PIERRE VERANYレーベル(フランス)
ベートーヴェンまでチェンバロで!
マリオ・ラスキン(チェンバロ)による18世紀ドイツのソナタ集!
PV 721061
「シュトゥルム・ウント・ドラング」~18世紀のドイツのソナタ
C.P.E.バッハ:ヴュルテンベルク・ソナタ集 Wq.49~ソナタ第3番 ホ短調 H.33
J.C.バッハ:6つのピアノ・ソナタ Op.5―第4番 変ホ長調 W.A 4
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 K.333
ハイドン:ピアノ・ソナタ第49番 変ホ長調Hob.XVI-49(ウィーン原典版・第59番)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第19番 ト短調 Op.49-1
マリオ・ラスキン(チェンバロ)
録音:2020年6月 フランス ヴァル=ドワーズ県 ショシ
※「シュトゥルム・ウント・ドラング Sturm und Drang 疾風怒濤」と題されたチェンバロ・アルバム。副題に「18世紀のドイツのソナタ」とある通り、1743出版のC.P.E.バッハのヴュルテンベルク・ソナタ集から1797年作のベートーヴェンのピアノ・ソナタ第19番まで、18世紀の概ね後半のドイツの5曲のソナタがすべてチェンバロで奏でられている。この時期はフォルテピアノがどんどん発達して行くのだが、しかしまだ主流はチェンバロ、そこでラスキンはあえてすべてチェンバロを用い、モダンピアノはもちろん、フォルテピアノとも異なったチェンバロ演奏による古典ソナタの魅力を引き出している。
先に発売されたセバスティアン・デ・アルベーロのソナタ集(PV7 21051)と同じくパリから北西に50Kmほど離れたヴィラルソー城所蔵の、クリスチャン・クロル(1745-1782)が1776年に製作した貴重なチェンバロを使用。この楽器の素晴らしい音色を優秀な録音で聞くだけでも価値があるだろう。