的初期の作品「ハレルヤ・ジャンクション」はスティーヴ・ライヒらのミニマル音楽の技法にクラシックやラグタイムなどポップな要素を取り込ませたノリのよいご機嫌な佳曲。ファング・マンの「2つの色彩」はドビュッシー風の淡い色彩がリゲティばりのクラスターにまで発展する。アメリカでは新ロマン主義の旗手と目されているコリリアーノの「カレイドスコープ」はその名の通り万華鏡のようにきびきびと変化するリズムとハーモニーが面白い。ラマゾフ・ラッカーズ・ピアノ・デュオの二人はともにイーストマン音楽院で学び連弾および2台ピアノのための現代音楽の委嘱と初演に力を入れているユニット。