MELOCLASSICレーベル(ドイツ=タイ)
ヒストリカル・ファン待望のMELOCLASSIC新譜15タイトル!
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ヨハンナ・マルツィの初CDレパートリー!ブルッフの協奏曲など!
※10/11入荷しました!
MC 2035 ※日本語オビ・解説付き
「ヨハンナ・マルツィ スイスでの放送録音集 1947-1969年」
①バルトーク:ルーマニア民族舞踊曲集 Sz 56, BB 68
スーク:ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 Op.17
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
ガードニー:ロンド・カプリッチョーソ
ディニク(ハイフェッツ編):ホラ・スタッカート
②モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218~第3楽章(ピアノ伴奏)
③ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26
ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
①ドリス・ロシオ(ピアノ)
③ルドヴィート・ライテル(指揮)ベロミュンスター放送管弦楽団 (②は不明)
録音:
①1947年3月17日 スイス,ジュネーヴ 放送用スタジオ録音
②1947年10月1日 スイス,ジュネーヴ ジュネーヴ国際音楽コンクールでのライヴ
③1969年10月19日 スイス,チューリヒ 放送用スタジオ録音、60’56(モノラル)
※マルツィのブルッフがついに聞ける。20世紀後半の女性ヴァイオリニストの中でも特に人気が高いヨハンナ・マルツィ(1924-1979)。ルーマニア最西部のティミショアラに生まれ。10歳でブダペストに移り、高名なイェネ・フバイに学んだ。マルツィは1950年代半ばまで活発に演奏活動をし、録音も多数残されたのだが、その後活動を著しく縮小し、1979年に亡くなる前に既に伝説的存在になっていた。このCDの目玉は1969年10月にチューリヒで放送用に演奏されたブルッフの協奏曲第1番。マルツィの演奏するブルッフの録音はこれが初めてだろう。45歳の誕生日の一週間前のマルツィは、まだまだ現役で活躍できる腕前だ。1947年の録音は古めかしいものの、マイクが楽器に近く生々しさが感じられる。マルツィの演奏として初めてでるガードニーのロンド・カプリッチョーソやディニクのホラ・スタッカートも含め、いずれも20代のマルツィの勢いが存分に楽しめる演奏だ。
ボベスコのベートーヴェン&バッハ:ヴァイオリン協奏曲!
MC 2036 ※日本語オビ・解説付き
「ローラ・ボベスコ 放送録音集」
①ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
②バッハ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV1041
③ヴィターリ(ゲンティ編):シャコンヌ(管弦楽伴奏版)
ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)
ハンス・ミュラー=クライ(指揮)シュトゥットガルト南ドイツ放送交響楽団
録音:①1960年6月10日、②③1957年7月5日
西ドイツ,シュトゥットガルト 放送用スタジオ録音(モノラル)、71’18
※ローラ・ボベスコ(1921-2003)は、ルーマニア生まれで後半生をベルギーを拠点として活躍したヴァイオリニスト。彼女の奏でるヴァイオリンには貴婦人のような優雅さが漂い、熱狂的なマニアがいる。1980年に初来日するとその素晴らしさが大きな話題となり、突如としてボベスコ・ブームが巻き起こった。このCDにはシュトゥットガルトでの放送用録音からベートーヴェンとバッハの協奏曲とヴィターリが収録されている。ことにベートーヴェンが素晴らしい。ボベスコの優美なヴァイオリンの調べは伸びやかに聞く者を包み幸福感を覚えさせる。モノラルながら録音も良い。meloclassicのすべてのCDに言えることだが、モノラル音源にステレオ・プレゼンスを付け加えるような余計な加工をすることなく、録音本来の音をそのままCDにしているのもありがたい。バッハとヴィターリも秀演。
※その他MELOCLASSIC新譜!全てモノラル録音。(日本語オビ・解説はありません)
MC 1041(2CD)
「ハリウッド・ボウルでのワルター・ギーゼキング」
①シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op 54
②ラヴェル:海原の小舟,オンディーヌ,道化師の朝の歌
③R.シュトラウス(ギーゼキング編):セレナーデ Op 17-2
④ドビュッシー:月の光
⑤ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op 18
⑥シューベルト:即興曲第3番 変ロ長調 D 935、即興曲第4番 変イ長調 D 899
⑦メンデルスゾーン:ロンド・カプリッチョーソ Op 14
⑧D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K 9
⑨メンデルスゾーン:無言歌 ホ長調 Op 19-1
⑩グリーグ・ピアノ協奏曲 イ短調 Op 16
⑪カステルヌオーヴォ=テデスコ:糸杉 Op 17
⑫スコット:ハスの国(桃源郷) Op 47-1
⑬ドビュッシー:アラベスク第1番,アラベスク第2番,ゴリウォーグのケークウォーク
⑭グリーグ:トロールの行進 Op 54-3
ワルター・ギーゼキング(ピアノ)
①エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)ロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団
⑤⑩アイズラー・ソロモン(指揮)ロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団
録音:①-④1955年8月23日、⑤-⑨1956年8月16日、⑩-⑭1956年8月23日何れもロサンジェルス ライヴ録音 (158’34)
※ワルター・ギーゼキング(1895-1956)が、米国、ロサンジェルスのハリウッド・ボウルで行った野外演奏会でのライヴ録音。すべて世界初出と思われる。ことに1956年8月23日のグリーグのピアノ協奏曲は、スタジオ録音とはかなり異なった、聴衆を前にして燃えるギーゼキングのかなり激しい演奏に驚かされる。一方1955年8月23日のシューマンの協奏曲はエーリヒ・ラインスドルフの理知的な音楽性にピタリとあった密度の濃い演奏。さらにギーゼキングが得意としながら戦後の録音が発掘されなかったラフマニノフのピアノ協奏曲第2番がありがたい(ただしオーケストラが不鮮明)。独奏小品はいずれもギーゼキングの十八番ばかりだが、カステルヌオーヴォ=テデスコとスコット、そしてもしかしたらグリーグのトロールの行進は、ギーゼキングの演奏としては初めて世に出たものかもしれない。音質は1950年代半ばの米国のライヴ録音の標準というところ。
MC 1042(2CD)
「ヴィルヘルム・ケンプ フランスでのリサイタル 1959-1967」
①ヘンデル(ケンプ編):シャコンヌ ト長調 HWV 435
②ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調 Op 31-3
③ブラームス:6つの小品 Op.118
④ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ Op.22
⑤ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 Op.101
⑥ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24
⑦シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17
⑧シューマン:謝肉祭 Op.9
ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
録音:①-④1959年7月10日 フランス,ディヴォンヌ=レ=バン ライヴ録音、⑤1967年9月13日 フランス,ブザンソン、⑥⑦1959年7月16日 フランス,プラド ライヴ録音、⑧1967年9月13日 フランス,ブザンソン ライヴ録音 (157’42)
※ヴィルヘルム・ケンプ(1895―1991)の概ね60代のフランスでのライヴ録音。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ2曲に、シューマンの幻想曲と謝肉祭、ブラームスのヘンデル変奏曲などなど、充実した内容だ。曲の核へと突っ込んでいくようなケンプの演奏は、ライヴ録音の方がずっと本領を発揮しているように思われる。
MC 1043(2CD)
「エディト・ピヒト=アクセンフェルト ドイツ放送局録音 1952-1956年」
①ハイドン:ピアノ・ソナタ 嬰ハ短調 Hob XVI:36
②ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第3番 ハ長調 Op.2-3
ピアノ・ソナタ第22番 ヘ長調 Op.54
③ブラームス:8つのピアノ小品 Op.76
④ショパン:2つの夜想曲(Op.27-2,Op62-1),4つのマズルカOp.68,ポロネーズ 変ホ短調Op.26-2
シューマン:フモレスケ 変ロ長調 Op.20
⑤ショパン:12の練習曲 Op.10
エディト・ピヒト=アクセンフェルト(ピアノ)
録音:①1956年4月24日、②1952年6月19日、③1954年10月18日、④1953年8月3日、①-④西ドイツ,フランクフルト 放送用スタジオ録音
⑤1953年5月28日 西ドイツ,シュトゥットガルト 放送用スタジオ録音、157’50
※エディト・ピヒト=アクセンフェルト(1914-2001)は、日本ではバッハのチェンバロ奏者として知られているだろうが、彼女はピアノ奏者としても素晴らしく卓越した名手だった。このCD2枚には、1950年代のドイツでの彼女の放送録音からハイドン、ベートーヴェン、ショパン、シューマン、ブラームスを収録している。ことにベートーヴェンのソナタ第3番は、20世紀半ばの演奏とは信じられないくらい新鮮な演奏で、第22番ともども、重厚なベートーヴェンが蔓延る時代に何十年も時代を先取りしたような演奏に感嘆させられる。また彼女は1937年のショパン・コンクールで6位入賞しているが、ショパンの録音はごく僅か。まだ壮年期の練習曲の演奏はたいへん貴重なだけでなく、バッハ弾きピヒト=アクセンフェルトとは異なった情熱的ピアニストの顔が垣間見られる。
MC 1044(2CD)
「レーヌ・ジャノリ フランスでのリサイタル 1962-66年」
①バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調Op.31-3
シューベルト:即興曲 変イ長調 D899
リスト:ハンガリー狂詩曲第9番 HS 244/9
②シューマン:ピアノ・ソナタ第1番 嬰ヘ短調 Op.11
③バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ ニ短調 BWV1004
シューベルト:ピアノ・ソナタ イ長調 D664
ブラームス:ラプソディ ト短調 Op.79-2
ショパン:24の前奏曲 Op.28
D.スカルラッティ:ソナタ ハ長調 K159
レーヌ・ジャノリ(ピアノ)
録音:
①1962年12月19日 フランス,パリ 放送用スタジオ録音
②1962年7月24日 フランス,ディエップ ライヴ録音
③1966年2月28日 フランス,パリ ライヴ録音 (157’51)
※フランスのピアニスト、レーヌ・ジャノリ(1915-1979)は今でも根強い人気を誇るピアニスト。パリに生まれパリで亡くなった生粋のパリジェンヌである彼女は、アルフレード・コルトーの高弟としても知れており、知性と情熱と詩情をバランスよく兼ね備えたピアニストだ。彼女はモーツァルトやシューマンのピアノ作品の網羅的録音を残した一方で、他の作曲家の録音は多くはない。したがってこの2CDに収録されたバッハ、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスはいずれも貴重なものだ。そしてことにショパンの24の前奏曲は、パリの洗練を持ちつつ動的な情熱が垣間見える、ジャノリの本領が発揮された演奏だ。
MC 1045
「サンソン・フランソワ /サル・プレイエルでのリサイタル 1965年」
シューマン:交響的練習曲 Op.13
ショパン:マズルカ 変ニ長調 Op.33-3
ショパン:マズルカ ヘ短調 Op.63-2
ショパン:バラード 変イ長調 Op.47
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 HS178
リスト:「ドン・ジョヴァンニ」の回想 HS418
ショパン:練習曲 変ト長調 Op.25
サンソン・フランソワ(ピアノ)
録音:1965年1月19日 フランス,パリ ライヴ録音、79’18
※酒と煙草と音楽を愛した強烈な個性の名ピアニスト、サンソン・フランソワ(1924-1970)が、1965年1月19日にパリのサル・プレイエルで行ったリサイタルのライヴ録音。目玉はリストの力作、ピアノ・ソナタ。フランソワは意外なことにリストの録音そのものが多くなく、彼の弾くピアノ・ソナタはこれが初かもしれない。フランソワらしくリストの型破りな音楽がさらに自在に操られ、実に魅力的。一方シューマンの交響的練習曲では、シューマンの幻想的ロマンティシズムとフランソワの自由な感性がピタリとあった素晴らしい演奏。その他の小品もフランソワならではの魅力が詰まっている。
MC 1046
「ジョルジュ・シフラ ブザンソンでのリサイタル 1961年」
ベートーヴェン:英国国歌による7つの変奏曲 ハ長調 WoO78
シューマン:ピアノ・ソナタ第1番 嬰ヘ短調 Op.11、トッカータ ハ長調 Op.7
ショパン:幻想曲 ヘ短調 Op.49、ポロネーズ 変イ長調 Op.53
リスト:超絶技巧練習曲第5番変ロ長調「鬼火」、ハンガリー狂詩曲第6番変ニ長調
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:1961年9月16日 フランス,ブザンソン(ライヴ録音) 75’12
※カリスマ的人気を誇ったハンガリー出身のピアニスト、ジョルジュ・シフラ(1921―1994)。このCDは1961年9月16日にブザンソンで行われたリサイタルのライヴ録音。シフラといえば超絶技巧なのだが、ここではまず冒頭のベートーヴェンの変奏曲のキリリと引き締まった演奏が素晴らしい。シフラを腕達者なピアニストとしてしか認識していない人は驚嘆することだろう。そして演出の巧いショパン、そして無比無双のリスト2曲。ライヴに燃えるシフラの凄さがここに詰まっている。
MC 1047
「コンラート・ハンゼン ベートーヴェンのピアノ・ソナタを弾く」
ベートーヴェン:
①ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53 「ワルトシュタイン」
②ピアノ・ソナタ第25番 ト長調 Op.79
③ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110
④ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
コンラート・ハンゼン(ピアノ)
録音:
①1952年11月26日 西ドイツ,フランクフルト 放送用スタジオ録音
②④1956年9月22日 西ドイツ、シュトゥットガルト,ウンターテュルクハイム
③1963年7月19日 西ドイツ,フランクフルト 放送用スタジオ録音 (147’39)
※エドウィン・フィッシャーの高弟で師と同様ベートーヴェンで高い評価を得たドイツのピアニスト、コンラート・ハンゼン(1906-2002)は、21世紀まで長命したにもかかわらず、後半生は長らく教職に専念していたため録音が極めて少なく、ことにベートーヴェンのピアノ・ソナタが僅かしか残されていなかった。今回、ドイツの放送録音から4つの録音(おそらくずべて初出)がCD1枚となったのは実にありがたい。いずれもドイツの伝統を誠実に受け継いだ無骨で味わい深いベートーヴェン。昔気質のベートーヴェンが好きなら絶対に逃せないCDだ。
MC 1048
「ローズル・シュミット、ドイツでの放送録音集 1940-1951年」
①シューマン:ピアノ・ソナタ第1番 嬰ヘ短調 Op.11
②シューマン:ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 Op.22
③モーツァルト:
ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310
ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 「トルコ行進曲付き」 K. 331
ローズル・シュミット(ピアノ)
録音:
①1950年11月4日 西ドイツ,ミュンヘン 放送用スタジオ録音
②1951年1月21日 西ドイツ,ミュンヘン 放送用スタジオ録音
③1940年10月5日 ドイツ,シュトゥットガルト 放送用スタジオ録音 (77’42)
※MC 1013に続くローズル・シュミットの録音集。ローズル・シュミット(1911-1978)はミュンヘン生まれのピアニスト(ローズルはロジーナの愛称)。歴史的激戦として知られる1938年のウジェーヌ・イザイ・コンクールのピアノ部門で第9位入賞(第1位はエミール・ギレリス、第7位にアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ、第10位にモニク・ド・ラ・ブリュショルリ)。政治的にもクリーンだったシュミットは戦後ドイツの大ピアニストになっておかしくなかったのだが、彼女は若い才能を育てることの方に強い関心を持ち、1948年から亡くなる前年までミュンヘン音楽院で指導に当たった。そのため残された録音はとても少ない。このCDには、1950年頃のシューマンのピアノ・ソナタ2曲と、1940年のモーツァルトのピアノ・ソナタ2曲が収録されている。20世紀半ばのドイツにありながら、情緒に流されず構成をキチッと捉えた背筋の伸びた演奏をしているところに、後年の名教師の姿が浮かぶような演奏である。
MC 2034(2CD)
「エリック・フリードマン フランスでのライヴ録音集 1965-1968年」
①ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61
②メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64
③ヴィターリ:シャコンヌ ト短調
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 L148
ベートーヴェン:ロマンス ヘ長調Op.50
カステルヌオーヴォ=テデスコ:海のささやき
パガニーニ:無窮動 Op.11
ワックスマン:カルメン・ファンタジー
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 BWV1001~フーガ
エリック・フリードマン(ヴァイオリン)
①ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)ORTFフィルハーモニー管弦楽団
②セルジュ・ボド(指揮)ORTFフィルハーモニー管弦楽団
③ジョセフ・シーガー(ピアノ)
録音:
①1965年9月12日 フランス,ブザンソン ライヴ録音
②1966年2月25日 フランス,パリ ライヴ録音
③1968年3月5日 フランス,パリ ライヴ録音 (141’28)
※エリック・フリードマン(1939―2004)は米国、ニュージャージー州ニューアーク生まれのヴァイオリニスト。6歳でジュリアード音楽院に入学するという神童で、ナタン・ミルシテインとヤッシャ・ハイフェッツから個人レッスンを受けていた。特にハイフェッツはフリードマンを可愛がり、1961年のバッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲の録音で彼を第2ヴァイオリンに取り立てている。1966年のチャイコフスキー国際コンクールで第6位に入賞。国際的に大活躍をしていたが、脂が乗り切るというところの1986年、テキサス州のハイウェイで自動車事故で腕を負傷、演奏活動を断念して教職に転進した。
この2CDには1960年代半ば、彼の20代後半の録音が集められている。高度に安定した技巧と自身に満ちた演奏は実に快い。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲では若き日のヴォルフガング・サヴァリッシュが伴奏指揮を受け持っている。
MC 2037
「オッシ・レナルディ カーネギー・ホールでのライヴ録音集」
①チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
②ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
③エルンスト(1814-1865):ヴァイオリン協奏曲 嬰ヘ短調 Op.23
オッシ・レナルディ(ヴァイオリン)
①②レオン・バージン(指揮)ナショナル・オーケストラル・アソシエイション
③エルノ・ラペー(指揮)ラジオ・シティ交響楽団
録音:
①1939年1月23日、②1945年4月15日①②カーネギー・ホール,ニューヨーク ライヴ録音
③1941年9月28日シティ・ラジオ・ミュージック・ホール ライヴ録音、76’23
※オッシ・レナルディ(1920-1953)はウィーン生まれのヴァイオリニスト。本名はオスカー・ライスだが、それをイタリア風に崩した芸名を用いた(したがって米国のラジオ放送でもイタリア語風にオッシ・レナルディと発音している)。音楽的環境のない家庭だったにもかかわらず、幸運にもヴァイオリンのレッスンを受けるや、瞬く間に才能を発揮し、9歳でムジークフェラインザールで初舞台を踏む。ナチの台頭から米国に移住し、第二次世界大戦中から戦後へと人気を博した。さらなる飛躍が期待されたのだが、1953年12月3日、交通事故で悲劇的な死を迎えた。33歳という若さだった。このためレナルディの録音はとても少なく、ことに協奏曲はDECCA録音のブラームスしかなかった。今回、meloclassicがチャイコフスキー、ブラームス、エルンストの3曲の協奏曲の音源を発掘、レナルディの実像に一歩近付くことができるようになった。卓越した技術にウィーン生まれならではの甘い美しさがバランスよく融合した演奏はとても魅力的で、改めて早世が惜しまれる。音質は芳しくないものの、いずれも貴重。
ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンスト(1814-1865)はパガニーニの後継者と讃えられた19世紀半ばのヴァイオリニスト。
MC 2038
「歴史的なフランスのヴァイオリニストたち」
①ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
②バッハ:ヴァイオリン協奏曲ホ長調BWV1042
③ショーソン:詩曲 Op.25
①ジャニーヌ・アンドラード(ヴァイオリン)
①フランツ・コンヴィチュニー(指揮)ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
②③ジャンヌ・ゴーティエ(ヴァイオリン)
②ハンス・ロスバウト(指揮)バーデン=バーデン南西ドイツ放送管弦楽団
③ハンス・ロスバウト(指揮)フランクフルト国営放送管弦楽団
録音:
①1959年11月8日 西ドイツ,シュトゥットガルト ライヴ録音
②1951年1月28日 西ドイツ,バーデン=バーデン 放送用スタジオ録音
③1937年6月22日 ドイツ,フランクフルト ライヴ録音 (74’43)
※フランスの3人のヴァイオリニストの貴重な録音を収録。
ジャニーヌ・アンドラード(1918-1997)はフランス、ブザンソン生まれのヴァイオリニスト。1歳下のジネット・ヌヴーとパリ音楽院の同級生で、二人は音楽院で同じ1位を得た。第二次世界大戦後に国際的に演奏活動を広げ、1954年秋には来日もしている。丹精に弾き込むヴァイオリニストで派手さはないが味わい深い。1972年に深刻な卒中に倒れ、亡くなるまで療養生活を送った。1950、60年代に活躍したわりには録音は少ない。ドイツの巨匠フランツ・コンヴィチュニーが手兵ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を指揮して伴奏したこのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、アンドラードの数少ない録音の中でも特に重要なものだ。
ジャンヌ・ゴーティエ(1898-1974)はパリ近郊アニエール生まれのヴァイオリニスト。天才少女として名を馳せ、パリ音楽院で学んだ後、両大戦間に高い人気を得た。しかし1939年にオーストラリアへの楽旅の途中で第二次世界大戦に巻き込まれ帰国できず、オーストラリアに5年以上も留まり、1945年にようやく帰国すると両親も兄弟も亡くなっていたという悲劇に遭う。残された録音は非常に少なく、バッハもショーソンも貴重なもの。
MC 2039(2CD)
「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の伝説的コンサートマスターたち」
①シュポア:ヴァイオリン協奏曲第9番 ニ短調 Op.55
②スーク:ウン・ポコ・トリステ Op.17-3、ブルレスカ Op.17-4
クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ=カプリーチェ Op.6
サン=サーンス:ハバネラ Op.83
ブロッホ:ニーグン第2番
③サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 Op,61
④グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.82
⑤ラロ:スペイン交響曲 Op.21
⑥プニャーニ:ラルゴ・エスプレッシーヴォ
ドビュッシー(ハルトマン編):亜麻色の髪の乙女
ヴィエニャフスキ:伝説 Op.17
⑦ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 L148
①②フーゴ・コルベルク(ヴァイオリン)
①カール・シューリヒト(指揮)南ドイツ放送交響楽団
②フーベルト・ギーゼン(ピアノ)
③-⑦ミシェル・シュヴァルベ(ヴァイオリン)
③ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)北ドイツ放送交響楽団
④マリオ・ロッシ(指揮)ケルンWDR交響楽団
⑤ルドルフ・ミヒ(指揮)ザールラント放送交響楽団
⑥クルト・ヘルリンガー(ピアノ)
⑦ヴァルター・カンパー(ピアノ)
録音:
①1958年4月11日シュトゥットガルト 放送用スタジオ録音
②1956年12月6日シュトゥットガルト,ウンターテュルクハイム
③1965年10月20日,ハノーファー ライヴ録音
④1962年2月19日,ケルン 放送用スタジオ録音
⑤1964年3月23日,ザールブリュッケン 放送用スタジオ録音
⑥1952年10月11日,ケルン 放送用スタジオ録音
⑦1959年12月10日放送用スタジオ録音、(151’06)
※ベルリン・フィルでコンサートマスターを務めた二人のヴァイオリニストの録音を収録。
フーゴ・コルベルク(1898-1979)は、ポーランドのワルシャワ生まれのヴァイオリニスト。7歳でスペイン国王アルフォンソ13世の前で演奏。ドイツ国籍を得た後、1934年にシモン・ゴルトベルクの後任としてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの指揮の下で活躍した。しかし当時の妻がユダヤ人だったことから1939年に米国に移り、ピッツバーグ交響楽団、クリーブランド管弦楽団、メトロポリタン歌劇場、ニューヨークシティ・オペラ、シカゴリリック劇場のコンサートマスターを歴任。1958年、ヘルベルト・フォン・カラヤン時代になったベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに復帰し、定年まで勤め上げた。コルベルクの独奏の録音はほとんど無いに等しかったところに、カール・シューリヒトとの共演が世に出るとは嬉しい。
ミシェル・シュヴァルベ(1919-2012)は、カラヤン全盛期のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターとして名高い。彼もポーランド(ラドム)の生まれだが、1932年にパリに学びに移り、名前もフランス語風になっている。ユダヤ系だったため第二次世界大戦中はスイスに逃れ、スイス・ロマンド管弦楽団のコンサートマスターを務める。1957年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任、1986年までの長きに渡って務め上げた。経歴のわりにフランス音楽の録音が少ないシュヴァルベだが、洗練された美しさの際立つラロ、ハンス・シュミット=イッセルシュテットと共演のサン=サーンス、ドビュッシーと彼の本領発揮の演奏が聞け、さらにグラズノフの協奏曲、祖国の偉大なヴィエニャフスキなど、とても盛りだくさんだ。
MC 3014
「ティボール・デ・マヒュラ ドイツでの放送録音 1944-1952年」
①ボッケリーニ:チェロ協奏曲第9番 変ロ長調 G 482
②シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129
③サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番 イ短調 Op.33
④チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 Op.33
ティボール・デ・マヒュラ(チェロ)
①ピエール・ライナーズ(指揮)放送交響楽団
②カール・ベーム(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
③ハンス・ロスバウト(指揮)バーデン=バーデンSWF交響楽団
④ハンス・ミュラー=クライ(指揮)南ドイツ放送交響楽団
録音:
①1944年4月3日 オランダ,ヒルフェルスム 放送用スタジオ録音
②1945年1月27日 ドイツ,ベルリン 放送用スタジオ録音
③1952年9月21日 西ドイツ,バーデン=バーデン
④1952年9月27日 西ドイツ,シュトゥットガルト 放送用スタジオ録音 (77’57)
※ティボール・デ・マヒュラ(1912-1982)は、ハンガリーのコロジュヴァール(現在のルーマニアのクルジュ=ナポカ)生まれのチェリスト。当時の欧州の音楽家には珍しく米国に留学し、フィラデルフィアのカーティス音楽院で学んでいる。既にソリストとして高い名声を得ていた1936年、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーのたっての要請でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席チェロ奏者に就任。1942年、フルトヴェングラーの指揮によるシューマンのチェロ協奏曲の録音が有名。1947年にアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席チェロ奏者に転じ、1977年まで務めた。彼は独奏チェリストとしても素晴らしい技術と音楽性を備えており、ソリストとしてもっと注目されるべきだ。このCDに収録された4曲では特にハンス・ロスバウトと共演したサン=サーンスがとても冴えた演奏で素晴らしい。カール・ベームの指揮するベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演したシューマンもデ・マヒュラの味が良く出ている。