MUSIC&ARTSレーベル(アメリカ)
ジェフリー・ラドゥーのリスト:巡礼の年第1年&タンホイザー巡礼の合唱!
M&ACD 1304
「リスト:巡礼の年第1年《スイス》、《タンホイザー》巡礼の合唱」
巡礼の年第1年 「スイス」 S.160
(ギヨーム・テルの礼拝堂/ワレンシュタット湖畔で/
牧歌/泉のほとりで/夕立オーベルマンの谷/
牧歌(エグローグ)/望郷/ジュネーヴの鐘)
ヴァーグナーの「タンホイザー」から巡礼の合唱 S.443
ジェフリー・ラドゥー(ピアノ)
録音:2020年8月5-7,10日米国 カリフォルニア州 サンフランシスコ、60’05
※米国のピアニスト、ジェフリー・ラドゥーの弾くリストの巡礼の年第1年 「スイス」。ラドゥーはドビュッシーを始めとするフランス近代音楽を得意としており、ここでのリストも豪快に鳴らすのではなく、詩的な情感を大切にしつつ、米国のピアニストらしい技術の高さも見事である。ラドゥーはソリストのみならず、デルフィ・トリオのピアノとしても活動しており、どちらもMSRレーベルから発売されている。
ブラジルの作曲家ネポムセーノと同時代の作曲家による歌曲集!
M&ACD 1305
「ネポムセーノと同時代の作曲家による歌曲集」
ネポムセーノ:私を愛して/グリーグ:薔薇の季節にOp.48-5/
ネポムセーノ:夢見た幸せ/R.シュトラウス:夜 Op.10-3/
ネポムセーノ:秋/グリーグ:挨拶 Op.48-1/
ネポムセーノ:鐘の音/ネポムセーノ:選ばれた眼/
R.シュトラウス:何も/ネポムセーノ:彼女を優しく揺する/
ネポムセーノ:祈り/グリーグ:君を愛す Op.5-3/
R.シュトラウス:憩え、私の魂よ Op.27-1/
ネポムセーノ:それは宙に浮いている/
ショーソン:蝶々 Op.2-3/ネポムセーノ:忘却への憧れ/
ショーソン:ハチドリ/R.シュトラウス:高鳴る胸 Op.29-2
キンドラ・シャーリッチ(メッゾソプラノ)
リカルド・バレステロ(ピアノ)
録音:2019年2月21-23日 米国 カリフォルニア州 ベルベディア・ティブロン、41’19
※近年再評価の進むブラジルの作曲家、指揮者、音楽教育者のアウベルト・ネポムセーノ(1864-1920)の歌曲を中心に、彼と同世代の作曲家の作品も収録。アウベルト・ネポムセーノはブラジル北東部のフォルタレザの生まれ。早くから音楽の才能を示し、20代でヨーロッパに留学。ベルリンで出会い結婚した妻がグリーグの弟子だった縁でグリーグと親しくなり、彼の民俗主義音楽から大きな影響を受けた。彼はまたマーラーとも交流があった。ブラジルでは自国の文化に根ざした音楽の発展に尽力。しかし病気のため56歳で亡くなった。ブラジル音楽史を語る上で無くてはならない偉大な作曲家であるにもかかわらず、これまで録音は数えるほどしかなかった。ポルトガル語を用いた歌曲がまとまってCDになるのは、少なくとも国際的な販路ではこれが初めてかもしれない。穏やかな作風の中に、ヴィラ=ロボスら後進への影響がたしかに聞こえる。1世代上のエルネスト・ショーソン(1855―1899)や、同年生まれでネポムセーノと親しかったというR.シュトラウス(1864―1949)の作品と比べるのも楽しいだろう。
キンドラ・シャーリッチは米国の中堅のメッゾソプラノ。歌曲歌手として幅広く活躍しており、またバロックオペラにもたびたび出演している。リカルド・バレステロはブラジル、サンパウロ生まれのピアニスト。歌劇場のコレペティトゥール(伴奏歌唱指導ピアニスト)や歌曲の伴奏ピアニストとして活躍している。。