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(MELOCLASSIC)
ヒストリカル・ファン待望のMELOCLASSIC新譜18タイトル!

(MELOCLASSIC)
ヒストリカル・ファン待望のMELOCLASSIC新譜18タイトル!

MELOCLASSICレーベル(ドイツ=タイ)

ヒストリカル・ファン待望のMELOCLASSIC新譜18タイトル!
※ヒストリカル・ファン待望のMELOCLASSIC新譜がようやく発売になります。新型コロナ・ウィルスの影響で大幅に制作が遅れておりました。ピアノ編が全9タイトル、ヴァイオリン編が8タイトル、チェロ編が1タイトルの計18タイトルが一挙発売です!
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※ピアノ編全9タイトル。全てモノラル録音。簡易収納紙ケースを使用
MC 1049(2CD)
「東ドイツにおける伝説的ソ連のピアニスト 1953-1960」
①ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30
ニーナ・エメリヤノヴァ(ピアノ)
ヘルマン・アーベントロート(指揮)ベルリン放送交響楽団
 1953年11月15日 東ベルリン 放送用スタジオ録音
②チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23
タチアナ・ゴルドファルブ(ピアノ)
フランツ・コンヴィチュニー(指揮)ベルリン放送交響楽団
 1955年4月21日 東ベルリン 放送用スタジオ録音
③ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 Op.73 変ホ長調 「皇帝」
レフ・オボーリン(ピアノ)
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)ベルリン放送交響楽団
 1960年10月23日 東ベルリン 放送用スタジオ録音
④モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調 K.482
タチアナ・ニコラーエワ(ピアノ)
オトマール・スウィトナー(指揮)シュターツカペレ・ドレスデン
 1960年10月30日 ドレスデン 放送用スタジオ録音


※ソ連のピアニスト好きのみならずピアノが好きな人たちに全員にたまらない2CD。モスクワ音楽院の門下生である4人のピアニストが東ドイツで行った録音が収録されている。 圧巻はニーナ・エメリヤノヴァ(1912-1998)。彼女は、1915年生まれのスヴャトスラフ・リヒテル、1916年生まれのエミール・ギレリスと並んでソ連の1910年代生まれのピアニストを代表する一人だが、極めて卓越したピアニストでありながら国際的活躍をせず、録音もほとんど知られておらず、専ら名教師(母校モスクワ音楽院の教授を長年務めた)としてばかり知られていた。したがってこのベルリンでのラフマニノフのピアノ協奏曲第3番の録音は大変貴重。ややピアノの遠い録音でも彼女の高度な技術と女性的な情熱溢れる強い表現意欲が良く伝わってくる。伴奏が巨匠ヘルマン・アーベントロートというのがまた凄い。
タチアナ・ゴルドファルブ(1914-1964)も強烈だ。ウクライナのオデッサ生まれ。モスクワでゲンリフ・ネイガウスに学び大きな影響を受けた。1937年のショパン・コンクールで第9位入賞。しかし程なくして第二次世界大戦が勃発。戦後も西側に出ることはなかった。1958年からジョージア(グルジア)のトビリシ音楽院で指導にあたり、さらに49歳の若さで亡くなってしまったため、幻の名ピアニストになってしまった。この1955年のチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は実にスリリング。これぞソ連のピアニストと言うべき強靭なゴルドファルブのピアノが、じっくり腰を据えたフランツ・コンヴィチュニー指揮のオーケストラと何度もぶつかり合う。こうした競争タイプの協奏曲も実に楽しい。そしてこの録音を聞くだけでゴルドファルブの名前は確実に頭に刻み込まれるだろう。 レフ・オボーリンタチアナ・ニコラーエワについては多くを語る必要はないだろう。オボーリンがヘルベルト・ケーゲルと共演したベートーヴェンの皇帝協奏曲、ニコラーエワがオトマール・スウィトナー指揮のシュターツカペレ・ドレスデンと共演したモーツァルトのピアノ協奏曲第22番は、どちらもそれぞれだけで大きな話題にとなるお宝音源だ。

MC 1050(2CD)
「ハンス・リヒター=ハーザー ドイツでのピアノ・リサイタル 1948-1970」
ウェーバー:ピアノ・ソナタ第2番 変イ長調 Op 39
 1953年7月20日 シュトゥットガルト 放送用スタジオ録音
ハイドン:アリエッタと20のヴァリエーション イ長調 Hob.XVII:2
ショパン:演奏会用アレグロ イ長調 Op.46
 1953年5月18日 ハンブルク 放送用スタジオ録音
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op 5
 1954年11月5日 フランクフルト・アム・マイン
ベートーヴェン:幻想曲 ト短調 Op.77
リスト:6つの慰め
 1960年1月20日 ハンブルク 放送用スタジオ録音
モーツァルト:ロンド イ短調K.511
ベートーヴェン:アンダンテ・ファヴォーリ ヘ長調WoO57
シューマン:交響的練習曲Op.13
 1970年12月4日 ハンブルク 放送用スタジオ録音
ドビュッシー:喜びの島
 1958年11月14日 ハンブルク 放送用スタジオ録音
ドビュッシー:2つのアラベスク
 1960年2月25日 バーデン=バーデン 放送用スタジオ録音
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第10番 Op 70
 1957年10月14日 フランクフルト・アム・マイン 放送用スタジオ録音
スクリャービン:悪魔的詩曲 Op.36
 1948年12月15日 フランクフルト・アム・マイン 放送用スタジオ録音

ハンス・リヒター=ハーザー(ピアノ) 155’55
※ドレスデン生まれの名ピアニスト、ハンス・リヒター=ハーザー(1912-1980)はベートーヴェン弾きとして名高く、残された録音もベートーヴェンがとても多く、これにブラームスが続く。しかし彼のレパートリーは独墺系に留まるものではなく、もっとたくさんの作曲家を聞きたいというファンの願いは強かった。このCDでは、ウェーバーの素敵なピアノ・ソナタ第2番、シューマンの交響的練習曲、ショパン、リスト、ドビュッシー、そしてスクリャービンも収められ、この名ピアニストに広く接することができる。もちろんブラームスのピアノ・ソナタ第3番は極めつけ。

MC 1051(2CD)
「ステファン・アスケナーゼ ドイツでのピアノ・リサイタル 1952-1968」
ショパン:12の練習曲 Op.10
 1959年12月1日 フランクフルト・アム・マイン 放送用スタジオ録音
ショパン:夜想曲集
 夜想曲 変ロ短調Op.9-1
 夜想曲 変ホ長調Op.9-2
 夜想曲 ロ長調Op.9-3
 夜想曲 ヘ長調Op.15-1
 夜想曲 ト短調Op.15-3
 夜想曲 ロ長調Op.32-1
 夜想曲 変イ長調Op.32-2
 夜想曲 ト短調Op.37-1
 夜想曲 嬰ヘ短調Op.48-2
 1962年2月2日 ハンブルク 放送用スタジオ録音
ショパン:ポロネーズ 嬰ヘ短調 Op.44
 1952年4月26日
ショパン:ワルツ集
 ワルツ変ニ長調Op.64-1「小犬のワルツ」
 ワルツ嬰ハ短調Op.64-2
 ワルツ変イ長調Op.34-1 「華麗なる円舞曲」
シューマン:クライスレリアーナ Op.16
 1955年9月9日 ハンブルク 放送用スタジオ録音
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
ソレール:ソナタ 嬰ヘ長調 R90,嬰ハ短調 R21
 1968年5月5日 ベルリン 放送用スタジオ録音

ステファン・アスケナーゼ(ピアノ) 157’30
※ステファン・アスケナーゼ(1896-1985)は、当時オーストリア=ハンガリー帝国領だったレンベルク(現在のウクライナのリヴィウ)生まれのピアニスト。レンベルクは元々ポーランド王国の都市でポーランド文化も色濃く残っており、アスケナーゼはポーランド生まれのショパンを敬愛しショパン弾きとして一世を風靡した。一方で彼は帝国の首都ウィーンで学んだことでオーストリアのピアニストの性格も強く、ポーランドのピアニストのように祖国愛を前に出したショパンでも、フランスのピアニストのように華麗なショパンでもなく、しっとりとした情感に満ちた深みのあるショパンを奏でた。二度の世界大戦に巻き込まれたため最も活躍したのは1950年代で、この頃DGが彼を起用して集中的にショパンを録音した。しかし99歳で亡くなる頃には知る人ぞ知るピアニストになってしまった。この2CDには全盛期のアスケナーゼのショパンがたっぷり収録されている。練習曲 Op.10は昨今のショパン演奏からすると地味に感じられるかもしれないが、落ち着き払った上品な味わいが素晴らしい。夜想曲はまさに月夜のロマンティシズム。そうしたアスケナーゼの特色は、おそらく商業録音では残さなかったラヴェルの高雅で感傷的なワルツでなお一層顕著。明るく色彩的なラヴェルの音楽が夜の光に照らされたように妖しく光っている。

MC 1052(2CD)
「伝説的フランスのピアニスト」
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 Op.22
 マドレヌ・ド・ヴァルマレート(ピアノ)
 アンドレ・オードリ(指揮)フランス交響楽団
 1959年7月11日 マルセイユ ライヴ録音
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271 「ジュナミ(ジュノム)」
 マドレヌ・ド・ヴァルマレート(ピアノ)
 エリック・ポール・ステクル(指揮)RTFフィルハーモニー管弦楽団
 1962年8月20日 パリ ライヴ録音
フランク:交響的変奏曲
 モニク・アース(ピアノ)
 アントン・ケルシェス(指揮)アムステルダム芸術月間管弦楽団
1964年1月5日 アムステルダム ライヴ録音
モーツァルト:
ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478
ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493
 モニク・アース(ピアノ)
 パスキエ三重奏団:
【ジャン・パスキエ(Vn)
 ピエール・パスキエ(Va)
 エティエンヌ・パスキエ(Vc)】
モーツァルト:ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調K.452
 モニク・アース(ピアノ)
 フリッツ・フィッシャー(Ob)
 ヴァルター・トリープスコルン(Cl)
 ヴェルナー・ビュットナー(Hr)
 ヘルベルト・アントン(Fg)
 1956年7月2日 ルートヴィヒスブルク ライヴ録音
ラモー:ガヴォットと6つのドゥーブル
クープラン:神秘の障壁,ティク・トク・ショク
 モニク・アース(ピアノ)
 1950年5月13日 シュトゥットガルト 放送用スタジオ録音
(150’24)
※フランスのピアニスト、マドレヌ・ド・ヴァルマレート(1899-1999)とモニク・アース(1909-1987)の1960年前後の録音を収録。特にド・ヴァルマレートの録音が貴重。 ヴァルマレートはパリ近郊モントルイユの生まれ。1907年(つまり8歳くらい)からパリ音楽院で徹底した英才教育を受け、1911年にはイシドール・フィリップの門下生となる。1913年には音楽院の一等賞を受けている。両大戦間には国際的に華々しく活躍していた。第二次世界大戦中はフランス国内に留まらざるを得なかったし、第二次世界大戦後はエコール・ノルマルやグルノーブル音楽院などで教職に就いたとはいえ、あまりにも録音が少なく幻の中の幻のピアニストだった。ちなみに彼女はマルセイユに住み、100歳の誕生日を迎えた5日後に亡くなった。粋で洒落たサン=サーンスのピアノ協奏曲第2番も素晴らしいが、ド・ヴァルマレートの美質はモーツァルトのジュナミ協奏曲の方がよく表れている。これほどに柔らかく夢見心地のモーツァルトのピアノは他にない。
モニク・アースは、パリ生まれでラザール・レヴィ門下の名高いピアニスト。ERATO録音のドビュッシートラヴェルの網羅的な録音は今日でも名盤として親しまれている。フランス音楽を得意とする一方、アースはモーツァルトも素晴らしく、Meloclassicから発売された過去のCD(MC 1006,MC 1024)でも洗練されたモーツァルトを聞かせてくれたが、室内楽の録音は珍しい。パスキエ三重奏団と共演したピアノ四重奏曲は今一つ冴えない録音にもかかわらずパリ流モーツァルトの洗練美を堪能できる。そして彼女がおそらく商業録音を残さなかったフランクの交響的変奏曲も貴重。

MC 1053(2CD)
「ヴィルヘルム・ケンプ フランスでのピアノ・リサイタル1955―1961」
ヘンデル:調子の良い鍛冶屋
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109
シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 D.664
リスト:詩的で宗教的な調べ~葬送
リスト;巡礼の年第3年~エステ荘の噴水
ブラームス:幻想曲集 Op.116
 1955年9月2日 ブザンソン ライヴ録音
ヘンデル:シャコンヌ ト長調 HWV.435
バッハ(ケンプ編):シチリアーノ(フルート・ソナタ 変ホ長調 BWV.1031から)
バッハ(ケンプ編):目を覚ませと声が私たちを呼ぶ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調 Op.31-3
ブラームス:ロマンツェヘ長調Op.118-5,間奏曲変ロ短調Op.117-2,間奏曲ハ長調Op.119-3
シューマン:交響的練習曲 Op.13
 1961年7月21日 フランス,サン・マロ ライヴ録音

ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ) 157’26
※20世紀ドイツの偉大なピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプ(1895-1991)がフランスで行ったリサイタル2種のライヴ録音(ただし拍手はまったく入っていない)。ブザンソンでの録音ではやはりベートーヴェンのOp.109が当然のことながら大家の見事な演奏。しかしここで一番の驚きなのはリスト。ケンプはリストをいくらか商業録音で残しているが、「エステ荘の噴水」はこれまでなかったのではないだろうか。きらめく水の戯れを美しいモノクロ映像で撮影したようなドイツ的幻想味の色濃い演奏は大変魅力的。サン・マロでの録音はほぼ全部ドイツもの。ひたすらケンプの得意な曲が続く至福の時間が味わえる。なおどちらも冒頭に短い放送アナウンスが収録されている。

MC 1054
「アンドール・フォルデス ドイツでのピアノ・リサイタル 1950-1968」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第25番 ト長調 Op.79
 1950年10月26日 フランクフルト・アム・マイン 放送用スタジオ録音
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第9番 ホ長調 Op.14-1
シューマン:トッカータ ハ長調 Op.7
 1952年10月20日 フランクフルト・アム・マイン 放送用スタジオ録音
ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
ドビュッシー:2つのアラベスク,レントより遅く
 1968年4月3日 ブレーメン 放送用スタジオ録音

アンドール・フォルデス(ピアノ) 74’37
※アンドール・フォルデスのベートーヴェンを中心とした録音を集めている。アンドール・フォルデス(1913-1992)はハンガリー、ブダペスト生まれのピアニスト(姓は本来はoにウムラウトが付いてフェルデシュと読む)。若くして成功を収め、欧州楽旅に出ていたところで第二次世界大戦が勃発、米国に移り1948年には市民権も得た。しかし戦後の活動は欧州ことにドイツが中心である。1950年代初頭の録音では、いかにもハンガリー系らしく気合の入った前へ前へと進む快演を披露している。1968年の録音になると、明快さはそのままに音楽に深みがグッと増している。フォルデスの弾くドビュッシーは珍しいだろう。ドビュッシーにありがちな曖昧模糊とした雰囲気を一掃したキッパリサッパリした演奏で、まるで解像度が上がったようなドビュッシー。これもたいへん面白い。

MC 1055
「ポルディ・ミルトナー ドイツでのピアノ・リサイタル 1955-1959」
ショパン:ワルツ 変ニ長調 Op.70-3,ワルツ 変イ長調 Op.42
リスト(ローゼンタール編):スペイン狂詩曲
ローゼンタール:ウィーンの謝肉祭
スメタナ:ポルカ第3番 イ短調,ポルカ第3番 ヘ長調
スクリャービン:練習曲 変ニ長調 Op.8-10,練習曲 嬰ニ短調 Op.8-12
プロコフィエフ:悪魔的暗示 Op.4-4
 1955年12月9日 ハンブルク 放送用スタジオ録音
リスト:オベールの「ポルティチの物言わぬ娘」のタランテッラによるブラーヴラ風タランッテラ
フランク:前奏曲、フーガと変奏 Op.18
プーランク:ナポリ組曲
 1959年11月19日 ハンブルク 放送用スタジオ録音
ドビュッシー:映像第1集
 1955年12月8日 ブレーメン 放送用スタジオ録音

ポルディ・ミルトナー(ピアノ)(79’37)
※Meloclassicによるポルディ・ミルトナー(1913-2007)の第2弾(第1集 MC 1022)。ポルディ・ミルトナー(ポルディはレオポルディーネの愛称)はウィーンの生まれ。14歳の時のデビュー公演がチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番だったというのだから驚きだ。天才少女として名を馳せ、十代から華々しい活躍を成したが、ナチによるオーストリア併合の際にユダヤ人音楽家たちとの関係の深さが問題視され亡命を余儀なくされた。最終的にアルゼンチンに移住。戦後はヨーロッパでの活動も再開しているが、華々しい活躍はできなかった。フランクフルト音楽大学やマインツ大学で教職に就きながら、長く現役を続けたものの、残された録音は片手で収まる程度。Meloclassicが発掘するまで忘れ去られていた。
ミルトナーはウィーン音楽院でモーリツ・ローゼンタールの夫人ヘドヴィヒに学んでおり、19世紀風の自由に印象を羽ばたかせるピアノ演奏を受け継いでいる。テンポの変動の激しい伸縮自在な演奏が音楽に生命力を吹き込んでいる。
簡易収納紙ケースを使用。
※ケース裏面の曲目で、悪魔的暗示 Op.4-4 の作曲家がスクリャービンと間違って表記されています。

MC 1056
「ジョン・オグドン ルートヴィヒスブルクでのリサイタル 1967」
バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィーア」
ショパン:12の練習曲 Op.25

ジョン・オグドン(ピアノ)
録音:1967年7月8日 ドイツ,ルートヴィヒスブルク ライヴ録音 (79’45)
※英国のピアニスト、ジョン・オグドン(1937-1989)は、1962年の第2回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で第1位をウラディミール・アシュケナージと共に受賞し、それに続いて1960年代から1970年代初頭にかけてヴィルトゥオーソ・ピアニストとして目覚ましい活躍をしたピアニストである。しかしその後心身の不調に陥り、さらには52歳で亡くなってしまったことで、彼の本領を示した録音は多くない。この1967年のルートヴィヒスブルクでのライヴ録音(ただし拍手はまったく含まれない)ではオグドンならではの豪快さと知的さが融合した音楽が楽しめる。このCDでは、オグドンが商業録音を残さなかったショパンのOp.25の練習曲が貴重。ベートーヴェンのハンマークラヴィーア・ソナタはRCA録音のちょうど2か月前のもの。モノラルながら音質はまずまず良好。

MC 1057
「ヤーラ・ベルネッテ ドイツでのピアノ・リサイタル 1961-1971」
バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV.826
 1961年1月4日 ハンブルク 放送用スタジオ録音
モーツァルト:幻想曲 ハ短調 KV 396
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110

 1962年1月24日 ハンブルク 放送用スタジオ録音
シューマン:蝶々 Op.2
ヴィラ=ロボス:ショーロス第5番,道化人形,カボークロの伝説
グァリニエリ:黒人の踊り
 1964年2月25日 シュトゥットガルト 放送用スタジオ録音
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番 イ短調 Op.28
 1971年10月6日 フランクフルト・アム・マイン 放送用スタジオ録音

ヤーラ・ベルネッテ(ピアノ) (79’02)
※ヤーラ・ベルネッテ(1920-2002)のたいへん貴重な録音集。ヤーラ・ベルネッテは米国ボストンの生まれ。本名はヤーラ・バーネット・エプスタイン。彼女の叔父ホセ・クリアスはブラジルに移住したロシア生まれのユダヤ人で、リストの弟子マルティン・クラウス(クラウディオ・アラウの師匠としても知られる)に学んだ。クリアスは姪の才能を見抜き英才教育を施した。その甲斐あってベルネッテは天才少女として名を馳せ、十代から合衆国とブラジルで人気を博した。1955年、パリで欧州デビュー、以降活躍の場をドイツを中心とした欧州とブラジルに移す。ドイツでも彼女は人気でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会で何度か協奏曲を演奏している。その後1972年から1992年までハンブルク音楽院で指導に当たり、ブラジルに戻った。
ヤーラ・ベルネッテが残した録音は僅かだが、数年前に1969年にDGに録音したラフマニノフの前奏曲集が復活してピアノ・マニアを喜ばせた。このCDには1960年代前半、ベルネッテ40代前半の充実した演奏が収められている。高い技術力を持ちながらそれを誇示するのではなく、バランスの良い音楽を作るタイプのピアニストで、味わい深い演奏が聴ける。
簡易収納紙ケースを使用。

※ヴァイオリン編8タイトル、チェロ編1タイトル。特記ないものはモノラル録音。簡易収納紙ケースを使用
MC 2040(2CD)
「ヨーゼフ・シゲティ フランスでのリサイタル 1956-1958」
モーツァルト:
ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.378
ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K.304
ヴァイオリン・ソナタ ト長調 K.379
 ミェチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ)
 1956年7月17日 フランス,プラド ライヴ録音
ジェイムズ・ファセットとのインタビュー 1954年12月26日 ニューヨーク
ハワード・ネルソンとのインタビュー 1955年11月11日 ケンブリッジ
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 D384
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.78
ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ ホ長調
ストラヴィンスキー:協奏二重奏曲
ウェーベルン:4つの小品 Op7
 ナウム・スルスニ(ピアノ)
 1958年4月27日 フランス,アニエール・シュル・オワーズ ライヴ録音

ヨーゼフ・シゲティ(ヴァイオリン) 148’09
※大ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・シゲティ(1892-1973)の2種のライヴ録音を収録。1956年のプラドでの演奏会の会場はサン・ピエール教会で、夏のプラド音楽祭での演奏会と思われる。モーツァルトのヴァイオリン・ソナタが3曲、しかも伴奏はミェチスワフ・ホルショフスキ。まさにシゲティらしい味わいの気迫の篭った演奏。拍手は収録されていないが楽章間では聴衆の物音が聞こえ、またK.304の前にシゲティが調弦する様子も収録されている。1958年のアニエール・シュル・オワーズ(パリから北へ40Kmほど)の有名なロワイモヨン修道院でのライヴ録音は、シューベルトとブラームスというドイツ・ロマン派のヴァイオリン・ソナタに加え、後半はヒンデミット、ストラヴィンスキー、ウェーベルンという意欲的な曲目。シゲティはこれらの商業録音を残しているが、ライヴ録音というのが貴重。日本ではシゲティというとついバッハ、ベートーヴェン、ブラームスの印象が強いだろうが、彼はモダニストの顔もあり、それを実感できる。シューベルトの後に拍手が収められている。
放送アナウンスメントに加え、シゲティの長めのインタビューが2種収録されている。日本人にとって嬉しいことに、シゲティはどちらのインタビューでも1953年3月の来日に言及しており、特に1955年のインタビューでは日本での活動について詳しく述べている。

MC 2041(2CD)
「ロマン・トーテンバーグ ドイツでのヴァイオリン・リサイタル 1958―1970」
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV.1001
 1958年3月5日 ハンブルク 放送用スタジオ録音
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV.1003
 1963年2月23日 シュトゥットガルト 放送用スタジオ録音
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D574
シマノフスキ:アレトゥーザの泉 Op.30
 コンラート・リヒター(ピアノ)
 1970年1月26日 ハンブルク 放送用スタジオ録音(ステレオ)
ファリャ(コハンスキ編):スペイン民謡組曲
 リヒャルト・ベックマン(ピアノ)
 1958年3月5日 ハンブルク 放送用スタジオ録音
ドヴォルザーク:ヴァイオリン・ソナティーナ ト長調 Op.100
 ノラ・クレンク(ピアノ)
 1964年1月8日 シュトゥットガルト 放送用スタジオ録音
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
バルトーク(セーケイ編):ルーマニア民俗舞曲
 コンラート・リヒター(ピアノ)
 1968年5月31日 エットリンゲン ライヴ録音
ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ第1番 ニ長調 Op.4
 マリア・ベルクマン(ピアノ)
 1963年2月22日 バーデン=バーデン 放送用スタジオ録音

ロマン・トーテンバーグ(ヴァイオリン) 151’20
※伝説的な名ヴァイオリニスト、ロマン・トーテンバーグ(1911-2012)の貴重な録音集。ロマン・トーテンバーグはポーランド中部のウッチ生まれのヴァイオリニスト。モスクワとワルシャワで育ち、ベルリンで高名なカール・フレッシュにヴァイオリンを学んだ。1938年に米国に移住、市民権を得て亡くなるまで70年以上を過ごした。彼は欧州でも米国でも同時代の作曲家の作品を積極的に紹介したことで知られる。また米国ではヴァイオリン教師としても高名だった。
不思議なことにトーテンバーグは、商業録音を残しているにもかかわらず、長く録音が顧みられることがなく、フレッシュ門下の極めて優秀なヴァイオリニストにもかかわらず幻のヴァイオリニストになってしまっていた。トーテンバーグの素晴らしさは1958年のバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番の一つだけでもはっきり理解できる。音そのものに気が漲っており、しかも演奏に崩しがなく、圧倒的に立派なバッハが鳴り響く。一方シューベルトでは洒落た柔らかい歌いまわしが魅力的。若い頃に共演したことのあるシマノフスキでは、透明かつ温かみのある音色でじっくり聞かせる。ブラームスの第3番はロマン色の重みを脱ぎ捨てた近代感覚の演奏で新鮮な印象を与える。これらの録音を聞けば、なぜこれほどの立派なヴァイオリニストが長年録音で聞けずにいたのか不思議に思わざるを得ないだろう。
ちなみにトーテンバーグの愛用のストラディヴァリウス(6億円の価値があるという)は1980年に盗難に遭い、彼の死後2015年になって発見されて遺族の元に戻り、ニュースで広く報道された。1970年のシューベルトとシマノフスキはステレオ録音。

MC 2042(2CD)
「クリスティアン・フェラス ドイツでの楽旅 1954-1961」
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
 ハンス・ミュラー=クライ(指揮)南ドイツ放送交響楽団
 1954年3月22日 シュトゥットガルト 放送用スタジオ録音
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
 ハンス・ミュラー=クライ(指揮)南ドイツ放送交響楽団
 1957年3月28日 シュトゥットガルト 放送用スタジオ録音
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
 ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)NDR交響楽団
 1959年2月9日 ハンブルク ライヴ録音
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.19
 ディーン・ディクソン(指揮)ヘッセン放送交響楽団
 1961年3月10日 フランクフルト・アム・マイン 放送用スタジオ録音

クリスティアン・フェラス(ヴァイオリン) 139’04
※クリスティアン・フェラス(1933-1982)の20代の頃のヴァイオリン協奏曲が4曲。いずれも若きフェラスならではの瑞々しい美音と勢いのある弾きっぷりが堪能できる。カール・ベームやヘルベルト・フォン・カラヤンといった大御所からも重用されたフェラスたが、シュトゥットガルトの名匠ミュラー=クライとの相性がとても良い。1954年のベートーヴェンでも1957年でのチャイコフスキーでもフェラスは気持ちよく伸び伸びと演奏して本領を発揮している。ことにチャイコフスキーの第3楽章ではフェラスの自由自在なヴァイオリンをミュラー=クライが絶妙に受け止めスリリングにまとめている。一方1959年のハンブルクでのブラームスは、ハンブルクの巨匠シュミット=イッセルシュテットの指揮する端正なオーケストラに乗ってフェラスもじっくりとスケールの大きな演奏を繰り広げている。第2楽章でのフェラスの美音は絶品だ。フェラスはプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番は商業録音を残していないだろう。このフランクフルトでの演奏は海賊CDで1度出たことがあるだけで、フェラス・マニアにはお宝的録音である。パリ時代のプロコフィエフのモダニズムを鮮やかに引き立てつつ、フェラスの瑞々しい音色が作品に潤いを与えている。

MC 2043(2CD)
「クリスティアン・フェラス ハンブルクでのリサイタル1951-1964」
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
クライスラー:ベートーヴェンの主題によるロンディーノ,ウィーン奇想曲
 1951年11月26日 ハンブルク 放送用スタジオ録音
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.13
 1953年11月6日 ハンブルク 放送用スタジオ録音
ミヨー:屋根の上の牛
ディニク(ハイフェッツ編):ホラ・スタッカート
クライスラー:ボッケリーニの様式によるアレグレット
シャミナード(クライスラー編):スペインのセレナーデ
 1952年11月23日 ハンブルク 放送用スタジオ録音
クライスラー:美しいロスマリン,愛の喜び
サン=サーンス:導入とロンド・カプリチョーソ Op.28
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.454
 1955年3月16日 ハンブルク 放送用スタジオ録音
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調K.305/293d
サン=サーンス:ハバネラOp.83
ラヴェル:ツィガーヌ
サラサーテ:アンダルシアのロマンス Op 22-1
ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ第1番 ニ長調 Op.4
 1964年10月26日 ハンブルク 放送用スタジオ録音

クリスティアン・フェラス(ヴァイオリン)
ピエール・バルビゼ(ピアノ)
155’48
※クリスティアン・フェラス(1933-1982)が10代末から30代初頭にかけてハンブルクで放送のために録音したヴァイオリン演奏集。いずれも伴奏はピエール・バルビゼ(1922-1990)。1950年代の彼らの演奏は、フェラスの青年らしい溌溂とした生命力と向こう見ずなまでの自信を11歳年上のバルビゼがしっかり支えた名演ばかり、特に1951年、フェラスがまだ18歳のドビュッシーとフランクではフェラスの若く優秀だからこそ可能な飛び切りの新鮮さに聞き惚れるほかない。フェラスが弾いたモーツァルトのヴァイオリン・ソナタは商業録音ではなかったかもしれない。美音を自在に繰り広げるフェラスはもちろんのこと、ピアノの比重が高いだけにバルビゼが一流のモーツァルト弾きであったこともよく分かる。1964年になるとフェラスの成熟が顕著で、落ち着いた風格が増している。もっともラヴェルのツィガーヌではバルビゼともども最後に猛烈な追い込みをしているが。
ドイツの放送局でも録音の優秀さには定評あるNDRの録音だけにいずれもモノラルながら年代としては上々の音質を保っている。

MC 2044
「ピーナ・カルミレッリ 協奏曲録音 1963-1967」
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
 エーリヒ・シュミット(指揮)ベロミュンスター放送管弦楽団
 1963年1月27日 チューリヒ 放送用スタジオ録音
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.19
 エルネスト・ブール(指揮)バーデン=バーデン南西ドイツ放送交響楽団
 1967年1月17―18日 バーデン=バーデン 放送用スタジオ録音(ステレオ)

ピーナ・カルミレッリ(ヴァイオリン) 62’45
※イ・ムジチのトップだったことで知られるピーナ・カルミレッリ(1914-1993)のブラームスとプロコフィエフの協奏曲。2016年にMeloclasscが発売した2枚組CD(MC 2031)が、イ・ムジチのカルミレッリとは異なる彼女の素晴らしい魅力を明らかにしてヴァイオリン・マニアの話題になった。今回のCDでは彼女の協奏曲を聞くことができる。ブラームスでは細めながらニュアンス豊かなヴァイオリンが魅力的。そしてまさかのカルミレッリの弾くプロコフィエフの第1番。何と柔らかく温かいプロコフィエフだろうか。近現代音楽を得意にしたエルネスト・ブールの色彩豊かな伴奏も見事。しかもプロコフィエフはステレオ録音というのが嬉しい。

MC 2045
「ミリアム・ソロヴィエフ フランスでのヴァイオリン・リサイタル 1959-1966」
シューベルト:幻想曲 ハ長調 D.934
 ジュリアス・カッチェン(ピアノ)
 1959年9月27日 フランス,アニエール・シュール=オワーズ ライヴ録音
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.27-3 「バラード」
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 RV31
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.454
 クリスティアン・イヴァルディ(ピアノ)
 1966年10月20日 パリ ライヴ録音

ミリアム・ソロヴィエフ(ヴァイオリン) 75’05
※Meloclassicは過去2回ミリアム・ソロヴィエフ(1921-2004)のCDを発売し(MC 2007,MC 2030)、生前から忘れ去られてしまったこの名ヴァイオリニストを改めて世に知らしめた。ミリアム・ソロヴィエフはサンフランシスコ生まれのヴァイオリニスト。ニューヨークでルイス・パーシンガーに学び、さらにベルギーでカール・フレッシュにも学んでいる。順調に思えた彼女の人生だったが、1939年暮れ、妻と不仲になった彼女の父親が彼女を含めた家族を銃撃した末自殺、彼女の母と妹が死亡するという悲惨な事件に襲われた。それでも彼女は立ち直り、第二次世界大戦後は活動拠点を欧州に移し、ウィーン・フィルやベルリン・フィルなどの演奏会にも出演。だが1970年代に入ると早々に第一線を退き後進の育成に取り組んだ。ソロヴィエフのヴァイオリンは気品ある美音が魅力的で、歌い回しも洒落ている。シューベルトの幻想曲ではしばしば共演したジュリアス・カッチェンがピアノ。1966年のパリでの演奏会は彼女の本領がよく表れており、溌溂としたモーツァルト、ズバッとしたボーイングが清々しいヴィヴァルディ(有名な終楽章が素晴らしい)、抑えた情感で美しさが映えるブラームス、そして気合の入ったイザイと、どれも見事。

MC 2046
「リリア・ダルボーレ ドイツでのヴァイオリン・リサイタル 1939-1955」
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタニ長調D384
コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調Op.5-1
 1955年3月26日 シュトゥットガルト 放送用スタジオ録音
シベリウス:ヴァイオリン・ソナティーナ ホ長調 Op.80
マデトーヤ:ヴァイオリン・ソナティーナ Op.19
パルムグレン:ロマンス
 1953年11月20日 シュトゥットガルト 放送用スタジオ録音
タルティーニ:アダージョ
タルティーニ(ギーゼン編):コレッリの主題による7つの変奏曲
 1951年4月10日 シュトゥットガルト 放送用スタジオ録音
ヴィヴァルディ(レスピーギ編):ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 RV10
パガニーニ:無窮動
フィオッコ:アレグロ ト長調
パラディス:シシリエンヌ
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
 1939年4月1日 シュトゥットガルト 放送用スタジオ録音

リリア・ダルボーレ(ヴァイオリン)
フーベルト・ギーゼン(ピアノ)
(78’32)
※リリア・ダルボーレ(1911-1988)の貴重な録音集。リリア・ダルボーレ(リリアはエミーリアの愛称)はイタリア、ナポリの北に位置するサンタ・マリーア・カープア・ヴェーテの生まれ。ローマとペーザロで学んだ後、1929年から1932年までカール・フレッシュに学ぶ。以降彼女は祖国イタリアとドイツを中心に活動。第二次世界大戦直後が彼女が最も活発に演奏活動をした時期で、若き日のセルジウ・チェリビダッケとウィーン、ベルリン、ローマで共演した。また1959年にはローマ三重奏団を結成、室内楽でも高い評価を得た。彼女はローマのサンタ・チェチーリア音楽院で長く教職を務め、1982年にはイタリア政府から勲章を授与されている。
ダルボーレのヴァイオリンはいかにもフレッシュ門下生らしい華美を戒めて作品の内側に踏み込もうとするもの。その美質はたとえばシベリウスと彼の弟子であるマデトーヤの二つのソナティーナやのようなしみじみした作品で顕著である。一方で1939年の若い頃の録音では難曲パガニーニの無窮動を鮮やかに弾き切っている。名伴奏者として知られるフーベルト・ギーゼンの伴奏も見事。

MC 2047
「伝説のヴァイオリニストたち 演奏会ライヴ録音」
パガニーニ(ヴィルヘルミ編):ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.6
 グィラ・ブスターボ(ヴァイオリン)
 オトマール・ヌッショ(指揮)ORTF室内管弦楽団
 1966年5月19日 パリ ライヴ録音
サン=サーンス:導入とロンド・カプリチオーソ Op.28
ラヴェル:ツィガーヌ
 ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)
 ハインツ・レーグナー(指揮)ライプツィヒ放送交響楽団
 1960年1月31日 ライプツィヒ ライヴ録音
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219
 ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)
 ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)NDR交響楽団
 1965年5月2日 ハンブルク ライヴ録音
(68’35)
※伝説的女性ヴァイオリニスト3人のライヴ録音を収録。いずれもお宝録音である。
このCDで一番注目すべきはミシェル・オークレール(1924-2005)。パリ生まれのオークレールのズバッとした気っ風のいいボーイングと妖しいまでに艶やかな音色の絡み合った音楽にはカリスマがあり、ことに日本では今でも根強い人気がある。彼女が弾いたサン=サーンスとラヴェルは、どちらの曲も録音は初めてではないだろうか。この1960年のライプツィヒでのライヴ録音は音がやや遠めなものの2曲とも素晴らしい演奏。導入とロンド・カプリチオーソは自信に漲り溢れた快演。しばしば技巧的にバリバリ弾かれるツィガーヌも彼女の手にかかるとクラクラするような香り高さに包まれる。指揮者は31歳になったばかりのハインツ・レークナーである。
やはり日本で根強い人気があるローラ・ボベスコ(1921-2003)はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番を得意にして録音も数種残しているが、ここではモーツァルトで高い評価を得たハンブルクの巨匠シュミット=イッセルシュテットとの共演というのが嬉しい。ボベスコの優雅で気品のあるヴァイオリンと、シュミット=イッセルシュテットの指揮する折り目正しく格調高いオーケストラがピタリと合い、この上ない調和が生まれている。
グィラ・ブスターボ(1919-2002)は米国、ウィスコンシン州のマニトワックに生まれ。天才ヴァイオリン少女と注目を浴び、ニューヨークでも成功、欧州ではヴィレム・メンゲルベルクをはじめとする大指揮者たちと共演、さらにヴォルフ=フェラーリからはヴァイオリン協奏曲を献呈された。しかし第二次世界大戦後はナチへの協力の嫌疑で米国で活動できなくなり、欧州で活動を続けたものの、比較的早期に第一線を退いた。パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番はブスターボの十八番で、Meloclasscからは1959年ミュンヘンでの録音がCDになっていた(MC 2029)。この1966年パリでのライヴ録音も絶好調、彼女の可憐で繊細な魅力が楽しめる。

MC 3015(2CD)
「ダニール・シャフラン ドイツでの楽旅 1957-1973」
フランク(デルサール編):ソナタ イ長調(原曲 ヴァイオリン・ソナタ イ長調)
プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119
ストラヴィンスキー(ピアティゴルスキー編):イタリア組曲
ブリテン:チェロ・ソナタOp.65
 アントン・ギンスブルグ(ピアノ)
 1973年5月24日ドイツ,シュヴェツィンゲン ライヴ録音
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
 カール・フォン・ガラグリ(指揮)ベルリン放送交響楽団
1957年11月10日 (東)ベルリン 放送用スタジオ録音
カバレフスキー:チェロ協奏曲第1番 ト短調 Op.49
 ディミトリ・カバレフスキー(指揮)ベルリン放送交響楽団
1963年3月16日 (東)ベルリン 放送用スタジオ録音

ダニール・シャフラン(チェロ) (138’54)
※繊細で洗練された美しさと高度な技術で今なお人気の高いソ連の名チェリスト、ダニール・シャフラン(1923-1997)のドイツでの録音。目玉はブリテンのチェロ・ソナタ。この作品はブリテンと交流の深いムスティスラフ・ロストロポーヴィチのために書かれ彼が初演したもので、シャフランの演奏した録音は今回初めて世に出るだろう。シャフランの美学に貫かれたブリテンはこれまた絶品。その他はシャフランの得意とする作品ばかりで、いずれもロシアでの録音もあるが、ドイツの放送局の優秀な録音で聞くシャフランは彼の美質がより明瞭に聞いてとれる。協奏曲2曲は東ベルリンでの放送用録音。シャフランの弾くドヴォルザークのチェロ協奏曲は1978年の録音が出ているが、ここでの30代のシャフランの演奏は颯爽とスマートで気品に満ちている。ハンガリー生まれの指揮者カール・フォン・ガラグリの伴奏とも相性が良く、名盤あまたのドヴォルザークのチェロ協奏曲の中でも傑出した演奏だろう。カバレフスキーのチェロ協奏曲第1番は作曲者自身の指揮。シャフランとカバレフスキーは1954年にこの曲を録音(最初の録音だった)しており、後にカバレフスキーは協奏曲第2番をシャフランのために書き、彼が初演した。 簡易収納紙ケースを使用。

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